軽キャン乗りのまるななが、気になるキャンピングカーを紹介!
北の大地、北海道で「北海道キャンピングカー&アウトドアショー 2022」が開催されました。
7月30日(土)・31日(日)の2日間に渡り、会場となるアクセスサッポロ(北海道札幌市)には北海道のみならず全国からキャンピングカーが大集結。
今年は屋外で、車中泊系YouTuberのキャンピングカーの展示のほか、消防車、パトカー、白バイ、重機、介護タクシーなどの働くクルマの展示も。
普段見ることができない実物の車両を見学できるとあり、屋内も屋外も会場は大盛り上がりの2日間でした。
北海道のキャンピングカーショーに10年以上通っている私「軽キャン女子まるなな」が、実際にキャンピングカーに乗ってるユーザー目線で、気になる5台をピックアップし(マニアックに?)紹介します!
今回はハイエースベースの3台のキャンピングカーに注目! 「ここがよかった!」というGoodポイントとともに紹介します!
まるなな プロフィール
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」でキャンプ、登山、車中泊を楽しんでいる「軽キャン女子」。 北海道札幌育ちの道産子が各地を旅し、キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube『まるななちゃんネル』とブログ『まるななブログ』にて配信中。
北海道発! 二段ベッドのバンコン「アクセント」
まず、気になるキャンピングカー1台目は、まるななが以前から注目している、アルペジオの「アクセント」。
アルペジオは、北海道旭川市のキャンピングカービルダーで、ハイエースをベースにオリジナルキャンピングカーの製作、販売をしています。
アクセントの最大の特長は「寝台車のような常設2段ベッド」。長く車中泊をしていると最終的に行き着くのが、常設ベッドなんですよね。
ダイニングとベッドがそれぞれに独立をしていて、運転で疲れた時やお酒を飲んだあとなど「ベッド展開をしなくても、すぐに横になれる」というのが理想的!
キャンピングカーの乗り換えをした方に、その理由を聞くと「常設ベッドにしたいから」、なんていうのがよく聞く理由だったりします。
そんな悩みを解決してくれる、アルペジオのアクセントをチェックしてみました!
まるななのココがGood!
①常設の2段ベッド
走行時は、2段目のベッドは収納状態にして、1段目のベッド部分に大人3名が横に並んで座れる座席。
1段目のベッド展開時の横幅は65cmなので、少々狭く感じるかもしれませんが心配ありません。実はこちらの背もたれ部分の板を追加するとセミダブルサイズのベッドに早変わり。
そして面白いと思ったのが、この背もたれのベッド板。マジックテープで止めてあるんです(私のテントむしでもマネしようと思いました)。
ちなみに、上段のベッド幅は60cmと狭めですが、手すりがあるので安心ですね。
②まるでカラクリ部屋!? 上下分割ドアのあるマルチルーム
軽キャンにはないうらやましい装備のひとつが、マルチルーム。
マルチルームとは、車内にある独立した小部屋。簡易トイレを置いたり、物置として使ったりして、人によって使い方は様々。
私が軽キャンから乗り換えを検討するとしたら、マルチルームが欲しいというのも理由のひとつだったりします。
アクセントのマルチルームのドアが面白いんです。
セミダブルのベッドモードにしても、マルチルームにアクセスできるようにドアが上下に二分割されているのです。使い勝手を考えて作られていますね!
③開くと何もない空間!
スライドドアを開けると、何もない空間が! 「何もないなんてダメじゃない?」と思われるかもしれませんが、この“何もない空間”というのが意外と大事。
例えば、乗り降り、着替え、荷物の積み込み……この何もない場所というのがクルマの使い勝手を左右するのではないかと思っています。
またドアの手すり、傘立てなど、実際に使ってるからこそわかる、細やかな装備がうれしいですね。
アルペジオの担当者さんの話にあった「いざ使いたいときに、ちゃんと使いやすいように」という言葉どおり、アクセントは「ちゃんと使いやすいように」が考えられた1台です。
シンプルで無駄を省いた必要最低限装備の「ラデッシュ」
2段ベッドが気になる私としては、外せないのがナッツRVの「ラディッシュ」。
こちらも常設収納式2段ベッド。後部座席が全面ベッドに変形。広々としたベッドスペースが魅力の1台です。
後部座席はベッド板を外すと大きなカーゴスペースに変身。テントやテーブルなどの大きな荷物も収納できます。
まるななのココがGood!
