【概要】2022年に発売した焚き火台の注目株12アイテムを紹介。特徴、注目ポイント、編集者によるレビューと評価など。★は5点満点。

いよいよ焚き火が楽しいシーズンが始まる。定番モデルもいいけれど、ニューフェイスの焚き火台はよく燃える、料理しやすい、超軽量など特徴あるモデルがズラリ。そのなかから注目株を厳選して紹介しよう!

muraco スター・トーチ・フィフティ

画像: 2万7500円/サイズ:38×38×H54cm/収納サイズ:φ10×45cm/重量:1.1kg 【問】シンワ ムラコ事業部

2万7500円/サイズ:38×38×H54cm/収納サイズ:φ10×45cm/重量:1.1kg
【問】シンワ ムラコ事業部

地上50cm! 熱によるダメージを防ぐ宙に浮いた炎

五角形のマイクロメッシュ製火床を使ったかがり火みたいな焚き火台。火床の高さはなんと50cm。最近のチェアは座面高が30〜40cm なので、小さな火であってもちょうど目の高さになる。

フレームはmuracoらしいブラックで、夜は目の前に炎が浮かんで見えるのがおもしろい。ローインパクトでありつつ炎の美しさを愛でられるし、立って焚き火を囲むなんてときもちょうどいい。5本脚という安定感の高さもポイントだ。

ポールはプッシュボタン式

画像: ポールはプッシュボタン式

プッシュボタンで接続するポール(脚)をセンターパーツに通し火床を付けるだけ。プッシュボタンが抜けづらくするのも優秀。

ステンレスメッシュ火床

画像: ステンレスメッシュ火床

しなやかで端の処理もきちんとなされたステンレスメッシュ火床を採用。不意に触れて肌を傷める不安を低減している。

美しく正確な切削加工

画像: 美しく正確な切削加工

センターパーツは美しく、ポールを入れる際のぐらつきや引っかかりがない。破損の不安もなく火床さえ交換すれば長く使えそう。

EDITOR'S CHECK!

火床がかなり高い位置にあり、まるで焚き火が宙に浮いたかのよう。シンプルだけれどそれだけ破損の不安がない。キャンプサイトに置けば間違いなく注目を浴びそうだ。

組み立てやすさ ★★★★
コンパクト収納 ★★★★
薪の組み方アレンジ ★★★
調理しやすさ ★

KICHI KICHI fire pit

画像: 1万5800円/サイズ:35×43.1×H33cm/収納サイズ:32×28×H2cm/重量:1.9kg 【問】セカイクラス

1万5800円/サイズ:35×43.1×H33cm/収納サイズ:32×28×H2cm/重量:1.9kg
【問】セカイクラス

3本脚に3枚のパネルと三角風防をセット

デザインの力で暮らしを豊かにするクリエイティブ集団「セカイクラス」とモノづくりの街・東京大田区で優秀工場に認定された「佐藤工業」がタッグを組んで生まれた焚き火台は、薄型収納と高い燃焼効率、そしてオンリーワンの美しさが自慢。

脚・本体パネル・風防など構成パーツは多いが、構造自体は複雑ではなく一度組み立てればスムーズ。むしろ組み立てが楽しくなるだろう。

ロストルの下に広がる逆ピラミッド形の空間は、少し高い位置にスリットがあるため落ちた灰の影響を受けずに空気が取り込まれ、きれいに燃えるのもこだわりだ。

3にこだわるシンプル構造

画像: 3にこだわるシンプル構造

どれもこれもほぼフラットなので収納時の厚さは2cm。どれが何の役割を持っているかがわかれば特段迷うことはないだろう。

無機質なデザイン

画像: 無機質なデザイン

エッジの効いたデザインでどこか未来的。これが“ゆらぎ”に満ちた自然のなかで映える。焚き火を始めればまた違った表情が楽しい。

安定感のある三角の組み合わせ

画像: 安定感のある三角の組み合わせ

本体の四角いパネル3枚と三角風防3枚、三角のロストルとゴトクで構成されており、安定感抜群。重い広葉樹薪でもビクともしない。

華奢に見えるが耐荷重は30kg

画像: 華奢に見えるが耐荷重は30kg

脚が細く、華奢に見えるが耐荷重は約30kgでダッチオーブンや重い薪にも対応する。くの字に曲がっているのでペグで固定してもいい。

EDITOR'S CHECK!

