DIYや快適アイデアで、クルマ旅を楽しむ「車中泊の達人」を紹介する企画。今回は夫婦+愛犬で車中泊旅を楽しむ達人が登場。愛車は軽バン・ダイハツのハイゼット カーゴ デラックス。大容量収納スペースを確保するDIYテクと、災害にも備えた車づくりは必見! 車中泊専門誌『カーネル』掲載の記事からピックアップしています。
画像: 軽バンをこだわりまくりのDIYで車中泊仕様に!大容量収納&電気を確保して災害にも備える!

車中泊の達人:沢崎さん

●愛車:2016年式スーパーGLワイドミドルルーフ
以前の愛車はホンダのN-BOX+。燃費もよくて、乗り心地もよかったのだが、収納棚が欲しかったとのこと。室内幅が狭く、頭上の高さに不満を覚え、買い替えを決意。さらにトイプードルの愛犬が家族になったことで、宿に泊まることなく気軽に出かけられる車中泊の楽しさに目覚めたという。

●車中泊歴:2年
●主な車中泊スポット:蒜山高原。主なテリトリーは中国地方
●これから行ってみたい車中泊:車中泊を楽しんでいるYoutuberの車中泊オフ会に参加してみたいとのこと。

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自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

画像1: 自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

荷室スペースはもちろん、助手席まで倒してベッドの面積を広げたことで、ゆとりのある空間を確保。助手席を倒した状態の全長は約230㎝。身長170㎝の沢崎さんでもゆとりがある。

画像2: 自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

ベッド展開は、パーキングレバーの「逃げ」を確保した助手席用フロアを設置するところから。手前の空間があいているが後ほど埋める。

画像3: 自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

追加パネルでさらにフロアを埋める。

画像4: 自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

最後にマットを敷いてベッドが完成!

画像5: 自作ベッドの寝室空間は、夫婦ふたりでも余裕あり!

運転席も前に倒すことでゆとりのある空間(170㎝強)になる。

リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア! 

画像1: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!

フロアは木材を使った自作。床下から高くして、掘りコタツのようにくつろげる仕様になっている。ふたりが向かい合って座っても、足下にゆとりあり。これはイイ!

画像2: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!

座る位置に合わせてフロアをカットしている。

画像3: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!

ラゲッジの収納棚には隠しテーブルを装備。リア外側からだけでなく、車内側からも引き出せるようになっている! 重量のある電気ケトルを載せても、まったく問題ない。

画像4: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!

余った木材も活用し、収納スペースを確保。サイドテーブル的な役割。

画像5: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!
画像6: リビングは掘りごたつスタイルのナイスアイデア!

ハイゼットなら後席を床下に収納できるので、フラットな空間を生み出せるのだ。自作フロアは後席で分割できるように製作。ふだん使いにもしっかり対応。

大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

画像1: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

沢崎さんが「コレだ!」と気に入って、わざわざ探してまで同車を手に入れた理由。それが車内天井左右にある空間。幅10㎝ほどのスペースがあり、小物が置けるようになっている。

画像2: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

この10cm足らずのスペースが、リアから後席天井まで続いている。沢崎さんはインテリアバーと網棚を使って天井に収納スペースを確保。片側だけ設置して頭上空間への干渉を軽減。

さらに、バッテリーへの配線もそのまま隠すことが可能。ほかにも収納へのこだわりは多数あり。

画像3: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

使用している麻の小物入れはニトリ製。

画像4: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

軽の商用モデルに多く設定されているのが、フロントのオーバーヘッドコンソール。使い勝手はバツグン。その後方には自作の天井収納があり、スピーカーを設置している。

画像5: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

ラゲッジの収納棚には、様々な道具が機能的に収められている。2×4と1×4、パイン材を使って製作されており、棚の高さは綿密に計算されている。靴箱の裏には電源まわりの棚がある。

画像6: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

収納されたものを出してみたところ、まさに「大容量」の荷物が収まっていた!

