SOTOBIRA SELECTION 第1弾
車中泊を新時代に導く! 
大注目の新型走行充電器

今回よりスタートするSOTOBIRA(ソトビラ)の新シリーズ「SOTOBIRA SELECTION」。
SOTOBIRA&カーネル編集部が、車中泊、クルマ旅、キャンプなどのアウトドアで役立つ、新製品や注目アイテムをピックアップ。その実力をチェックしていきます。
記念すべき第一弾は、BLUETTI(ブルーティ)から新登場した「Charger2(チャージャーツー)」を紹介しましょう!

https://www.bluetti.jp/

ポータブル電源の充電において
革命を起こしたBLUETTI

ブーム到来とともに、容量やサイズ、電池の素材、インターフェイス、そしてデザインなど、この10年で大きく進化してきたポータブル電源。選ぶ基準は各ユーザーのこだわりやスタイルでそれぞれ異なるなか、「充電方法」と「充電時間」も購入時の大きなポイントのひとつといえます。
そもそもポータブル電源の充電方法としては、ソーラーパネルや走行充電は選択肢のひとつではありますが、これまで状況によって「不安定かつ長時間がかかる」こともあり、充電の基本は、自宅やオフィスなどの「AC電源から」というのが主流でした。

しかし! そんな「ポタ電の充電」において、大きな革命を起こしたのがオルタネーターからの走行充電。BLUETTI「Charger」シリーズもそのひとつ。BLUETTIによれば、「クルマのオルタネーターで発電された余剰電力を、ポータブル電源の充電に適した電力に昇圧し、走行中に効率よく充電できることを目的に開発された」とのこと。
2024年11月の登場した初代モデル「Charger1」は、約一年間でなんと5万台以上をグローバルで販売。他社製のポータブル電源も最大600Wで急速充電できる業界初のモデルだったため、ユーザーから大きな支持を得ました。

最大1200Wで充電可能!
「Charger2」の進化ポイント

さて、そんな「Charger」シリーズの新製品として登場したのが、今回紹介する「Charger 2」です。初代の上位モデルとして、電力性能、安全機能、自動車用バッテリーへのアプローチなど、さまざまな性能が大きく進化。発電機であるオルタネーターとポータブル電源の接続も、とてもシンプルで、愛車を「エンジンオン」すれば、最大1200Wの高出力で充電が可能です。
さらに、車載されているメインバッテリーが電力不足に陥った場合、ポータブル電源からの「リバース充電」にも対応。ジャンプスタート、トリクル充電、自動メンテナンスなど、車載バッテリーのマネジメントにも役立つ機能も採用されています。

https://www.bluetti.jp/products/bluetti-charger-2-alternator-solar-charger

希望小売価格(税込み):131,600円
サイズ:265 × 169 × 69.7 mm
重量:1.59 kg

◎保護機能:IP20、逆極性保護、過電流保護、短絡保護、過電圧保護、低電圧保護
◎車載バッテリー入力/出力(ALT):12.8V⎓62.5A/25.6V⎓31.3A(最大800W)
◎双方向電源ポート(BAT):19.2V⎓52A/25.6V⎓39A /51.2V⎓19.5A(最大1000W)
◎ソーラー入力:13V〜50V、20A(最大600W)
◎ポータブル電源への出力(充電):12V〜56V⎓24A(最大1200W)
◎48V DCパネル(Hub D1)ポート:40V〜58.5V⎓12.5A(最大600W)
◎付属ケーブル:車載バッテリーケーブル、MC4入力ケーブル、MC4出力ケーブル、ソーラー充電ケーブル、双方向電源ケーブル

では、実際に使用してみてどうか?
VANCAMP JAPAN代表・小濱潤平さんがチェック!

読者の皆さんが知りたいのは「Charger 2」を「実際に使用してみてどうか」ですよね!? そこで今回、ユーザー代表として「VANCAMP JAPAN(バンキャンプ・ジャパン)」代表の小濱潤平さんを取材。すでに「Charger 2」を愛車に装着・使用している小濱さんに、本製品を使ってみての「本音」を聞きましたよ!

https://www.vancampjapan.com/

車中泊はもちろん、キャンプの達人でもある小濱潤平(オバマ・ジュンペイ)さん。キャンプ歴10年を超えてから、新たなキャンプスタイルを模索し、海外のバンライフ文化に傾倒。2018年に中古バンを購入し、DIYで車内の居住環境を作り込み「VANCAMP」というスタイルを確立した車中泊の達人。2021年にVAN CAMP JAPANを立ち上げ、バンキャンプスタイルの普及を目指し活動。数多くのイベントを企画、出展している。

