デュカトがベースのキャンピングカーに期待大!
ヨーロッパキャンピングカーのベースとして広く使われているのが、フィアットのデュカト。
商用車としても人気のモデルで、ヨーロッパでのシェアは7割に達している。日本販売も切望されていたが、なかなか上陸するには時間を費やしてきた。
そんななか、総代理店であるステランティスジャパンとキャンピングカーメーカー5社が提携し、フィアット・デュカトが正規ルートで国内販売が開始されることが決定。
これにともなって、ショールームやアフターサービスの拠点も整備される予定だ。
ボディバリエーションは3種。全幅は約2mで共通だが、全長は約5.4mと約6m、全高が約2.5mと約2.8mが設定されている。
標準ボディであれば、ハイエース スーパーロング程度の大きさなので、国内でのドライビングであっても、さほどサイズを気にすることはない。
キャンピングカーベース車両として活かされるのは、荷室の広さだ。室内高は標準で約1.9m、ハイルーフモデルが約2.2mの2種類。室内で立って移動できる高さを確保。
荷室とフロントを隔てる壁は簡単に外すこともできるので、ウォークスルーのレイアウトも可能だ。
▲フィアットプロフェッショナルのブランドで投入される商用車・デュカト。デビュー40年以上のロングセラーモデルで、ヨーロッパでは商用車バンの市場で約7割のシェアを誇る。
キャンピングカーのベースとしても人気。標準ボディサイズは5413×2050×2524mm(欧州仕様)で、ロングやハイルーフなど3種類が設定された。
▲荷室に立つステランティスジャパンのポンタス・ヘグストロム社長。室内高は標準で1932mmを確保。ハイルーフタイプでは2172mmもある。
▲ステランティスと契約を結んだ5社の代表各社代表がそろった記者会見。写真右からRVランド、ホワイトハウス、ステランティスジャパン(総代理店)、ナッツ、岡モータース、トイファクトリー。
待望のフィアット・デュカト国内本格投入で、各社の代表も新作キャンピングカーの開発に意欲を示している。
写真、文:渡辺圭史
出典:カーネル2022年11月号vol.57