画像7: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!
画像8: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

上から3段目の棚には、箸や皿などのカトラリー、2段目には調理道具一式が入っている。3段目と高さを変えているのに注目。

画像9: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

最上段には冷蔵庫を設置。冷蔵庫のドアがしっかり開くよう、棚の高さは計算されているのだ。

画像10: 大容量の収納スペースを確保する、こだわりのDIYを見よ!

そして最上段の棚の下には隠しテーブルが! ちょっとしたスペースとして重宝している。

こんなところもDIY!

画像1: こんなところもDIY!

突っ張り棒でリアカーテンを自作。棒はマグネットとフックを使って留めている。

画像2: こんなところもDIY!

シェードはプラダンを使って自作。ここも適宜マグネットとフックを使って固定している。

可変式のソーラーパネルで、電気の確保は万全! 災害にも備える

画像1: 可変式のソーラーパネルで、電気の確保は万全! 災害にも備える

この車の特筆すべきポイントは、可変式のソーラーパネル! パネルを支えるアングル材に蝶番を使用し、シンプルな構造ながら、取り付け角度を任意に変更可能だ。さらに、走行充電も組み合わせることで、サブバッテリーへの電気供給体制は万全。

沢崎さんの地元・広島は、2018年に起きた豪雨によって大変な被害に遭った。それを目の当たりにしたことで、災害に備えたクルマづくりという側面もあった。「このクルマなら停電でもなんとかる」とは沢崎さんの言葉。

また以前、車内で電子レンジを使って、インバーターをパンクさせてしまったことがあったというが、その教訓を生かして(!?)、電気まわりは強化したとのこと。

画像2: 可変式のソーラーパネルで、電気の確保は万全! 災害にも備える

ソーラーパネル裏側のアングル材にL字金具を等間隔で5個設置。これで角度を変更している。留めるのは蝶ネジを使用。

画像3: 可変式のソーラーパネルで、電気の確保は万全! 災害にも備える

最大に起こした状態。

画像4: 可変式のソーラーパネルで、電気の確保は万全! 災害にも備える

片側からだけの作業で、簡単に調整可能なのもポイント!

リアの棚にバッテリーとインバーターを設置

画像1: リアの棚にバッテリーとインバーターを設置

車内にソーラーパネルのコントローラーを設置。天井左右に空間があり、そこを使って配線を見えないように工夫している。

画像2: リアの棚にバッテリーとインバーターを設置

ラゲッジ収納棚の右側に電源まわりのスペースを確保。左右幅は約33cm。重量のあるバッテリーを置いても平気なのだ。

画像3: リアの棚にバッテリーとインバーターを設置

電源まわりの棚はホゾ穴が設けられた市販の材料を使用。好きな高さに調整できる。

画像4: リアの棚にバッテリーとインバーターを設置

最下段は工具箱。AC100Vの電動ドリルは「ちょっとしたDIYに使う」そうで重宝しているという。

車内のエンタメ 環境はPS3とWi-Fiルーターで構築

画像1: 車内のエンタメ 環境はPS3とWi-Fiルーターで構築

車内にはWi-Fiルーターまで設置してエンターテインメント環境も充実。PS3を設置しているのだが、ゲーム機として使っているかと思いきや……。インターネット接続用なのだという。

インバーターは1000Wと300W。使用機器に応じて選択している。

画像2: 車内のエンタメ 環境はPS3とWi-Fiルーターで構築

液晶テレビに、PS3とWi-Fiモバイルルーターを組み合わせて、ネット環境を構築。PS3で、YouTubeなどを車内で見て楽しんでいるそう。

車内の換気はこれでOK!

画像1: 車内の換気はこれでOK!
画像2: 車内の換気はこれでOK!

片側の窓にはプラベニを使った網戸をスライドドアに挟み込み、反対側の窓にはPCファンを使った換気扇を設置。セットで使うことで車内を換気する。こちらもDIY。

取材:野里卓也
出典:カーネル 2019早春号 vol.42

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