【概要】冬キャンプがより快適になるテントの選び方とおすすめテントをWILD-1のキャンプ担当が解説。選び方のポイントやタイプや素材別のメリット・デメリットなど。

冬キャンプの要のひとつとなるのがテント。何をどう選んだらいいのかわからない我々のために、アウトドアライフストア「WILD-1」名物スタッフに相談してきた。

教えてくれた人……雄鹿裕樹さん

画像: 教えてくれた人……雄鹿裕樹さん

2年前よりデックス東京ビーチ店のキャンプ担当となり、お客さまにあった道具選びを手助け。自衛官の父親の影響で幼少期からアウトドア遊びに精通している。

画像: WILD-1デックス東京ビーチ店 東京都港区台場1丁目6-1 デックス東京ビーチ・アイランドモール5階

WILD-1デックス東京ビーチ店 東京都港区台場1丁目6-1 デックス東京ビーチ・アイランドモール5階

WILD-1デックス東京ビーチ店は、都心にありながら大型テントを数張り常設する広さが自慢。スタッフの知識が豊富でギアやフィールド選びの参考になる。店舗限定アイテムを探すのも楽しみだ。

冬キャンプ用テント、選び方のポイント

コットンやT/C製テントは通気性に優れて涼しいイメージだが、「断熱性にも優れていて保温性もいいんです。結露もしにくいですしね」と教えてくれたのは、WILD-1デックス東京ビーチ店キャンプ担当の雄鹿裕樹さん。

テントに使われているコットンやT/Cは水分を含むと繊維が膨張して目が詰まるのはご存じのとおり。そして化繊のような水滴は見えづらいが、冬は外部との温度差により結露はしている。この水分を繊維が含み生地の目が密になる。

それに加えてテントに使われているコットンやT/Cは化繊よりも大分厚く、テント内のあたたまった空気を閉じ込めやすいのだ。

「やはり冬キャンプでは保温性にすぐれたテントを選びたいですよね。 素材でいえばコットンやT/Cですが、スタイルは2ルームでしょうか。大型なので設営や撤収に時間がかかりますが、リビングと一体型なのはやっぱり便利です」(雄鹿さん)

ドームテントやワンポールでも大型ならリビング兼用のワンルームにできるが、リビングをとれないなら別途スクリーンテントなど全閉できるリビングが欲しいところ。テントとリビングスペースを接続させる際は隙間風が入らないよう工夫しよう。

スカートは冬キャンプのマスト機能

画像: スカートは冬キャンプのマスト機能

冷たい風や空気がテント内に侵入するのを防ぐのがテントの裾に付いたひらひらのスカート。できるだけ冬はスカート付きを選んで。スカートのないものはカンガルースタイルなどひと工夫で寒さに備えよう。

T/C製で2ルーム的な使い方ができると最強

画像: T/C製で2ルーム的な使い方ができると最強

厚手のコットンやT/C製テントは化繊よりも断熱性がある。リビングと一体化した2ルームであれば隙間風が入りにくく最強だ。

テントタイプ別のメリット、デメリット

ドーム型
メリット:設営や撤収が比較的楽で風に強い(倒れることが少ない)
デメリット:ポリエステル素材やスカートがないものは保温性が低め

2ルーム
メリット:テントとリビングが一体型なので保温性が高い
デメリット:設営や撤収に時間を要する

ワンポール
メリット:設営や撤収が楽。T/Cやコットン素材が多い
デメリット:強風で倒れる場合あり。雪上で設営しづらい

テント素材別のメリット、デメリット

T/C、コットン
メリット:断熱性が高く、外気の影響を受けにくい
デメリット:重い、乾かすのが大変

化繊
メリット:軽くて扱いやすい
デメリット:T/Cに比べて断熱性が劣る

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テンマクデザイン サーカスTC DX+

画像: テンマクデザイン サーカスTC DX+

トリプルファスナーを搭載!

トリプルファスナーとなってストーブを使う際の利便性アップ。夏は涼しく、冬は暖気を逃さず、抜群の遮光性、通気性を備えたT/C製だ。サイドフラップを別売ポールで立ち上げればさらに快適。ソロ、デュオ向き。

〈雄鹿さんおすすめコメント〉
T/C、スカート付き。ワンポールですが1〜2人利用なら2ルーム的にも使えます。

4万7300円
【問】カンセキ WILD-1事業部

コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ

画像1: コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ

抜群に広くて耐風性抜群

広々としているうえに強度抜群なフレーム構造を採用したでっかい2ルームテントで、5〜6人家族がゆっくりくつろげる。インナーはコットン混紡素材で結露を低減するのも◎。

画像2: コールマン 4Sワイド2ルームコクーンⅢ

チェア4脚とテーブルを置いてもゆとりがある。多彩なベンチレーションで一年中快適だ。

〈雄鹿さんおすすめコメント〉
こだわりの素材を用いたコールマンの最高峰モデル。広くて快適、頼りになります。

18万9800円
【問】コールマン

スノーピーク ランドロック

画像: スノーピーク ランドロック

家族が安心するロングセラー2ルーム

全高205cm(インナーは190cm)という圧迫感がない高さなのに風に強いフレーム構造を用いた憧れのテント。インナーは親子4〜5人で眠るのにちょうどいい広さとなっている。

18万9200円
【問】スノーピーク

ogawa クーポラ

画像: ogawa クーポラ

真ん中を土間にできる独自構造

最大8名就寝で、4〜5人家族ならワンルーム的な使い方ができる。広いテントは“おこもり”にもってこい。グラウンドシートの真ん中をはずせば土間になり雨や雪の日も出入りしやすい。グループキャンプにも〇。

16万5000円
【問】キャンパルジャパン

こちらも用意! 凍った大地に備えて頑丈なペグを忘れずに

画像: こちらも用意! 凍った大地に備えて頑丈なペグを忘れずに

晴れていても気温が低いと地面がガチガチに凍っている場合がある。テント付属のプラスチックペグや細いアルミペグでは太刀打ちできないので、スチールペグなど頑丈なペグとハンマーを忘れずに。とくにワンポールテントなど非自立の大型タイプは必携だ。

※一部、WILD-1で取り扱いのない製品も掲載しています。製品に関する問い合わせは各メーカーへ。

文:大森弘恵 
写真:逢坂 聡 
出典:GARVY2022年12月号 

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