【概要】車中泊のマナーやルール、OK/NG行為などに関するクイズ。

冬の車中泊旅の心配事といえば、寒さ・雪・凍結。その不安を解消するために、よく聞く疑問とその答えをクイズ形式で紹介! 

旅の途中や現地での危険を回避し冬の車中泊を楽しむためにも、冬の車中泊旅ビギナーはもちろん、ベテランも復習の意味を込めて一読を!

車中泊クイズ

「冬の車中泊旅に出かける予定です。旅するエリアは積雪していて、かなり寒そう。でも朝までエンジンをかけて車のエアコンを付けておけば、真冬の車中泊でも暖かく過ごせて安心ですよね?」

この行為に対するアナタの答えは?

  • 1.もちろんエンジンかけっぱなしでOK! エアコンを朝まで使って寒さをしのごう!
  • 2.車中泊時はどんな状況であってもアイドリングストップ! これは絶対厳守!
  • 3.アイドリングストップが大原則! でも状況によってはエンジンをかけてもいい。
  • 1.もちろんエンジンかけっぱなしでOK! エアコンを朝まで使って寒さをしのごう!
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  • 2.車中泊時はどんな状況であってもアイドリングストップ! これは絶対厳守!
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  • 3.アイドリングストップが大原則! でも状況によってはエンジンをかけてもいい。
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正解は「3」の「アイドリングストップが大原則! でも状況によってはエンジンをかけてもいい」でした!

四季を問わず、車中泊時のアイドリングストップは基本。ただし上記の「状況によっては」=「生死に関わる場合」は、これに限りません。

「車中泊」という言葉と行為の両方が、これだけメジャー化してきた昨今。環境問題、騒音問題などの様々な理由から、現在の車中泊のルールとして、アイドリングストップは大原則となっています。

だからこそ、クルマのエアコンが使えない状況で、夏はどのように暑さをやわらげ、冬はいかにして寒さをしのぐかが重要なのです。つまり、冬であったとしてもアイドリングストップは基本中の基本。

画像1: 冬の車中泊は寒いから、エンジンかけて車のエアコンを使えばいいよね?【これってOK?NG?車中泊クイズ①】

さらに積雪時の場合、エンジンオンのまま車中泊を行うと、命の危険にかかわることも覚えておきましょう。就寝中に積もった雪がマフラーを塞ぐと、車内に排気ガスが逆流。寝ている間に一酸化炭素中毒となり、最悪の場合、死亡してしまうケースも少なくありません。

日本における車中泊の歴史のなかで、90年代のスキーブームが、車中泊人口を増やすきっかけになったことはご存じですか?

リフトのスタート時間に合わせて滑りはじめるため、前夜もしくは当日の早朝にゲレンデの駐車場に到着し、車中泊で仮眠をとっていた時代です。

まだ、いまほどアイドリングストップが声高に叫ばれておらず、多くの方々がエンジンをかけたまま、車中泊を行っていたはず。

当時を知る世代が、現在のブームにのって、車中泊を始めたという人もいるかもしれません。そんな人は、ぜひ現在の車中泊ルールを再度勉強! 現在は四季に関わらず、アイドリングは止める、が車中泊の大原則です。

画像2: 冬の車中泊は寒いから、エンジンかけて車のエアコンを使えばいいよね?【これってOK?NG?車中泊クイズ①】

ただし、ここ数年の気候変動により、多大な異常気象に襲われることが多くなってきました。冬の旅先で、急きょ寒波に襲われることもあるかもしれません。

そんなときは、エンジンをかけて、迷うことなくエアコンのスイッチをオンに! いま寒さを凌がなければ生死に関わる時まで、アイドリングストップにこだわる必要はありません。

ただしその際も、積雪への注意は忘れずに。クルマ全体が埋まらなくても、マフラーが埋まれば危険なのも覚えておきましょう。

そしてそこまでひどい状況に陥る前に、クルマを走らせて、近くの施設に逃げ込む決断も必要です。

 

 

 

文:大橋保之 
写真:稲垣朝則 
出典:カーネル2019年早春号vol.42

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