よく燃えるしカッコいい! 火床は3面だからパネルの組み立て途中でズレてイラッとしないのも優秀だ。同形パーツで順番や向きを気にしないでいいのも◎。

組み立てやすさ ★★★
コンパクト収納 ★★★★
薪の組み方アレンジ ★★★
調理しやすさ ★★★

mont-bell フォールディングファイヤーピットS

画像: 1万7600円/サイズ:34.5×17×H24.5cm/収納サイズ:34.5×5×H24.5cm/重量:2.88kg 【問】モンベル・カスタマー・サービス

1万7600円/サイズ:34.5×17×H24.5cm/収納サイズ:34.5×5×H24.5cm/重量:2.88kg
【問】モンベル・カスタマー・サービス

あの二次燃焼焚き火台にSサイズ登場

2面をたたみ、薄くして持ち運べる二次燃焼焚き火台「フォールディングファイヤーピット」にSサイズが登場。

従来モデルに比べて幅が約7cm、奥行きは5cmほど短くなっているが、40cmくらいの薪であれば切らなくても大丈夫だ。燃え残りが少ないし準備も片付けも素早いので、帰る直前まで焚き火を楽しめるのもいい。

収納サイズはB4判とほぼ同じ。オートバイ荷台へも載せやすいのでソロキャンによさそう。耐荷重約20kg。

パーツはわずか3つ

画像: パーツはわずか3つ

付属しているのは本体とロストル、焼き網。本格野外料理を目指すなら、別売「クッカースタンドS」や「ステンレスHD グリルS」を用意して。

メラメラ噴き出す二次燃焼

画像: メラメラ噴き出す二次燃焼

二重壁の間の空気が温められて上部の穴から噴き出し、未燃焼ガスに引火。これが二次燃焼。においや煙、灰が少ないクリーンな火だ。

への字炭床のおかげで地面への熱影響を低減

画像: への字炭床のおかげで地面への熱影響を低減

ロストルはへの字で、底は逆への字。大きな空間を確保し、燃焼に必要な空気を効率よく取り入れるほか、熱が地面に伝わりづらくなっている。

組み立ては開いて炭床を入れるだけ

画像: 組み立ては開いて炭床を入れるだけ

前後2面は二重壁になっていて、サイド2面と底は折りたためる構造。パッと開いて付属のロストルを敷けば準備完了。この手軽さがいい。

EDITOR'S CHECK!

とにかくよく燃え、燃えかすが少ないので就寝前にスッキリ燃やし尽くせる。大きく燃える印象だが、数本の薪を横置きすれば炎は小さめで料理にも使いやすい火になる。

組み立てやすさ ★★★★★
コンパクト収納 ★★★
薪の組み方アレンジ ★★★☆
調理しやすさ ★★★
※☆は0.5点

Fielder's クッキング炎箱

画像: 3万3330円/サイズ:40×39.2× H46.4cm/重量:7.5kg 【問】Fielder's

3万3330円/サイズ:40×39.2× H46.4cm/重量:7.5kg
【問】Fielder's

野外料理好きの夢を詰め込んだ焚き火台

上部は鍋を落とし込んでかまど料理ができる穴、前トビラで内部に熱を溜め込みオーブン料理ができるなど、とにかく多彩な野外料理を実現するためのアイデアが詰まっている。

「クッキング炎箱」がおもしろいのは、串や網の高さはもちろん、火床も上下に変えられるところ。火床をそのままに、中の棚に食材を置いてオーブン料理、その上でかまどという具合に熱を無駄にしない同時調理もできそう。1mm 厚ステンレスで変形しづらいのも◎。

EDITOR'S CHECK!

パーツは多いが構造自体はシンプル。決して軽量ではないが一生モノだ。料理だけじゃなく、火床を一番上にセットすれば焚き火の炎を愛でられる。楽しみ方イロイロ!

