「女心と秋の空」ということわざじゃありませんが、アウトドアをやっているとよく聞くのが「山の天気は変わりやすい」というフレーズ。ふんふんと何も考えずに捉えがちですが、これって実際にどうなの? 本当なの? 解説します!

山の天気が変わりやすいのは本当だった! その理由は……

画像: 山の天気が変わりやすいのは本当だった! その理由は……

結論から言うと、「山の天気は変わりやすい」のは本当。正確に言うと、「山の天気は平地に比べて変わりやすい」となります。そのヒントは「上昇気流」。平地の場合と山の場合に分けて解説します。

山の場合

画像: 山の場合

平地に吹く風は、山にぶつかると斜面を駆け上がり、上昇気流が発生。空気に水蒸気が多いと、上空で雲ができて雨を降らせます。

風が強いほど上昇気流は強くなり、その空気が山を越えると、今度は下降して雲は消滅。山の複雑な地形によって空気が上昇する場所と下降する場所が多く発生し、雲の発生と消滅が繰り返されるため、山の天気は平地より変化しやすくなるというワケ。

そのため、風上側は悪天、山頂を挟んだ風下側は好天なんてことも多々あります。

平地の場合

画像: 平地の場合

平野部では、風が吹いても遮るものがないため、海からの風は上昇も下降もせず、地面に平行に吹き抜けていきます。このため、風が吹くだけでは上昇気流が起こりません。

※当記事は『雲を見れば危険がわかる 天気入門』の内容を一部を抜粋したものです

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