小型電動エアポンプは「マイクロエアポンプ」に決まり!
テントや寝袋同様、キャンプで快眠するのに欠かせないのがマットやエアベッド。オートキャンプでは、バルブを開ければ自動的に吸気してくれるインフレータブルマットが人気ですが、新品だったり、長期間使用していなかったりすると、バルブを開けただけでは十分に膨らまないこともあります。
そんなときは息を吹き込めばいいのですが、これが意外と大変です。最近流行の10cm厚モデルの場合は、収納袋が空気入れの代わりになっているのでさほど苦労はしませんが、それでもちょっと手間だなと感じることも……。
![画像: マイクロエアポンプ QC-MAP 3630円](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/6d2cf61566182691d3dfa24f14d594aaf67d3304.jpg)
マイクロエアポンプ QC-MAP 3630円
そんなときにあると便利なのが電動エアポンプです。最近では手のひらサイズのモデルが多く出まわっているので、いろいろな商品から選べますが、今回選んだのはクイックキャンプの「マイクロエアポンプ」です。
何が購入の決め手になったのかというと……それは追って紹介していきましょう!
「マイクロエアポンプ」の特徴は?
![画像1: 「マイクロエアポンプ」の特徴は?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/8b0d04f3577409202591cdfc8e2d80ebda6c29a5.jpg)
マイクロエアポンプのサイズは約φ43×53mmで、重量は約89g。手のひらに収まってしまうほどのコンパクトさです。これなら狭いソロ用テントの中でも車中泊でも、ジャマになることはありません。
![画像2: 「マイクロエアポンプ」の特徴は?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/a4e83f20f70a215bacd8517d3a69b7eb1b17d23b.jpg)
マットへ空気を入れる際は、本体横に付いた細い送風口を使用します。上部の吸気口から空気を吸い込み、3.5kPaの圧力で毎分180Lの空気を送り出すという仕組みです。上部の吸気口は、マットから空気を吸い出すこともできます。
![画像3: 「マイクロエアポンプ」の特徴は?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/312dfe8b82df9ed805b087973967565b97e6b04a.jpg)
このポンプを駆動するのは、内蔵されたリチウムイオン電池です。付属のUSBケーブルで充電できるのでモバイルバッテリーやポータブル電源があれば、キャンプ場でも充電が可能。
インジケーター付きで、バッテリーが少なくなると赤く点灯するので安心です。ちなみに充電時は赤く点灯し、充電が完了すると緑色に点灯します。
マットやピローに空気を入れてみよう!
では実際に、マイクロエアポンプを使ってみましょう。
![画像1: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/3b47eb1a39712cba8eb7ddb4f74072ed58871b80.jpg)
マイクロエアポンプには、本体のほかにアタッチメントノズルが5種類、カラビナ、USBケーブル、収納ポーチが付属しています。
この5種類のアタッチメントノズルから、マットのバルブに対応するものを選んで本体に取り付けます。
![画像2: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/dc97f9026023e20b1a2cbf58afc7f4a69a2da2e9.jpg)
多くのインフレータブルマットに採用されているバルブは、ひねると口が開いて吸気を始めるタイプ。これに対応するアタッチメントは、シリコンノズルです。このノズルはラッパ状に広がっているので、さまざまな大きさのバルブに対応します。
![画像3: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/766150e776d208e51d8f784aeb5d9b1add45c135.jpg)
スイッチは底面中央にあるボタンです。ここを2回押すと空気を送り始めます。
![画像4: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/da1d669b0f9ae139ee79643a0b3f68cf211a35b6.jpg)
ではさっそく、ノズルをバルブにかぶせて空気を入れていきましょう。
まずはサーマレストのキャンプマットです。少々古いモデルですが……。スイッチを押してわずか25秒ほどで、しっかりと空気が入りました。思ったよりも早いタイムです。
![画像5: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/3d809a67086ec4ef14597b6d9799fdbe6ad0bb34.jpg)
次はモンベルのU.L.コンフォートシステムピロー。こちらも旧型なので、スクリュー式のバルブです。先ほどと同じシリコンノズルをセットして、スイッチオン!
![画像6: マットやピローに空気を入れてみよう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/9ea3751392c5090ec0e3141ef438b6aa3286181d.jpg)
するとどんどん膨らんでいき、こちらも約25秒でしっかりと空気が入りました。
ただし現行モデルのように逆止弁が付いていないので、撮影しているうちに少ししぼんでしまいました。空気を入れたらすぐにバルブを閉じるようにしましょう。
購入の決め手は極厚マット対応!
次は今人気の10cm厚インフレーターマットに空気を入れてみましょう。
![画像1: 購入の決め手は極厚マット対応!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/10c263df754bab36b27cef9249325295866a502d.jpg)
実はこのマイクロエアポンプ、10cm厚のインフレーターマットに対応するアタッチメントが付属しているのです。
市場にはたくさんの小型電動エアポンプがありますが、10cm厚インフレーターマットに対応するのは、今のところこのモデルしかありません(2022年9月現在、筆者調べ)。はじめに追って紹介するといっていた購入の決め手とは、このことだったのです!
![画像2: 購入の決め手は極厚マット対応!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/53357abb0be8b4b2e905eb965cd35ffce666650c.jpg)
説明書には「QUICKCAMPエアベッド専用ノズル」と書いてあったので少々心配でしたが、コールマンの「コンフォートインフレーターマットハイピーク/ダブル」のバルブにもピッタリとフィットしました(使用はあくまで自己責任にてお願いします)。
それでは、空気を入れていきましょう! バルブを開いてから5分間放置し、多少空気を入れてからの吸気です。とはいえ、極厚マットでしかもダブルサイズなので、どれほど時間がかかるかのでしょう?
すると開始約1分で、十分空気が入りました。少々軟らかめですが、これくらいが好みの人は、吸気はわずか1分で終了です。筆者はもう少し硬めが好みなので、さらに30秒ほど吸気。これで硬めに仕上げることができました。
コンパクトランタンとしても便利!
![画像1: コンパクトランタンとしても便利!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/64253837a4c8624fd93d43989887a657ccc56780.jpg)
マイクロエアポンプは、LEDランタンとしても使用できます。底部にLEDが内蔵されていて、中央のボタンを長押しすれば点灯します。中央のボタンを押すたびに明るさが変わります。3段階に切り替えることができ、40ルーメン(lm)なら10時間、160ルーメンなら2.5時間、400ルーメンなら1時間の連続点灯が可能です。
マットに空気を入れ終えたら、あとはテントに吊しておいてテントランタンに。400ルーメンならテント内全体を明るくできるし、40ルーメンなら10時間連続点灯できるので常夜灯としても使えます。
![画像2: コンパクトランタンとしても便利!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/09/20/cf38b4ae2cc723f69bf644e50c6ce55afe720580.jpg)
小さなアイテムではありますが、あるとかなり快適なキャンプが楽しめます。最近、マットの空気入れがしんどいなと感じたら、購入を検討してみてはいかがでしょう?
写真、文:牛島義之