mie3018さんプロフィール
SNSで投稿された「zakka camp」が人気を博し、フォロワーからの支持も熱いmie3018さん。独自の世界観でフィールドを飾り付け、雑貨があふれるキャンプスタイルを楽しんできた。車中泊にも、その世界観を持ち込み、新たな雑貨カスタムを楽しんでいる。愛車はトヨタ・ヴォクシー。
雑貨キャンパーから車中泊へ。車内を飾る“魅せるアイテム”
アンティークなファニチャーと小物が並んだキャンプサイトに、かわいらしい雑貨で飾り付けられたクルマが止まっている。
フィールドに広げられたアイテムはどれも趣があって、キャンプサイトに足を踏み入れると、そこには優しい空気感に包み込まれるような感覚があった。
サイトのオーナーは以前から雑貨キャンプを楽しんでいるmieさん。そのキャンプスタイルは少しずつ変化してきて現在のスタイルに。
「最初はファミリーキャンプから始まって、子どもたちがキャンプについてこなってきたので、ソロキャンを始めたのがきっかけです。ネットでソロキャンの仲間ができて、みんなとキャンプに行っていました。その頃から、自分の好きなスタイルを追求していったところ、いまのスタイルになりました」
数々の雑貨は、アンティークショップや骨董市をまわって見つけたモノばかり。ネットで見つけたアイテムなどは、海外サイトで購入することもあるという。
なかには新品のアイテムも並んでいるが、全体的なトーンが統一されているので、違和感を感じることはない。そして、そのスタイルは車中泊のクルマ作りにも継承されていった。
mieさんにとってクルマはキャンプの延長線上にあって、これまでの雑貨キャンプをそのままクルマの中に持ち込んだようなもの。
テントキャンプも以前と同じように楽しんでいて、ときどきテントがクルマに変わるだけ。だからなのか、キャンプサイトとクルマが連続するようにつながり、ボーダーレスな心地よい空間が広がっている。
雑貨アイテムあふれる空間がクルマであることを忘れさせる
リアゲートを開けて、車内から外を眺めると、自分がクルマの中にいることを忘れてしまいそうだ。居住スペースの床はクルマに純正品として付属していたボードを利用した。
両サイドに収納キャビネットが取り付けられていて、収納したアイテムなどが表に出てこないように工夫されている。
ベッド下も収納スペースとして利用しているが、リアゲートを開けたとき、中が見えないようにボックスを置き、目隠しにしている。
リアからフロント側を眺めると、ラウンドした天井の下に、木の枠が確認できる。カーテンを取り付けるために組んだ枠だったが、家具なども固定して、このクルマのDIYの基礎となっている。
天井の木目とタイルはスポンジのような素材で柔らかく、天井にマジックテープで取り付けられている。ライトは電池式でリモコンでオンオフができるようになっている。色や雰囲気が室内の木目に合っていて、美しい仕上がり。
カスタムのベースは雑貨キャンプから
集められた雑貨はキャンプ用品ばかりでなく、100年以上前のランプや使い込まれた家庭用テーブルなどの日用品もたくさんある。
「テーブルは折りたたんで収納できるモノを選んでいます。コンパクトになるモノであれば、私にとってキャンプ道具になりますから。あとは気に入ったデザインなど、直感的にセレクトすることが多いですね」
ときにはDIYをして、好みのキャンプスタイルを追求することもあるとか。雑貨を組み合わせながら、独自の世界観=雑貨キャンプの世界を作り上げているのだ。もちろん、車内も数々のDIIYが施され、mieさん好みの空間が完成している。
車内は基本となる木の枠があって、手すりなどにその枠を固定している。そして、フロントシートとリアシートの間に壁を設けて、完全にリアのスペースを独立させた。
キャビネットなどの大きな家具は木の枠に固定する。雑貨の多くはクルマを止めてからセッティングされ、クルマらしさを徐々に消していく。
天井の装飾はマジックテープで留められていて、車検のときは天井から両サイドの家具まで、すべて取り外せる仕様。フロントとリアの間にある壁も走行時には取り外して、後方が見えるように工夫されている。
mieさんは車中泊でもキャンプ場に行くことが多いそうだ。ソロや友人と行くこともあって、自分のクルマに好きな雑貨を詰め込み、いろいろな場所へ出かけている。
そして、数々のアイテムを並べて、自分好みの空間をセッティングしたら、のんびりとその空気感を味わいながら、雑貨キャンプを楽しんでいる。
折りたたみ式のテーブルが並べられ、その上にキャンプギアが置かれている。奥に見えるシルバーのクーラーボックスはSNSで見かけたものを探して、海外の個人売買サイトで購入した「KAMPKOLD」というビンテージもの。その右隣もビンテージの「Poloron」のクーラーボックス。
アイテムが見つからなければオリジナルの自作にも挑戦。シェードはmieさんのハンドメイド。ナイロン生地のテーブルクロスを買ってきて、バーを通せるように加工した。
マグネットで固定したカラビナにバーを通している。バーの部分で生地を切断して、裏表を反転させることで、写真のように、見える面が表になるように工夫。
ゲートのヒンジ側に生地を引くことができるキャンプギアを取り付け、ダンパー部にSカンで固定した。