【概要】ダイハツ・タント&タント ファンクロスの試乗レビュー。走り、特徴、車中泊する場合のベターなシートアレンジなど。

アウトドアを意識したファンクロスが登場!

画像: タント ファンクロス

タント ファンクロス

軽モデルの人気の一端を担っているダイハツ・タントが、マイナーチェンジ。代名詞ともいえる「ミラクルオープンドア」は健在で、大きく開くスライドドアの使い勝手は随一。

さらに今回、タントの派生モデルとして登場したのが、ファンクロスだ。洗練された都会的なイメージのタントカスタムとは対照的に、アウトドアを意識してデザインされた外観が特徴的といえる。 

走りは、最新のD-CVTとターボにより、ストレスフリーなドライブを実現。先代より受け継いだプラットフォーム・DNGAにより、ボデイ剛性の高さもさすが。日常走行であれば、安全性能も含めて、もはや何もいうことはないレベル。

画像: アウトドアを意識したファンクロスが登場!

では、車中泊を考えた場合どうか? 軽モデルの多くは、前席の背もたれを倒して後席の座面につなげるアレンジが、よく「車中泊」仕様として紹介される。

同モデルもそのアレンジは可能だが、身長175cmの担当が寝ると、長さが足らず足を曲げる必要がある。

足を伸ばすなら、前席の背もたれを後ろに倒して後席の背もたれを前に倒し、前席の背もたれにつなげるアレンジのほうがベター。これなら身長180cm前後の人でも足を伸ばして寝られるはずだ。

タントカスタムはアーバンな雰囲気

画像: タントカスタム

タントカスタム

アーバンな雰囲気漂うタントカスタム。アウトドアな雰囲気をまとったファンクロスとの差別化がはっきりとなされたタントの人気グレード。精悍なデザインなどは、モデルチェンジ後もキープコンセプト。

インテリアの注目ポイント

画像1: インテリアの注目ポイント

インパネ中央には9インチのスマホ連携ディスプレイを採用。

画像2: インテリアの注目ポイント

運転席のスライド幅は最大540mmで使い勝手は抜群。

画像3: インテリアの注目ポイント

ラゲッジアンダートランクのカバーは高さを2段階調節可能。野外テーブルにもなる。

画像4: インテリアの注目ポイント

ラゲッジにはライトとUSBポートも増設。

画像5: インテリアの注目ポイント
画像6: インテリアの注目ポイント

ゼブラ柄シートとともに、後席の背面も撥水加工がされている。

車中泊におすすめのシートアレンジは……

画像: 車中泊におすすめのシートアレンジは……

車中泊ならこのシートアレンジがベター。身長175cmの担当が手を伸ばしても余裕あり。助手席の背もたれを水平になるまで後ろに倒し、後席の背もたれを前に倒す。ただし凹凸があり、マットは必須。

【主要諸元】ファンクロスターボ 2WD

全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm
乗車定員:4名
車両重量:940kg
エンジン形式:直3DOHC ICターボ
総排気量:658cc
最高出力:47kW(64PS)/6400rpm
最大トルク:100N・m(10.2kgf・m)/3600rpm
WLTCモード:燃費20.6km
トランスミッション:CVT
価格:180万9500円

文:大橋保之 
写真:中里慎一郎 
出典:カーネル2023年1月号vol.58

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