組み立てやすさ ★★★
コンパクト収納 ★★★☆
薪の組み方アレンジ ★★★☆
調理しやすさ ★★★★★
※☆は0.5点

TOKYO CRAFTS 焚火台マクライト

画像: 1万2980円/サイズ:36×40×H32cm/収納サイズ:21×40×H2.5cm/重量:794g 【問】TOKYO CRAFTS

1万2980円/サイズ:36×40×H32cm/収納サイズ:21×40×H2.5cm/重量:794g
【問】TOKYO CRAFTS

炎が美しく見える工夫がいっぱい

軽量焚き火台だが、40cmの薪を難なく受け止められる大きな火床を持ち、ソロでもファミキャンでも扱いやすい。

3つの梁がある火床を、円弧状になる2枚の脚兼側板が垂直方向に支えるため火床の耐荷重は15kg!  使用後は脚兼用の側板を1枚だけはずして傾ければ、灰だけ滑り落ちる。片付けも楽ちんだ。

熾や灰が舞い上がりにくい

画像: 熾や灰が舞い上がりにくい

V形の火床とスリット入りの側板が風による舞い上がりを低減。よく燃えるうえチラ見えする炎が美しい。

脚兼側板と火床、ゴトクのみ

画像: 脚兼側板と火床、ゴトクのみ

半分にたためる広い火床、スピット(ゴトク)、脚兼用の側板2枚のみ。火床の棒に側板を差してから火床にはめ込む。

EDITOR'S CHECK!

軽さとタフさ、広さを両立させているのが頼もしい。側板にゴトクを載せれば熾での料理だってしやすい。火床は一重でかなり地面に近いので焚き火シートはマスト。

組み立てやすさ ★★★★☆
コンパクト収納 ★★★★★
薪の組み方アレンジ ★★★★★
調理しやすさ ★★★☆
※☆は0.5点

DOD ぺらもえファイヤー

画像: 9750円/サイズ:32×14×H23cm/収納サイズ:32×23×H3cm/重量:1.8kg 【問】ビーズ

9750円/サイズ:32×14×H23cm/収納サイズ:32×23×H3cm/重量:1.8kg
【問】ビーズ

地面にやさしいスタンド+遮熱板!

二次燃焼を楽しむDOD“もえ”シリーズ。3モデルのちょうど中間のサイズでありながら、ぷちもえよりも薄型収納を実現した。

幅は約30cmなので40cm薪だと切る必要があるが、持ち運びしやすいサイズだし、なにより遮熱板を差し込んだ焚き火台を耐熱テーブルに載せることで熱の影響は極めて低いのがステキ。

抜群の燃焼効率

画像: 抜群の燃焼効率

二次燃焼を促すのでよく燃えるし燃え残りはごくわずかな灰のみ。勢いのある炎を楽しみたい人にぴったり。

拾った薪を燃やすのにちょうどいい

画像: 拾った薪を燃やすのにちょうどいい

比較的コンパクトなので30cm程度の薪がベスト。拾ってきた薪でもよく燃え、燃え残りが少ないのがうれしい。

EDITOR'S CHECK!

薄くたたんで持ち運び、サイトでは本体を開いてインナーとロストル、遮熱板を差し込むだけ。小さいけれどゴトク(耐荷重約3kg)がついているので湯沸かしにも対応。

組み立てやすさ ★★★★☆
コンパクト収納 ★★★
薪の組み方アレンジ ★★☆
調理しやすさ ★★☆
※☆は0.5点

AUTEC CAMP TRY AND GRILL

画像: 2万3100円/サイズ:32.1×33.1×H20.3cm/収納サイズ:30.2×20.1×H4.1cm/重量:1.8kg 【問】オーテックキャンプ

2万3100円/サイズ:32.1×33.1×H20.3cm/収納サイズ:30.2×20.1×H4.1cm/重量:1.8kg
【問】オーテックキャンプ

美しさと拡張性に注目

美しいデザインと燃焼効率のよさ、組み立てやすさにこだわった焚き火台。1〜3人対応の比較的小型の焚き火台だが、焼き網を取り外せば太い薪をすっぽり収められる。

付属の焼き網も本体の縁も、網を置いたまま薪を操作しやすい形状など使いやすさも◎。新しく調理用オプションが登場しており、今後の拡張が楽しみなモデルだ。

スリットや穴のあき方にもこだわりあり

画像: スリットや穴のあき方にもこだわりあり

耐食性と耐熱変形を考慮したステンレスを採用。風を防ぎつつよく燃えるスリットなど機能美にも注目だ。

三角形の組み合わせで安定感あり

画像: 三角形の組み合わせで安定感あり

三角のスタンドと火床を組み合わせていて軽さと安定性を両立させている。焼き網は1.5mm厚で歪み知らず。

EDITOR'S CHECK!

