車中泊専門誌『カーネル』で好評連載中の「車中泊アイテム研究所」は、市販のアイテムを購入し、実際に使ってみて、その調査結果をレポートする人気企画!
今回は夏にお役立ちの“簡易シャワー(携帯シャワー)”をインプレッション! 誌面に掲載した4タイプ15製品のなかから、2タイプ8製品の調査結果をお届けします!

シャワーの強さや操作性など
比較してみた!

画像: シャワーの強さや操作性など 比較してみた!

手足も体も、汗や汚れでベトベトになる夏のアウトドア。水道やシャワー設備があればいいのだが、そんな場所ばかりではなく……。
でも簡易シャワーを用意しておけば、汗を流し、泥や砂を落とし、ときにはキズの手当てをするなど、様々な場面で活用できるのだ!
今回は、「重力落下タイプ」「エアポンプタイプ」の2タイプ8製品のインプレッションをレポート!

【今回の調査項目】
・水の補給はしやすいか
・シャワーの強さは十分か
・長時間浴びられるか
・ノズルは操作しやすいか
・冷たい水でも使えるか

重力落下タイプ

水を入れた袋を木などに吊し、重力でシャワーを噴出させるタイプ。水を入れて日光に当てると、温水シャワーになる商品もある。

RIESPO キャンプシャワー

画像1: RIESPO キャンプシャワー

アーミーっぽい色の丈夫なバッグに、給水口とノズルが付く。ワンタッチで木 の枝などにひっかけられるベルトの使い勝手がよく、バッグとのつなぎ目も丈夫。型崩れしない構造。クルッと丸めて収納できるので便利だ。

画像2: RIESPO キャンプシャワー

シャワーの吐出を手元で切り替えられる、大きなハンドルが付いている。

画像3: RIESPO キャンプシャワー

小物やシャワーノズルを保管しておけるポケット。つくりも丈夫。

画像4: RIESPO キャンプシャワー

1時間ほど日光に当てておくと、温水シャワーに大変身。気持ちいい。

購入価格:2,201円
評価 ★★★★★

KINGCAMP ソーラーシャワー

画像1: KINGCAMP ソーラーシャワー

RIESPOの商品とよく似ているが、細部が微妙に異なるほか、ノズルはまったくの別物。水を出す、止めるの操作自体に問題はないものの、人によってはややチープな印象を受けるかも。吐水量は十分で、温水シャワー性能や丈夫なつくりも文句なし。

画像2: KINGCAMP ソーラーシャワー

バッグ背面には温度計を装備。RIESPOにも同様の温度計がある。

画像3: KINGCAMP ソーラーシャワー

ノズルなどを収めるポケット。RIESPOよりも縫製がていねいな印象あり。

画像4: KINGCAMP ソーラーシャワー

ノズルが小さいため、シャワーの吐水量、広がりともやや控えめ。

購入価格:2,090円
評価 ★★★★

ハック ウォーターシャワー

画像1: ハック ウォーターシャワー

黒いビニール袋に、押し込みフタ式の給水口と簡易ノズルを装着した商品。送料 込みでこの値段は驚くほかない。ただし、使い込みすぎると破けてしまいそうな予感も……?温水シャワー性能は文句なく高い。

画像2: ハック ウォーターシャワー

樹脂製の飲料水タンクでおなじみのコック。手が届けば使いやすい。

画像3: ハック ウォーターシャワー

付属のヒモでバッグを吊るす。ワンタッチとはいかないのがやや残念。

画像4: ハック ウォーターシャワー

給水口のフタがうまく閉らないのはご愛敬!? 吐水量がやや足りない。

購入価格:622円
評価 ★★★

SEA TO SUMMIT ポケットシャワー

画像1: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー

袋の底にシャワーノズルが直接装着されているシンプルな商品。袋の口を丸めて圧縮するロールトップモデルで、山岳ギアブランドならではのクオリティ。各部は丈夫ながら、価格を考えると……。

画像2: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー

ノズルを左にひねると水が出て、右にひねると止まる。操作性は良好。

画像3: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー

給水口にはフタもチャックもない。口もとをクルッと巻いて圧縮するロールトップ方式。

画像4: SEA TO SUMMIT ポケットシャワー

吐水量は悪くない。圧縮すれば勢いは増す。子どもや女性だとノズルまで手が届かないかも?

