車中泊専門誌『カーネル』で好評連載中の「車中泊アイテム研究所」は、市販のアイテムを購入し、実際に使ってみて、その調査結果をレポートする人気企画!
今回は安眠の友「マクラ」に注目。荷物や衣類でも代用できるけれど、快適に車中泊で眠るには、やはりマクラは欠かせない!? 6製品を実使用した調査結果をお届けします!
1. しっとり柔らか、心地よい!
コールマン コンパクトインフレーターピローII
カットしたスポンジを詰めているためか、寝心地がしっとり柔らかく、表地の肌ざわりも爽やか。頭を動かしてもゴワゴワせず、音の発生も少ない。各部のつくりも上質感があり、さすがコールマンらしい完成度の高さ。
頭を乗せると、両側から軽く包み込むように変形する。クッションの反発力も適度だ。
表地には布繊維に似た微細な凸凹が設けられ、肌に貼り付かないため夏場でも快適。
●サイズ:約480×310×90mm
●購入価格:1718円(税込)
●評価:★★★★★
2. 大きく分厚く頼もしい!
キャプテンスタッグ インフレーティングピローUB-3017
高さのあるマクラでないとダメ、という人にはこの商品が最良。横幅も高さも大柄で、空気をパンパンに入れなくてもかなりの反発力がある。表地がやや硬 くゴワゴワするので、タオルなどを掛けて使ったほうがいいかも。
とにかく分厚い! 表地に張りがあり、サラッとした肌ざわり。
空気ノズルが斜め向きなので、狭い場所でもジャマにならない。
●サイズ:約500×300×130mm
●購入価格:728円(税込)
●評価:★★★★
3. 滑りにくく寝返りが楽!
イスカ ノンスリップピロー
裏面につぶつぶの樹脂が並んでおり、寝返りを打った際にマクラがズレたり飛んでいったりしにくい。頭を乗せる面は、張りのある樹脂ではなく柔らかな布のような感触で、ソフトかつ耳障りな音が少ない。これは快適!
裏面に樹脂製の細かな滑り止めを装備。肌が当たる表面はサラサラで爽やかな感触。
後頭部の一部分だけが圧迫されないよう、形状が工夫されていて、安眠度が高い。
●サイズ:約400×300×50mm
●購入価格:1,780円(税込)
●評価:★★★★★
4. 大きな頭もしっかり保持
AGPTEK エアーピロー
人間の体の形状を考慮した変形マクラ。厚みはあるが、頭を乗せる部分が凹んでいて寝心地がいいし、表地の肌ざわりが布に近く通気性もあるため、暑い季節でも快適に過ごせる。うつぶせ寝をする人にもよさそう。
ややザラつきのある表地素材と独特の表面形状で、頭の収まりがよく寝汗も少ない。
空気を入れすぎたときは、ノズル中央のボタンを軽く押すとエアがシュッと抜ける。
●サイズ:約500×340×100mm
●購入価格:1,570円(税込)
●評価:★★★★★
5. 安価ながら実用性は十分
DABADA エアピロー
クッション材がかなり柔らかく、高さを出そうとするとエアに頼って頭を支える形になる。表地はバイク用のカッパのような、ややゴムっぽいもので、頭を動かすとゴワゴワと音がする。価格の安さが魅力だ。
首筋や頬などに汗をかいていると、やや貼り付くような感触になる。
ノズル部分はコールマンと同じ部品かも? 丈夫で動きもスムーズ。
●サイズ:約460×300×100mm
●購入価格:998円(税込)
●評価:★★★
6. コンパクト追求派に最適
プロモンテ ZZマクラ
サイズ感は他の商品の半分以下。とにかく小さく寝心地が柔らかいので、頭を包み込む感覚はないが、首を重点的にサポートしたい人にはピッタリだ。表地に伸縮性があるため、肌に当たる感触が優しいのもいい。
生地が薄手で柔らかく、頭を載せるとボインボインと弾む。クッションのコシはほとんどない。
スクリュー形状ではなく、押し込んでひねると密閉されるノズル。操作感はイマイチだ。
●サイズ:320×170×80mm
●購入価格:1,620円(税込)
●評価:★★★
総評!「どの商品にも個性あり。好みと使い方で選ぼう」
寝具のオマケ程度に考えていたマクラだが、じつは快眠を大きくサポートする必需品だった。商品によって得意分野、目指す性能が異なっているので、単純な優劣は付けにくい。どれを買っても失敗なしだ。
写真/糠野 伸 文/辻村多佳志
※本記事は車中泊専門誌『カーネル』vol.37の一部を流用、再編集したものです。