①このクルマだけ!? 深いシンク
実はこのラディッシュ、シンクがとても深いのです。
水がはねるのを防止するために深くしているのだとか。キャンピングカーのシンクは場所の関係で小さくなりがちですが、小さめでも深くすることによって使いやすさがUP。
ちなみにナッツRVのクルマがすべて深いわけでなく、ラデッシュだけがこの仕様なんだとか。キャンピングカーのシンクが、みんな深くなればいいのに!! と思うくらい画期的だと思いました。
②レイアウト自在な広々としたダイニングテーブル
食事をしたい人、横になりたい人が両立できる、レイアウト自在なダイニングテーブル。
対面で座れるダイニングテーブルになったかと思えば、シート部分を展開すると、就寝可能人数が増え、様々なレイアウトに変更できるのがGood!
このテーブルは脚の長さが変えらえるので、ちゃぶ台として使うこともできます。テーブルの天板が思ったより軽いのもうれしいです。
③余計な装飾を省いた現実的でシンプルな内装
一見地味に見える内装。「え? それってよいこと?」と思われる方もいるかもしれませんが、たくさんの装備を載せているキャンピングカー。装飾が多くなると、そのぶん車体重量が重くなります。クルマの重量は燃費に関わるところでもあります。
また装飾が多いと値段も購入金額も高くなりますが、あえてシンプルにすることで、手の届きやすい金額に。でも減らしすぎない必要最低限の装備がそろっています。
ラディッシュはシンプルだけど誠実な「質実剛健」という言葉が似合うキャンピングカーでした。
世界で30台限定のキャンピングカー! TOY'S BOX 95
ディズニー&ピクサー『トイ・ストーリー』の世界観をモチーフにしたキャンピングカー「TOY'S BOX 95」を紹介せずにはいられません。
こちらは、トイファクトリーの「TOY'S BOX」というキャンピングカーの特別仕様車。『トイ・ストーリー』の公開年が1995年、トイファクトリーの創業が1995年ということから、TOY'S BOX 95という名前になったそうです。
車内は、アンディの部屋をイメージしたかわいいインテリア。まるで映画の世界に入り込んだような室内です。
まるななのココがGood!
①トイ・ストーリーファンにはたまらない特別仕様!
なんといってもトイ・ストーリー仕様のキャンピングカー。
シートのカラーリングはウッディの服、車内上部の収納ボックスはアンディの部屋の雲の模様の壁紙、コンソールボックスはアンディのおもちゃ箱、冷蔵庫はアンディの机をイメージした内装。
さらに、標準装備のオリジナルDIYステッカーを貼って、自分好みの内装を演出できます。車内外には世界で30台しかないシリアルナンバープレートとキーホルダー付き。あらゆるところにこだわった特別仕様です。
②広々とした常設ベッドと独立したダイニング
サイズ1750mm×2040mmのクイーンサイズの広々としたベッド。長身の大人2人でも、余裕で寝られる広さ。
翌日に疲れを残さずに楽しく安全に車中泊するには、快適なベッドは必須! これだけ広いベッドなら、横に並んでストレスなく眠れると思います。
また、ダイニング部分は独立しているので、ダイニングでくつろぎたい人と寝たい人が別々に過ごすことができるのがうれしいです。
やっぱり、ベッド展開をせずに眠れ、ダイニングと別々になっている方が好みです。
③ドアを開けてすぐに冷蔵庫
ドアを開けるとすぐ右手に40Lの冷蔵庫。買ったものを車内に入ることなく、冷蔵庫に収納できるのはうれしいですね。
一般的にドアの近くには下駄箱や収納が配置されることが多く、冷蔵庫はシンクの下にあることが多いです。
そうなると一度車内に入らないと冷蔵庫を開けることはできません。でも、ダイネットからは近いので、車内でくつろいでいるときでも、冷蔵庫の中の物を取り出せます。
キャンピングカー仕様なのでシンクは設置されていますが、ベッドの下にあるので、シンクを使わない人向けの割り切ったレイアウトというのも面白いです。
トイ・ストーリーの世界観をキャンピングカーに再現なんてワクワクしますね。
ほかにもTOY'S BOX 95のようなコラボキャンピングカーがあったら楽しいのに! とキャンピングカーの今後に期待してしまいます。
写真:rui、SOTOBIRA編集部
文:まるなな
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