水を漕ぎ、自転車を漕ぎ、そして山を歩く! 水の循環を遡り、自然を体感するスポーツ環境イベント「SEA TO SUMMIT」に、車中泊専門誌『カーネル』アンバサダーにして北海道出身の車中泊女子が初参加。カメラマンも北海道を旅するアンバサダーが担当。記念すべき第10回開催となった「大雪 旭岳」大会を楽しんできましたよ。
「SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳」大会でカムイミンタラを目指した2日間
「北海道で楽しいイベントがあるんだけど、一緒に出ない?」
締め切り間際で、ムチャぶりの連絡が来るのは、車中泊専門誌『カーネル』・オオハシ編集長の得意ワザ。いつもは、イヤな予感しかしないのだけど、今回は大きくハズレました。
それが、初参加した「SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳」大会! 舞台は北海道の東川町。アイヌの人々が「カムイミンタラ」と呼ぶ大雪山系のお膝元で、その雄大な景色に惹かれた登山家や写真家が多く住まう地。
そんな自然のなかを、カヤック、自転車、登山を経て、文字どおり、水の流れを遡る同イベント。標高差1871mの水の旅です。
これらを一日でこなすと聞き、トライアスロンのような過酷な耐久競技を想像していたのですが……。実際は、順位争いとは無縁の、にぎやかな雰囲気。
ソロでも参加できるし、仲間とワイワイと楽しみながら、得意なパートで活躍してもOK。そんな大会の楽しさが、自然を感じる余裕を与えてくれたのでした。クルマ旅や車中泊で参加するのもありかも!? ですよ。
そもそも「SEA TO SUMMIT」って何?
2009年に鳥取県の皆生・大山で初めて開催され、その後全国各地に広がった環境スポーツイベント。アウトドアメーカー・モンベルが中心となり、2022年は全12大会を開催(10月7日現在、参加可能なのは残り2大会)。
初日は環境シンポジウム、2日目にアクティビティを行うスケジュールで、ソロでもチーム(5名まで)でも参加可能。人力のみでカヤック、自転車、登山へと進むなかで、自然の循環を体感できる!
記念すべき今回の10回目は過去最高の参加人数。皆勤賞の地元参加者が、今年からは親子二代でのチーム参加に! 道外からの参加者も多く、終始にぎやかな雰囲気でした。
そんな「SEA TO SUMMIT」に参戦したのは、北海道を拠点とするこの3名!
左から、うめののたび、まるななちゃんネル、rui vanlife。
YouTuberにして車中泊専門誌『カーネル』アンバサダーとしても活躍する3名。まるなな&うめのは北海道出身、ruiは年間の北海道在住日数が100日を超えるだけあって、大雪山系はホーム山域!?
DAY1
アクティビティだけが「SEA TO SUMMIT」ではない。1日目の開会式とシンポジウムに参加するのも、大切なこと。
「mont-bell」の辰野会長とゲストの軽快なトーク、地元和太鼓チームの演奏など、内容は盛りだくさん。
道の駅ひがしかわ「道草館」でご当地ならではの行動食を買い込む!
じつは前日にコソ練も……。
DAY2
2日目のアクティビティ。スタートの合図は、ゲストの宍戸開さんの掛け声から。聞き覚えあり!? 早朝からテンションは最高潮に!
まずはカヤック! 片道2.5km×2=合計5kmのコース。コソ練の甲斐あって、さまになっている!? 息の合わないタンデムに苦戦しつつも、会話をしながら元気に漕ぎきりました。
折り返してから正面遠くに見えるのは、ゴールの大雪山系「旭岳」。いまいる湖の水もあそこから流れてきたもの。水の流れを再認識できるコースこそが「SEATO SUMMIT」の大きな特徴。
カヤックを終えたら、自転車担当のruiさんにバトンタッチ。忠別湖 親水広場から旭岳ビジターセンターまで約15kmのバイクステージがスタート。
ruiさん、360度カメラを腰に装着して、撮影の準備も完璧!
パラチャレンジ部門の花形ゲスト、パラアスリートの野島弘さんが、手漕ぎ自転車で颯爽と出発。ぐんぐんと坂を登っていった。すごい!
電動自転車で楽ちん……かと思いきや、15kmの登り坂が続くなかで、カメラが邪魔になり外すことに。他の参加者はロードバイクからミニベロまで、多種多彩な自転車でゴールを目指していました。
ラストは約2kmのハイクステージ。旭岳ビジターセンターから姿見駅までは旭岳ロープウェイで移動。その後は歩いて、ゴールの標高2291mの旭岳山頂を目指します。
上の写真はゲストの岡崎朋美さん&宍戸開さんと8合目で記念撮影。もうゴールして下山中。さすが! 一般参加者と同じように汗を流すゲストの姿が、うれしくもあり、親近感がわきますね。
「姿見の池」までは高山植物も楽しめる遊歩道。その後、岩や石の本格的な登山道が続きます。頂上までこの青空が続きますように……。
カーネルのオオハシ編集長は中腹でリタイア……。「あとはよろしく(涙)」