こんにちは。車中泊女子・まるななです。
2023年2月3日(金)〜6日(月)の4日間、幕張メッセで「ジャパンキャンピングカーショー2023」が開催されましたね。
全国からキャンピングカーが300台以上集結するなど、過去最大かつアジア最大規模のキャンピングカーショーは大盛況のうちに幕を閉じました。
ところで、キャンピングカー選びの条件のひとつとして「マルチルームが付いているバンコンが欲しい」という方も多いのではないでしょうか?
私は「テントむし」という軽キャンピングカーに乗っていますが、軽自動車規格のため車内が狭くマルチルームを設置する場所がありません。
車中泊時はトイレを外で済ませますが、女性のひとり旅だと、トイレのため夜に外に出るのは防犯面で心配。
また悪天候時も外に出るのが億劫になるので、マルチルームが欲しいと常々思っています。
そもそも「マルチルーム」とは、キャンピングカーに設置されている多目的に使える個室のこと。ポータブルトイレを設置したり、クローゼットとしても使用できます。
トラックがベース車両のキャブコンの場合、マルチルームが付いているものは多いのですが、ハイエースやキャラバンなどワンボックス車がベース車両に多いバンコンには、マルチルームが付いているものはあまり多くはありません。
というわけで、ジャパンキャンピングカーショー2023に展示されていた約300台のなかから、マルチルームがあるバンコン探し出し、そのなかで私、まるななが注目した「マルチルーム付きバンコン」紹介します。
車中泊女子・まるななが注目した5台!
まずは、まるななが注目した「マルチルーム付きバンコン」5台をピックアップして紹介します!
RVトラスト・TR540S ジョイン
リニューアルした「TR540S ジョイン」。就寝人数が2名と、ふたり旅に特化したモデルです。
マルチルーム部分がちょうどいい仕切りになっていて、居住スペースとベッドが区切られているのがいいですね。家庭用エアコンが標準装備なのもうれしいです。
マルチルームは、少し狭いかな?という印象ですが、ポータブルトイレを置くスペースはありそうです。
- 車両名:TR540S ジョイン
- ベース車:ハイエース スーパーロング
- マルチルーム位置:中央運転席側
- 乗車定員:5人
- 就寝定員:2人
ホワイトトップ・アジサシ ノルディックスタイル
ホワイトトップの「アジサシ ノルディックスタイル」は名前のとおり、北欧をイメージした色調の家具がおしゃれです。
マルチルームのドアは、角の部分がすべて開くというユニークな仕様。マルチルームにはリアからもアクセスできるので、トイレだけでなく収納庫としても便利そうです。
ベッド展開が必要のない常設ベッド。ポケットコイル式のマットレスを採用しているので、自宅と変わらない寝心地でした。また、ダイネット部分も展開するとベッドなります。
- 車両名:アジサシ ノルディックスタイル
- ベース車:ハイエースSL特装車
- マルチルーム位置:後方運転席側
- 乗車定員:4人
- 就寝定員:2人
レクビィ・カントリークラブ スーペリアA/C ALT仕様
和モダンの落ち着いた内装が魅力のレクビィ・カントリークラブ。最大の特徴は、リアが全面が大きなマルチルームになっていること。
マルチルーム内は防水加工になっており、トイレルームとしてだけでなくシャワールームとしても使えるので、ワンちゃんの足を洗ったり、濡れたものを積むのにもよさそうです。
- 車両名:カントリークラブ・スペーリアA/C ALT仕様
- ベース車:スーパーハイルーフ特装車
- マルチルーム位置:後方全面
- 乗車定員:7人
- 就寝定員:4人
トイファクトリー・アルコーバ
アルコーバの常設2段ベッドは、幅が75cmと大人1名がゆったりと寝られます。キッチンやテーブルも実用的なサイズで、長期のふたり旅に最適な1台。
最大の特徴は、常設の水洗トイレが設置されていること。
バンコンは、ポータブルトイレを設置することを想定したマルチルームが多いですが、アルコーバは水洗式カセットトイレが標準装備です。
- 車両名:アルコーバ
- ベース車:ハイエース スーパーロングワイドキャンパー特装車
- マルチルーム位置:後方助手席側
- 乗車定員:4人
- 就寝定員:2人
トイファクトリー・GT ブラックエディション
トイファクトリーからはもう一台、マルチルーム付きのバンコンが展示されていました。
- 車両名:GT ブラックエディション
- ベース車:ハイエース スーパーロングワイドキャンパー特装車
- マルチルーム位置:中央運転席側
- 乗車定員:6人
- 就寝定員:5人
オーエムシー・ナロー銀河
マルチルーム付きバンコンは、全長5380mmあるハイエース スーパーロングをベース車に作られるのが一般的ですが、「ナロー銀河」は全長4695mmというハイエース標準ボディをベース車としているモデルです。
スーパーロングに比べで取り回しがしやすく、狭い道や駐車場でも困りません。
そんな小さなボディでも、車内は大人2名が食事するには困らないスペースと、リアからアクセスでき、荷物の収納にも使えるマルチルームが魅力的です。
- 車両名:ナロー銀河
- ベース車:ハイエース標準ボディ・ハイルーフGL
- マルチルーム位置:後方助手席側
- 乗車定員:5〜6人
- 就寝定員:3人
ほかにも3モデルのバンコンにマルチルームが!
