【概要】ポータブル電源を活用した冬キャンプの寒さ対策と注意点を紹介。

1泊2日のキャンプでここぞというときにスイッチオン

画像: 1泊2日のキャンプでここぞというときにスイッチオン

寒さに耐えられるか不安なときは、ポータブル電源でカバーするのも冬キャンプの新しいスタイルだ。不便を楽しむのがキャンプなら、手持ちの道具でなんとかするのもキャンプの楽しみなのだから。

ポータブル電源の進化はめざましく、コンパクトで軽量、それでいてキャンプには実用的な容量のモデルが続々登場。これを利用しない手はない!

ポータブル電源を活用した寒さ対策ポイントと注意点を紹介しよう。

ポイント① 1泊2日なら正弦波、500Wh程度のポータブル電源

画像: ポイント① 1泊2日なら正弦波、500Wh程度のポータブル電源

ポータブル電源を選ぶ際は、家電をほぼすべてカバーする「正弦波」を選択。容量は大きいほど重く、持ち運びづらくなるので1泊なら500Wh、2~3日なら1000Wh程度を目安にしよう。

ポイント② 寝袋の中に電気毛布を入れて1時間ほどあたためる

画像: ポイント② 寝袋の中に電気毛布を入れて1時間ほどあたためる

ポータブル電源があれば電気毛布を使えるので、就寝前に寝袋をあたためることができる。寝袋に入ったときのヒヤッがなくなるだけでもずいぶん楽になるし、大容量モデルなら一晩中電気毛布をつけておくことだって可能だ。

500Whの場合、電気毛布が使えるのは6~10時間。明け方に電気が切れるおそれがあるので最初の冷え解消に使おう。寝袋の内側に電気毛布を入れると中綿が効率よくあたたまる。

〈注意!〉
環境次第で電池の減りが変わるので電気毛布だけに頼らないで! 万一の備えは必要。

ポイント③ 電熱ベストで背中の冷えを忘れよう

画像: ポイント③ 電熱ベストで背中の冷えを忘れよう

電気の力であたたかくなる電熱ベストや電熱インソールは、じんわりと体をあたためる。モバイルバッテリーでも使用できるが、年末年始のキャンプなど2泊、3泊するようなキャンプでは、ポータブル電源があればこまめに充電できてなお安心。

ポータブル電源はそのままでは冬が苦手!

もっともポータブル電源があれば絶対大丈夫というわけではない。寒い場所ではスマホのバッテリーがすぐなくなるのと同じで、ポータブル電源は寒さに弱い。

冷え切った地面に置きっぱなしにしたり、雪に触れるような場所での使用は避け、できるだけ寒さを感じない場所に設置して上手に使おう。

NG! 湿気の多い場所、ストーブや暖炉のそばはダメ

画像: NG! 湿気の多い場所、ストーブや暖炉のそばはダメ

ポータブル電源は、雨はもちろん湿気の多い場所は苦手。テント内の台に載せて保管しよう。

冷たい場所に設置すると減りが早いから……とストーブや暖炉のそば、電気毛布やホットカーペットの上など高温になりやすいところに置くのも避けて!

NG! 本体とACアダプターを布で覆ってはダメ

画像: NG! 本体とACアダプターを布で覆ってはダメ

ポータブル電源は充電中も給電中も本体があたたかくなる。通風孔をふさぐのは危険なので、ブランケットなど布でくるむ、狭い場所に押し込むのはやめて。

ポータブル電源の周囲は5cm以上の空間をあけて、必要以上に熱がたまらないようにしておこう。

NG! 使わないときは緩衝材入りの箱で保管

画像: NG! 使わないときは緩衝材入りの箱で保管

ポータブル電源を使わない日中は、たっぷり緩衝材が入った購入時の箱に入れ、冷たい空気をシャットアウトしてテントの中に入れておこう。

緩衝材入りの箱を捨ててしまった場合は、使っていないときに限り毛布などに包んで保管しておきたい。

写真:逢坂 聡 
文:大森弘恵 
出典:GARVY2021年12月号 

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