【概要】アメリカ・ラスベガスで開催されたカスタムカーイベント「SEMA SHOW」の取材レポート。車中泊やオーバーランドに関するアイテムを紹介。
毎年11月にラスベガスで開催されている世界最大のカスタムカーの祭典、SEMAショー。ピックアップトラックやRVが市民権を得ているアメリカならではの車中泊関連車両はまだまだ盛りだくさん!
今回は車中泊やオーバーランディングなどの関連パーツから、注目アイテムをピックアップして紹介!
【SEMAショーレポート】
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■車中泊シーンで流行中の「オーバーランド」 アメリカではブロンコvs.ラングラーで人気争い!?
がっつりオフロードを楽しむためのヘビーデューティーなパーツが主流
以前のレポートでもお伝えしたとおり、SEMAはスペシャリティー・エキップメントを集めたショーという成り立ちをもつので、基本的には圧倒的な物量のカスタムパーツがお披露目される見本市だ。
とても一日では回りきれない巨大な展示会場が屋内屋外にいくつもあり、カテゴリーやテーマに合わせたクルマが展示されていて、もちろんそれぞれに関連するパーツもブースに並べられている。
カーネル的に気になる車中泊やRV、オーバーランディングに関するアイテムも一堂に会していたが、そのなかから気になるものをピックアップ。
アメリカならではのヘビーデューティーなハードパーツから、なぜ?とその存在自体が不思議なものまで、展示されるパーツは千差万別。
ただしこの傾向は毎年変わらず、新しく開発されるパーツだけでなく、毎年お馴染みの名物オジイチャンがやってきて、延々と変わらない商品が展示されるなど、アメリカンモーターカルチャーを感じ取れるのもSEMAの楽しい一面でもあるのだ。
車中泊&オーバーランド関連アイテムPick up!
MAXTRAXは砂丘などでスタックした際のエスケープ用アイテムをそろえるブランド。タイヤの下に敷くリカバリーボードなどが主力商品。
タフさが要求されるオーバーランディングでは、グリルガードやバンパー、さらにサイドステップなどのボディ外装パーツが必需品。
ナゾの軍用車ディスプレイがカッコよかった、牽引アイテムやホイールのセンターハブなどをそろえるMile Maker。対応車種の幅や小物の充実度はナカナカ。
ARBのエアロッカーは、室内からデフギアのロックを切り替えられるシステム。ラフロードには欠かせない装備。
アウトドアで使うシーンでは、シートカバーがあるといいなと思うことも多いはず。新素材のカバーに要注目。
ビンテージカーのメータークラスターも一式新品に交換できちゃう。アナログもデジタルもチョイス可能だ。
オーバーランディングに欠かせないのが電動ウインチの存在。メジャーブランドのWARNをはじめ、車種ごとのフィッティングパーツも含め、タフなイメージを前面に打ち出した各種ウインチが展示されている。
トレーラーヒッチも重要なカスタムパーツで、耐荷重や取り付け車種に合わせたアタッチメントなどが幅広くそろう。
車種にかかわらず、カスタムしたくなるパーツの代表がホイール。オフロード車の場合は、リムでタイヤのビード部を挟んで固定するビードロックタイプなどが目を引く。
ドライビングランプなどの補助灯は、LEDの登場により大きく進化。用途や目的によって、いろいろなモデルが手に入る。
オフロード車のショックアブソーバーといえばKING。ビッグジャンプの衝撃を吸収したり、クローリング時の接地圧を高めたり、もちろん快適な乗り心地をキープしたりと、その性能は数々のシーンで実証済み!
トラックやヘビー級車両で需要が高いエアサスを代表するエアリフト。1949年創業とカスタム業界でも長い歴史を誇る。
老舗のWalker Evansと新興ブランドのICON RACING。こちらも幅広い車種に合わせてショックアブソーバーをリリースする。
フロアマットやステアリングホイールカバーなどの汎用パーツも大量に展示される。DCコミックのアイテムは幅広い層から人気!
オフロードカテゴリーで重要な、タイヤのエア圧調整関連パーツや、スタック時のトウイングハーネスなど専用パーツも盛りだくさん。
ルーフラックをはじめ、ピックアップベッドの専用ラックフレーム、シート下の引き出しシステム、薪を入れるためのHDバッグ、ペット用のラダーまで、収納に関するアイテムは特に豊富!
アメリカの自動車業界で最も驚くのが、ホイールキャップ専用メーカーが存在するってこと。毎年新製品を発表していて二度ビックリ!
最近見かけなくなった気がするクルマのホコリを取り去るカーダスター。実はガレージ内にクルマを置くアメリカではまだまだ現役!?
オプションパーツではないが、毎年出展しているトラクサスは、アメリカ最大のラジコンメーカー。今回の新製品は、新型ブロンコのロッククローラー。
Jeepなどにマッチする収納バッグメーカーが展示していた、センスよくまとめられたKawasakiのネイキッド。なんとFOR SALE!
文:Yusuke Makino
写真:June