【概要】冬キャンプの寒さ対策としてキャンプ場の電源サイト(AC電源付きサイト)を使いこなすコツ。使用できる家電の目安、用意するもの、注意点など。

キャンプ場の電源サイトは神装備!

画像: 電源サイトを利用すれば、冬キャンプも安心。

電源サイトを利用すれば、冬キャンプも安心。

冬のキャンプ場はAC電源付きサイト(=電源サイト)から予約が埋まっていくという。それほどまでに冬キャンプと電気は切っても切れない関係なのだ。

電源サイトを利用できるなら、朝まで電気毛布に頼っても問題なし。しかも家族分の枚数を使えるので、とくに子ども用の冬用寝袋がない場合も安心だ。

ほかにもポータブル電源では使いづらい、こたつも使用できるのでキャンプ場でありながら家庭並みの快適さが手に入る。ポータブル電源を持ち込むと冬キャンプがグレードアップするが、AC電源はそれ以上の神装備なのだ。

画像: キャンプ場の電源サイトは神装備!

ただし、1サイトあたりで使える電気容量に上限を設けていることが多く、その目安は1000W。

ホットカーペットや電気ケトル、ホットプレートあたりは製品によって消費電力が1000Wを超えるものがあり、せっかく持っていってもブレーカーが落ちて使えない場合もある。キャンプ場を予約する際に電源容量を確認し、上限に達しないものを用意しよう。

また、忘れがちだがAC電源ポストにはコードが付属していないので、自分で延長コードを用意。雨に備えて防雨型を手にしたいが、差し込み口が大きく、うまく収まらないことも。キャンプ場でレンタルすることも視野に入れよう。

電源サイトで使える家電は?

画像1: 電源サイトで使える家電は?

◎ 日本の冬の風物詩「こたつ」でほっこり
4人用こたつの消費電力は500W程度で、弱利用なら100Wほど。AC電源サイトで使っても余裕がある。ただしこたつ本体に加え布団が必要なので非常にかさばる。

〇 「ホットカーペット」は単体利用ならOK
ホットカーペットの消費電力は2畳で500W、3畳で700Wほどなので単独で使用するのがベター。ローテーブルに封筒型寝袋をかけた“簡易こたつ”の下に敷けば、脚と腰を効率よくあたためられていい。

画像2: 電源サイトで使える家電は?

〇 ブーツのあたためにも役立つ「布団乾燥機」
布団乾燥機の消費電力は600Wほど。眠る前に寝袋をあたためる、濡れた靴を乾かす、冷たい靴をあたためるなんていう使い方ができるのがいい。音がするので夜間の利用は控えめに。

画像3: 電源サイトで使える家電は?

△ テント内で食事ができる「小型ホットプレート」
テント内で調理できるホットプレートだが、1000Wを超えるものが主流。とはいえ小型のものであれば800~1000Wのものがあるので、キャンプに持っていくならこうしたものを用意。

画像4: 電源サイトで使える家電は?

△ いつでもおいしいお茶を飲める「電気ポット」
電気ポットとケトルは消費電力の多い家電。800W程度のものを用意すればいつでも熱々の湯が手に入るのがうれしいが、蒸気が出るので結露がひどくなる。使用はほどほどに。

用意しておきたいもの

防雨タイプの延長コードは5m以上あると安心

画像: 防雨タイプの延長コードは5m以上あると安心

屋内用の延長コードは被膜が薄く、地面にこすれて破損すると危険。漏電や破断のおそれがあるので屋外用で防雨タイプを用意。サイト予約時にレンタルを手配してもいい。コードの長さは5m以上あると安心だ。

ヒーターをタイマーで使うならファスナーが凍らないように

画像: ヒーターをタイマーで使うならファスナーが凍らないように

電気ヒーターを使うと外との温度差が大きく、結露がひどい。水分がファスナーにたまると朝方凍りついて開けづらくなることもあるので、ロウを塗るなどして対策を。

ヒント:暖房家電をレンタルしよう

画像: ヒント:暖房家電をレンタルしよう

こたつやホットカーペットといったかさばる暖房家電は、キャンプ場でレンタルするほうが車内にゆとりが生まれる。電源容量にマッチするものが用意されているのも心強い。

写真:逢坂 聡 
文:大森弘恵 
出典:GARVY2021年12月号 

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