冬キャンプで失敗しがちなのは、やはり防寒。「寒くてジッとしていられない!」「体が冷えて寝られない……」なんてことがないように、寒い季節におすすめのキャンプ場の選び方を紹介しよう!
標高の低いキャンプ場を選ぼう

冬のキャンプは寒いものだとはいうものの、なるべく寒さが厳しくない場所を選んで楽しみたい。そこで考えたいのが標高だ。標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がるので、標高が1000m上がれば気温は6℃も下がってしまう。
そう考えると、標高が高い山間部のキャンプ場は避けて、なるべく標高が低い海に近いキャンプ場を選ぶようにしよう。
AC電源の有無を確認しよう

ホットカーペットのような電気製品で暖を取りたいと思ったら、キャンプ場にAC電源サイトがあるかどうかを確認しておこう。
その際、電源のアンペア数も確認しておけば、何Wの暖房器具が使えるかも把握できる。一般的な電源サイトは10Aが多いので、使用できる電気製品は1000Wまで。そんなことを考慮して電気製品を準備しておこう。
日当たりのいいサイトを選ぼう

日の当たらない木陰のサイトは、日なたに比べるとけっこう寒い。そこでキャンプ場を選ぶ際は、木々の少ない開けた場所にあるキャンプ場や、木陰などの日陰が少ないサイトを選ぶようにしよう。
晴れていれば、それだけでも日中は日差しでポカポカと暖かく、過ごしやすくなるはずだ。さらに日の出とともに日が差すサイトなら、朝の冷えも和らいでなおいい。
選ぶならお風呂のあるキャンプ場

一日中寒い場所にいると、防寒ウエアを着ているとはいえ体は冷えてしまう。そんなときキャンプ場にあるとうれしい施設がお風呂だ。
シャワーだと体の芯まで温まるのは難しいが、湯船に浸かることができれば体はポカポカ。体が冷える前にシュラフに入ってしまえば、気持ちよく眠ることができる。場内にお風呂がなくても、近くに日帰り温泉施設があればぜひ活用したい。
お湯が使える炊事棟かをチェック

炊事棟でお湯が使えるキャンプ場なら、食事のあとの洗い物では手が冷たくならないので、あると便利。しかしそれだけでなく、汚れも簡単に落とすことができるので、洗い物を手早く終えることも可能だ。
とくに油汚れは冷たい水だと固まってしまい、キレイに落とすことが難しい。自ずと洗剤量も増えてしまい、環境への配慮もしづらくなってしまうので、そんなことからもお湯の使えるキャンプ場を選びたい。
ウインタースポーツで暖まろう

サイトでのんびりと焚き火を囲んで過ごすのもいいけれど、キャンプ中級者は、スノーシューやクロカンスキーなどが楽しめるキャンプ場で体を動かして温まってみよう。体を動かせば内側から温まることができる。
ただし、汗をかいてシャツが濡れたたままでは、体を冷やしてしまうので、速乾素材のシャツを着るか、濡れたシャツはすぐに着替えるようにしよう。
文:牛島義之
出典:GARVY2020年12月号