クルマ旅の中でも、特に車中泊の場合は「自炊」というオプションが使えるのが強みといえます。つまり、旬のうまさをお店で食べる「料理」と、自炊で食べる「素材」のふた通りで味わえること。自分ではマネのできない手の込んだものは外食、逆に生モノや鍋料理は自炊と使い分ければ、旅はいっそう面白くなるはずです。

そして、この「自炊」はキャンピングカーでなくても、十分楽しめます。刺し身に調理はいらないし、スーパーで炊いた白飯を買って温め、すし酢と混ぜれば、手巻き寿司や海鮮丼にもなります。また鍋がしたい時は、オートキャンプ場を利用すればいいのです。ということで、ここでは『ソトビラ』が選んだ、冬おすすめの「旬」の旨いものを紹介しましょう!

【その1:丹後と但馬(たじま)】
松葉ガニの本場は初冬、
つまり、いまがおすすめ!

丹後・但馬の松葉ガニ漁が11月6日に解禁。今や高級食材となった松葉ガニは、「お正月のご馳走」というイメージが強い。が、本当は海が荒れる本格的な冬の前に旬を迎える。冷凍ではない生のカニを現地で食べるなら、毎日漁に出られる解禁から12月中旬までがベスト。つまり、いま! まだ昼は暖かく、観光にも適しており、積雪や道が凍結する心配も少ない。

画像1: 【その1:丹後と但馬(たじま)】 松葉ガニの本場は初冬、 つまり、いまがおすすめ!

皿に乗っているのは丹後で「セコガニ」と呼ばれるメスの松葉ガニ。オスに比べると小さいが、地元なら1ぱい500円以下で手に入る珍味で、酒の肴には最適だ

画像2: 【その1:丹後と但馬(たじま)】 松葉ガニの本場は初冬、 つまり、いまがおすすめ!

但馬の小京都と呼ばれる出石(いずし)の名物は信州がルーツの皿そば。こちらもぜひ立ち寄りたい!

【その2:下関】
狙い目は、週末の「唐戸市場」

下関市は、日本海に面する角島を含む広大なエリアだが、旅行者にとっての「下関」は、壇ノ浦、巌流島、馬関と、日本史上に名を残す戦いの舞台となった関門海峡とその界隈だろう。食においてもそれは同じ。関門橋を見渡すウォーターフロントには、水族館の海響館とともに、レストランや土産物店が並ぶカモンワーフと、鮮魚だけでなく地域の食材を取り揃えた総合食料品センター「唐戸市場」があります。下関の狙い目は、この市場です!

画像1: 【その2:下関】 狙い目は、週末の「唐戸市場」

下関名物のふぐ。下関では「ふぐ」は「不具」を連想し、縁起が悪いという理由から、逆に縁起を呼ぶ「ふく」(福)と呼んでいます

画像2: 【その2:下関】 狙い目は、週末の「唐戸市場」

唐戸市場で毎週末と祝日に開催されるイベント「活きいき馬関街(ばかんがい)」の様子。各店が趣向を凝らして、握り寿司と海鮮丼を競い合う。営業は金・土が10時~15時、日・祝は8時~15時まで

【その3:富山湾】
「きっときと」のグルメ旅なら北陸へ

富山湾の魚介は格別にうまい! 富山の方言「きときと」の意味は、新鮮な、あるいは獲れたての、といった「活きのいい状態」を表わす時に使います。さらに解釈によっては「そそられる」という意味も含んでおり、感情が高まれば 「きときと」から「きっときと」へと進化! なかでも、今回クローズアップしたのが、「げんげ」のすまし汁。「げんげ」とはゼラチン質の体をもつ富山湾の魚で、「幻魚」とも書かれることもある、コラーゲンたっぷりの深海魚だそうです。まさにきっときとの食材のひとつですよ。

画像: 【その3:富山湾】 「きっときと」のグルメ旅なら北陸へ

富山湾の魚で、近年にわかに注目を浴びている「げんげ」のすまし汁。これ以外にも、能登かきや、「富山湾の宝石」ともいわれる白えびなど、富山湾岸の旨い食材は多数あり!

This article is a sponsored article by
''.