寝台列車のような空間が贅沢な時間を提供
![画像: 寝台列車のような空間が贅沢な時間を提供](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/38b95fe2fd2f2f4619452106aa69d7916fadfa74.jpg)
落ち着きある調度品に囲まれた、プライベートなスペースが広がる空間。その場に身を投じれば、誰もがぜいたくな時間を感じることだろう。
ここは、オーエムシーの定番モデル、北斗の車内。しばらくすると、そこが車の中であることをすら忘れてしまう。
![画像: 窓際に設置された対座のリビングスペースには、窓から光が差し込み、明るい雰囲気。ベッドとリビングを独立して利用できるのが便利だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/e2e543110d29e574802cf2405c265eded50e816a.jpg)
窓際に設置された対座のリビングスペースには、窓から光が差し込み、明るい雰囲気。ベッドとリビングを独立して利用できるのが便利だ。
その名前からもわかるように、寝台列車をイメージしていることに気づく人も多い。ぜいたくなつくりは、まさに寝台列車のようである。豪華な旅を連想させるが、旅に限らずとも、そのスペースにいるだけで、十分に満足できるつくりが特徴とも言えるだろう。
その北斗に新たなレイアウトがラインアップに加わり、さらなる進化を遂げた。
![画像: 運転席後方に立ち上がる壁が、2段ベッドのプライベートスペースを確保し、寝ている人に安心感を与えてくれる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/3081a53161339be03782e2472f7ecfdf8d59a70e.jpg)
運転席後方に立ち上がる壁が、2段ベッドのプライベートスペースを確保し、寝ている人に安心感を与えてくれる。
ハイエースのワイドボディをベース車両に、想定利用人数を1〜2人と割り切ることで、ゆったりした空間を確保した北斗。品質を高めるためにも、同社のクルマは自社工場で製造され、純国産キャンピングカーとしてこだわりを持って製造されているという。
![画像: 新たに採用されたセカンドシート。しっかりとしたクッション性があるので快適。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/33c72232b4e49523ff9e6bcc7514188f79a818ad_xlarge.jpg)
新たに採用されたセカンドシート。しっかりとしたクッション性があるので快適。
新型となる対座モデルは、これまでの北斗シリーズから派生したモデルで、しっかりとしたセカンドシートを採用しているのが特徴。走行中は前向きに、停車時はリビングスペースのソファにもなる仕様だ。
今回、対座シートを採用したことで、北斗らしい、ゆったりとしたスペースが少々減ってしまったが、これはユーザーニーズに応えた結果。
![画像: 常設2段ベッドを展開すると、ベンチシートになる。対座シートと合わせれば、テーブルを囲んだリビングレイアウトに。上段の床板は3分割になっていて、簡単にレイアウト変更できる。走行中もベンチシートとして利用できるので便利だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/3b879a6e470ff8a0ccd3b8c9ec565bd6ce5b42cc.jpg)
常設2段ベッドを展開すると、ベンチシートになる。対座シートと合わせれば、テーブルを囲んだリビングレイアウトに。上段の床板は3分割になっていて、簡単にレイアウト変更できる。走行中もベンチシートとして利用できるので便利だ。
ユーザーからは、しっかりと前を向いて座りたい、孫などがやってきた時に乗せるために、ある程度の乗車定員は確保しておきたい、などの意見が挙がっていた。そこで、展開できるセカンドシートを採用することで、ユーザーの要望に応えたクルマが完成した。
![画像: クーラー本体は2段ベッド後方の壁の中に埋め込まれている。すっきりとしたレイアウトで、クーラーがベッドスペースを圧迫することもない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/45d859ec07fc32f58c0aa5c72b3f6315f46b6a01.jpg)
クーラー本体は2段ベッド後方の壁の中に埋め込まれている。すっきりとしたレイアウトで、クーラーがベッドスペースを圧迫することもない。
また、ペットと一緒にキャンピングカーを楽しんでいる人も多いことから、12∨で動くクーラーがオプション設定されることに。様々な進化を遂げた、新しい北斗の存在がますます気になるところだ。
![画像: クーラーの室外機はリアのフロア下に設置された。室外機がコンパクトサイズなので、耐久性などを考慮して、この場所に落ち着いたという。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/95209c72939ce9f61dce16b3d2ae67be3b59b58e_xlarge.jpg)
クーラーの室外機はリアのフロア下に設置された。室外機がコンパクトサイズなので、耐久性などを考慮して、この場所に落ち着いたという。
リビングエリアと分離したキッチンエリア
ツールームレイアウトを採用して、2つのプライベートスペースを確保。その便利な機能性は、使ってみるとよくわかる。
![画像1: リビングエリアと分離したキッチンエリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/af8efa24304d02130915689755ffda1c771eb553.jpg)
リア側に部屋が設けられ、ツールームレイアウトになっているのが北斗の特徴でもある。
![画像2: リビングエリアと分離したキッチンエリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/d1983ce33c9af1a38270c0c53e5bae293f6f3668_xlarge.jpg)
![画像3: リビングエリアと分離したキッチンエリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/46474f22255f908cd3cbf5ee4197638d8118037d_xlarge.jpg)
リアの部屋には、右側に流し、左側に電子レンジ、冷蔵庫、トイレなどの設備がセットされている。流し前の床は一段低くなっていて、キャンピングカー登録の、天上高の条件をクリアした。
![画像4: リビングエリアと分離したキッチンエリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/7b5bba11eaf815aa865647bf08c5b9faefeb421e.jpg)
例えば、夜、喉が乾いたとき、リアの部屋に移動して、冷蔵庫からドリンクを取り出せば、寝ている人を気にすることもないのだ。
長年、愛され続けてきた秀逸なレイアウト
![画像1: 長年、愛され続けてきた秀逸なレイアウト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/f7a2a201bbd317137ffcfb2971c31e4794d4fe7c.jpg)
北斗の特徴は寝台列車のような2段ベッド。人が寝ていても動線をしっかりと確保できるので、ゆとりがある。ベッドの分割方法など、長年の経験か得られたノウハウが生かされているのだ。
![画像2: 長年、愛され続けてきた秀逸なレイアウト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/08/410a3afd668daecde3fd7edd77465b2d73fc3264_xlarge.jpg)
北斗/対座モデル スペック
価格:4,840,000円+税〜
ベース車両:ハイエースバン ワイド スーパーGL
サイズ:4840×1880×2100㎜
エンジン:ガソリン2.7L、ディーゼル2.8L
駆動方式:2WD/4WD※4WDはガソリンのみ
乗車定員/就寝定員:7名/3名
主要装備:カーテン、サブバッテリー、走行充電、外部充電装置、電子レンジ、冷蔵庫、ポータブルトイレなど
【問】オーエムシー ☎042-520-6440
www.omc-camper.co.jp
写真・文/渡辺圭史
出典:カーネルvol.48 2021年冬号