購入価格:2,422円(+送料754円)
評価 ★★★

エアポンプタイプ

空気ポンプでポリタンクなどの内部を加圧するシャワー。思いきり加圧すると、電動ポンプ式に匹敵する豪快シャワーが実現したぞ!

iTovin プレッシャーシャワー

画像1: iTovin プレッシャーシャワー

加圧バッグ、足踏み式ポンプ、シャワーヘッド、収納バッグが同梱。本体に水を入れてポンプを踏めば、空気がボコボコと注入されてパンパンに膨らむ。ただし、吐水圧力は思ったより低め。
ポンプの反発力が強く、使用時は足が疲れる。

画像2: iTovin プレッシャーシャワー

各パーツをコンパクトに収納できる。使用後の持ち運びにも便利だ。

画像3: iTovin プレッシャーシャワー

ポンプの反発力が強く、使用時は足が疲れる。

画像4: iTovin プレッシャーシャワー

トリガー式シャワーヘッドがかなり小さく、シャワー性能は低めといえる。

購入価格:3,799円
評価 ★★

タカギ アウトドアポンプ

画像1: タカギ アウトドアポンプ

ポリタンクの口にポンプ本体をネジ込み、手でスコスコと加圧。水栓メーカーのタカギ製で信頼感は特大だ。ポンプの作動感もスムーズだし安全性も高そう。なんといっても、電源がない場所で使えるのが便利だ。

画像2: タカギ アウトドアポンプ

シャワーヘッドに吐水切り替えレバーが付いている。動作もスムーズだ。

画像3: タカギ アウトドアポンプ

ポリタンクのサイズに合わせ2種類の部品を用意。エア漏れもなかった。

画像4: タカギ アウトドアポンプ

必死に加圧しなくても十分な吐水量が確保できる。安全弁付きで安心。

購入価格:1,682円
評価 ★★★★★

マクロス SPLASH-SHOWER

画像1: マクロス SPLASH-SHOWER

容量3Lのタンクを加圧してスプレーを噴出させる、農業用の薬剤噴霧器のような商品。コンパクトで携帯しやすいのはいいが、ノズルが長いため、1人でシャワーを浴びるのは難しいことが判明。ノズルからの吐水力は高い。

画像2: マクロス SPLASH-SHOWER

いわゆる霧状のスプレー噴霧と直線噴霧機能のみのノズル。

画像3: マクロス SPLASH-SHOWER

トリガー部からノズルが脱着でき、水浴び用としてなら使える仕組み。

画像4: マクロス SPLASH-SHOWER

シャワー状になるとより便利なのだが……。

購入価格:1,680円
評価 ★★

MOLSKO シャワー

画像1: MOLSKO シャワー

マクロスの商品と同じく、農業用の薬剤噴霧器に近いが、シャワーヘッドが付いている点は圧倒的なアドバンテージ。加圧逃がし弁もしっかり装備され、タンク容量は約7Lと十分。連続吐水時間も長く使いやすい。

画像2: MOLSKO シャワー

穴の数は少ないものの、ちゃんとシャワーになっている点は満足。

画像3: MOLSKO シャワー

ノズルに付いたレバーを握ると水が出る。レバーはやや短い印象。

画像4: MOLSKO シャワー

子どもでもひとりでシャワーを浴びられる。吐水量はやや控えめだ。

購入価格:2,359円
評価 ★★★★

総評!

画像: 総評!

心地よくシャワーを浴びたいなら、温水が手軽につくれて丈夫、かつノズルの形状や吐水切り替え操作がしやすい「RIESPO」がイチオシ。手足を部分的に洗う目的なら、汎用性が高いエアポンプ式の「タカギ」か「MOLSKO」 が便利だろう。

モデル/糠野 瑛 写真/糠野 伸 研究員/辻村多佳志

※本記事は車中泊専門誌『カーネル』vol.37の一部を流用、再編集したものです。

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