パーツはどれも、開いて順番に載せるだけでよく、説明書など見なくても直感的に組み立てられる。安定感のあるデザインなので太くて重い薪にも対応するのも心強い。

組み立てやすさ ★★★★☆
コンパクト収納 ★★★★
薪の組み方アレンジ ★★★
調理しやすさ ★★★☆
※☆は0.5点

AUTEC CAMP COOK PIT

画像: 1万3200円/サイズ:28.3×22.7×H16.9cm/収納サイズ:30.3×19×H4cm/重量:850g 【問】オーテックキャンプ

1万3200円/サイズ:28.3×22.7×H16.9cm/収納サイズ:30.3×19×H4cm/重量:850g
【問】オーテックキャンプ

薪を操作しやすい斜め構造

どこか紙飛行機っぽいデザインが新鮮な焚き火台が誕生。火床とV形に広がる脚は蝶番でつながっておらず、火床を差し込む構造だ。これはぐらつきを抑え、長く愛用できるようにしているため。

火床がかなり地面に近いので焚き火シートは必携となるが、火床が斜めになるので薪を操作しやすいし、灰が外に落ちにくい。燃焼性の高さも◎。

3枚の板を組み合わせるだけ

画像: 3枚の板を組み合わせるだけ

ステンレス板を組み合わせるだけの簡単組み立て。強度を保てるよう曲げやリブを施している。

シェラカップにも対応するV形ゴトク

画像: シェラカップにも対応するV形ゴトク

ゴトク棒は2本をV形に配置する。底の小さなシェラカップからそこそこ大きな鍋も安定して載せられるというわけ。

EDITOR'S CHECK!

わずか850gで組み立て簡単。初回は付属焼き網を載せて変形を防ぐが、数回使ったあとなら網を外して太薪を入れてもOK だ。ひとりで気ままに焚き火をしたい人向き。

組み立てやすさ ★★★☆
コンパクト収納 ★★★★
薪の組み方アレンジ ★★★
調理しやすさ ★★★
※☆は0.5点

Hang Out komorebi

画像: 1万7600円/サイズ:33×23×H27cm/収納サイズ:30×21×H7cm/重量:3kg 【問】弘益

1万7600円/サイズ:33×23×H27cm/収納サイズ:30×21×H7cm/重量:3kg
【問】弘益

料理も光も楽しむ焚き火台

焚き火で調理や暖を取るのは当たり前。「komorebi」は重ねたシェードのすき間から漏れるオレンジ色の光を愛でる、足下を照らすという新発想の焚き火台だ。

構造は単純で、フレームに灰受け、ロストル、3つのシェードを順番に載せるだけ。シェードの数と組み合わせ次第で火力調整ができるのも新しい。

すき間から漏れる光に注目

画像: すき間から漏れる光に注目

脚にシェードを引っかけているだけなのですき間から光が漏れる。照明器具開発の知識から生まれた新しい楽しみだ。

本体のシェードが入れ子状に

画像: 本体のシェードが入れ子状に

シェードを入れ子にするので収納時の厚みはわずか7cm。タフなゴトクを装備しておりダッチオーブン料理にも対応。

EDITOR'S CHECK!

家具メーカーのアウトドアブランドで、担当者は照明器具開発経験者。アウトドアメーカーにはない発想が新鮮だ。調理しやすいうえ、リラックス効果も大きい。

組み立てやすさ ★★
コンパクト収納 ★★★
薪の組み方アレンジ ★★★★
調理しやすさ ★★★★

This article is a sponsored article by
''.