オーエムシーは「ナロー銀河」以外にも、「ZERO」「銀河」「北斗」の3モデルにもマルチルームが装備されています。
オーエムシー・ゼロ
- 車両名:ゼロ
- ベース車:ハイエースGL特設車
- マルチルーム位置:後方全面
- 乗車定員:6人
- 就寝定員:3人
オーエムシー・銀河
- 車両名:銀河
- ベース車:ハイエーススーパーロングGL
- マルチルーム位置:後方全面
- 乗車定員:7人
- 就寝定員:3人
オーエムシー・北斗 対座モデル
- 車両名:北斗 対座モデル
- ベース車:ハイエースワイドSGL
- MR場所:後方全面
- 乗車定員:7人
- 就寝定員:3人
マルチルーム付きバンコン12台を一挙紹介!
上で紹介したほかにも、ジャパンキャンピングカーショー2023には個性的なマルチルームがあるバンコンがいっぱい! 写真メインで紹介します。
日産ピーズフィールドクラフト・クラフトキャンパー ジェニュイン
- 車両名:クラフトキャンパー ジェニュイン
- ベース車:キャンピング特装車ワイド幅
- マルチルーム位置:後方助手席側
- 乗車定員:7人
- 就寝定員:大人2人・小人2人
ダイレクトカーズ・山小屋
- 車両名:山小屋
- ベース車:ハイエースキャンパー特装車
- MR場所:中央運転席側
- 乗車定員:6人
- 就寝定員:4人
ビークル・ベッセル J
- 車両名:ベッセル J
- ベース車:ハイエーススーパーロング特装車
- マルチルーム位置:後方助手席側
- 乗車定員:9人
- 就寝定員:3+3人
ホワイトハウス・エスコート
- 車両名:エスコート
- ベース車:ハイエース スーパーロング特装車
- マルチルーム位置:中央運転席側
- 乗車定員:4人
- 就寝定員:4人
キャンパーアシスト・リチ
- 車両名:リチ
- ベース車:ハイエース救急車特装
- マルチルーム位置:中央運転席側
- 乗車定員:6人
- 就寝定員:大人2人・小人2名
D.V.D(デルタバンデザイン)・ダーウィン Q5
- 車両名:ダーウィン Q5
- ベース車:ハイエース スーパーロング特装車
- マルチルーム位置:中央運転席側
- 乗車定員:4人
- 就寝定員:2人
キャンピングカープラザ東京・ハピリーレジェント
- 車両名:ハピリーレジェント
- ベース車:ハイエースキャンパー特装
- マルチルーム位置:後方助手席側
- 乗車定員:6人
- 就寝定員:2人+1人
ネストツールズ・ラミータ
- 車両名:ラミータ
- ベース車:ハイエース スーパーロング特装車
- マルチルーム位置:後方運転席側
- 乗車定員:8人
- 就寝定員:4人
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以上、「マルチルーム付きバンコン」まるなな厳選5台+12台でした! 気になる1台はありましたか?
キャンピングカーが300台以上も展示されているにも関わらず、バンコンでマルチルームがあるものは、たった17台。探し切れていないかもしれませんが、思ったよりもかなり少ない印象でした。
また、ベース車はハイエースが圧倒的に多く、マルチルームがあるバンコンのほとんどがスーパーロング。
標準ボディのハイエースにマルチルームがあるのは、オーエムシーナロー銀河、ゼロ、北斗の3台のみ。
やはり、スーパーロングに比べると狭めな標準ボディに、マルチルームを設置するのは難しいのかもしれないですね。
全国には、まだたくさんのキャンピングカービルダーがあるので、これがすべてではないですが、みなさんのキャンピングカー選びの参考になるとうれしいです。
執筆者:まるなな
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしでキャンプ、登山、車中泊を楽しんでいる「軽キャン女子」。 北海道札幌育ちの道産子が各地を旅し、キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」にて配信中。
文、写真:まるなな