【概要】キャンピングカーライフ研究家/ライターの岩田一成さんが15年前、アウトドアとは無縁の生活から一変、キャンピングカーを買った理由を紹介。購入の経緯、楽しみ方など。

初めてのキャンピングカーを購入してから、早いもので15年が経過した。キャンピングカーは、決して安い買い物ではない。

いまでこそ若いファミリーユーザーが増えてきているが、15年前のキャンピングカーの世界は、定年退職をしてセカンドライフを楽しむ60代以上のユーザー層が中心だった。

そんななか、30代半ばの筆者がキャンピングカーを購入するというのは、かなり大きな決断だった。

なぜ高額な費用をつぎ込んでまで、キャンピングカーを購入したのか?

今回は、筆者が「キャンピングカーを買った理由」についてお話する。現在キャンピングカーの購入を検討中の方に、少しでも参考になれば幸いだ。

岩田一成 プロフィール

画像2: 30代で一大決心!600万円のキャンピングカーを買った理由。 “人生のゴールデンタイム”は短いのだ

キャンピングカーライフ研究家/ライター。新車のキャンピングカーを3台乗り継ぎ、家族と一緒に1000泊以上のキャンプ・クルマ旅を経験。雑誌、書籍、新聞、WEB、イベント、テレビ、ラジオなど、様々な形でキャンピングカーの魅力を発信している。著書「人生を10倍豊かにする至福のキャンピングカー入門」(グラフィス刊)

キャンピングカー購入までの経緯

画像: アウトドアとは無縁のアメ車時代。

アウトドアとは無縁のアメ車時代。

これまで17年ほどキャンプやキャンピングカー三昧の生活を送ってきたが、実は30代前半までアウトドアとは一切無縁だった。

乗っていたクルマは、排気量7200ccのモンスターV8エンジンを搭載した古いアメ車。自動車雑誌の出版社で稼いだ給料をすべて愛車につぎ込み、仲間とツーリングに行ったり、サーキットでドラッグレースをしたりと、排気ガスとオイルのにおいにまみれたライフスタイルを送っていた。

それが180度変化したのは、長女が生まれてから。

画像: クルマにテントを積んで、長女と一緒に北海道へ。

クルマにテントを積んで、長女と一緒に北海道へ。

「家族全員で楽しめる遊びがしたい」とテントを買って2006年からファミリーキャンプを始め、初キャンプの2カ月後にはミニバンにキャンプ道具を積んで、妻と長女と2週間の北海道キャンプ旅を敢行! 道内のキャンプ場をめぐりながら、一生忘れられない最高の旅をした。

画像: 北海道キャンプは忘れられない思い出。

北海道キャンプは忘れられない思い出。

その1年半後には、一大決意をして12年間乗ったアメ車を手放し、初めてのキャンピングカーを購入!

画像: アムクラフト社のバンコン、コンパスを購入!

アムクラフト社のバンコン、コンパスを購入!

選んだのは、当時愛知にあった「アムクラフト」というビルダーの「コンパス」というモデルだ。

ハイエース・ワイドミドルにポップアップルーフを搭載した都市型バンコンで、新車価格は諸費用込み600万円だった。

キャンピングカーを買った理由

画像: キャンピングカーを買った理由

30代半ばの現役子育て世代にとって、600万円のクルマは超ぜいたく品! それでも購入に踏み切ったのは、「子どもと一緒に、より充実した時間を過ごしたい」という思いからだった。

20代から自分の分身のように大切にしてきたアメ車よりも、「家族と過ごす時間」を選んだということだ。

子どもが幼いうちは一緒に過ごす幸福な時間が永遠に続くような気がしていても、じつは子どもと一緒に遊べる時間は親が思っているよりもずっと短い。

中学に入って部活を始めるようになれば、一緒にキャンプや旅に出かける機会は激減する。

いつでも自由に旅ができるキャンピングカーがあれば、子どもと一緒に過ごす「人生のゴールデンタイム」がより充実したものになる。それが、我が家がキャンピングカーを購入した理由だ。

お金はがんばればどうにかなるが、過ぎ去った時間は後悔しても絶対に取り戻せない! そんな思いで、キャンピングカー購入を決意した。

至福のキャンピングカーライフがスタート

画像: 初の北海道キャンピングカー旅へ!

初の北海道キャンピングカー旅へ!

ハイエースのポップアップルーフバンコンがやってきてから、我が家の生活は一変した。

キャンピングカーが納車された1週間後には、リアカーゴにキャンプ道具を満載して、5歳の長女と0歳の長男を含む家族4人で北海道キャンプ旅に出発!

北海道のキャンプ場をめぐりながら3週間ほど旅をして、家族の笑顔にあふれた幸福な時間を過ごした。

画像1: 至福のキャンピングカーライフがスタート

0歳児を連れて長期の北海道キャンプ旅を実現できたのは、「動く家」のキャンピングカーがあればこそ!

鉄板のボディで覆われたキャンピングカーは防犯面の安心感が高く、子どもが夜泣きをしても布1枚のテントと違って周囲に迷惑をかける心配がない。

画像2: 至福のキャンピングカーライフがスタート

万が一のトラブル時もクルマごとすぐ移動できる、車内のベッドでおむつ交換がラクにできる、電子レンジでミルクを温められるなど、「家」と「クルマ」が融合したキャンピングカーは、乳幼児連れファミリーにとって頼りになる旅の相棒。

もしテントキャンプだったら、乳幼児を連れて安心・安全に旅を楽しむことは不可能だったと思うし、そもそも0歳児連れで長期の北海道キャンプ旅をしようという発想すら生まれなかっただろう。

思い切ってキャンピングカーを買ってよかった!

画像: キャブコンでも家族の時間を楽しんだ。

キャブコンでも家族の時間を楽しんだ。

毎年夏の北海道キャンプ旅を筆頭に、その後もキャンプやクルマ旅、カヌー、釣り、スノーボードなどを家族全員で楽しみ、“至福のキャンピングカーライフ”を通して子どもたちはたくましくおおらかに育った。

初めてキャンピングカーを購入したとき5歳だった長女は20歳の大学生になり、0歳だった長男は今年の春から高校に入学した。

乗っているクルマも変わり、子どもたちも大きく成長したが、現在も我が家のキャンピングカーライフは続いている。

画像: 現在はトラキャンでキャンピングカーライフを楽しむ。

現在はトラキャンでキャンピングカーライフを楽しむ。

これまでの生活を振り返って思うのは、「子どもたちがまだ幼かった30代に、思い切ってキャンピングカーを購入してよかった!」ということ。

キャンピングカーは、「子どもと過ごす時間を充実させたい」と願う子育て世代にもピッタリの相棒なのだ。

写真、文:岩田一成

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