「取り付けてみたら……最高でした!
 皆さんの装着をお勧めします」

「正直、最初はそんなに興味はなく、そこまで、走行充電の必要性は感じていませんでした。でも取り付けてみたら……最高です。本当に最高のひと言でした」と笑顔の小濱さん。
まず聞いたのは、装着に関して。取り付けは難しかったですか?
「まったく難しくなかったです。車載のメインバッテリーに直接付けるだけです。本当に簡単。『Charger 2』から出ているケーブルを、メインバッテリーの端子に繋ぐだけです」。
もちろんこれは、DIYや電化製品を自分で装着する小濱さんだからこその感想ではあるが、ある程度、整備を自分で行える人なら、それほど難しくないとのこと。自信のない人は無理をせず、プロショップなどにお願いしてもいいかも。

小濱さんの相棒は、三菱・デリカ カーゴ(マツダ・ブローニイのOEM)。以前は、三菱・デリカ スペースギアを所有していたが、現在はD:5でもなくスターワゴンでもないデリカ。こんなところにも、小濱さんのこだわりがかいま見える。

車載のメインバッテリーの端子にケーブルを装着。三菱・デリカ カーゴは、運転席の下にバッテリースペースがあり、運転席のシートを跳ね上げる必要がある。とばいえ、その手間を含めても、整備に慣れている人なら、それほど時間は掛からないはず。

小濱さんは運転席側の後部側面に「Charger 2」を装着。サイドウインドウにDIYで製作した木製ボードを付け、そのボードにビスで固定。

「Charger 2」の下部カバーを外して、ケーブルをコネクターで固定。数分の作業で接続できる。

ユーザー代表のお勧めポイント!
「充電スピードが速い」

まずは、実際に使用している小濱さんに「Charger 2」をお勧めするポイントを質問!
「それは、圧倒的に充電スピードが速いことですね。メーカー発表では、従来のシガーソケット充電に比べて『13倍』ということですが、確かに速い、速い! 数値上は800Wで急速充電できるということになっていますね。ぼくは少し設定を下げており、最大値にはしていませんが、それでも走行時には650Wとか700Wで充電できる。アイドリングでも200W以上で充電できます。だから、めちゃくちゃ早い。装着の簡単さと充電スピードが大きなポイントだと思いますよ」。
さらに「Charger 2」が、走行充電器としてだけでなく、「All-In-One自動車電源管理システム」へと進化している点も注目ポイントのひとつ。
「スマートフォンにBLUETTIアプリをダウンロードして連携すれば、電力状態をリアルタイムで確認できるのも、うれしい機能ですね」。

「Charger 2」に繋いだケーブルをポータブル電源に接続。これで充電準備はOK! 装着後すぐに使用できる「プラグ&プレイ方式」により、簡単に電源システムが構築可能。

BLUETTIアプリにより、電力の状態を可視化できる。「Charger 2」はたんなる走行充電器という枠を超えた管理システムといえるだろう。

「Charger 2」を使用して
クルマ旅に出たり、イベントにも出展

「装着して約1カ月ぐらいですが、毎週、どこかしらに出かけています」と小濱さん。
今回の取材の打ち合わせは、2025年12月に東京都大井競馬場で開催されたイベント内でお時間をいただきました。展示&ワークショップで出展されているなか、現地にお邪魔しました。
「大井競馬場には、8日間ほど自宅(湘南)から往復しました。今回はワークショップでもポータブル電源を使用しています。『ワッペンカスタムショップ』ということで、アイロンを使ってワッペンを布に装着します。だからポータブル電源の電力を結構使うんですね。本来なら、自宅に帰ってAC電源からポータブル電源に充電します。しかし今回は、片道での走行充電で満充電になるので、本当に助かりました。とても優秀です! それぐらい速い」。
通常のシガーソケットからだと充電が追いつかない……ということで、これまでのイベントでは、自宅に帰ってから、毎日自宅で充電していたという。

日常、愛車を運転する時間も距離も長い小濱さん。走行中に充電できることにより、時間や手間を短縮できる。タイムスケジュールを効率化できるという。

「自宅での充電が不要になって、本当にラクになりました」。
クルマ旅での車中泊では、予備のポータブル電源も減らせる。容量の大きな、重いポータブル電源でなくても、すぐに電気が溜まるため、サイズダウンすることもできる、とのこと。
「車内スペースを有効活用できますよね。クルマ旅でもイベントのワークショップでも、ポータブル電源を使うことが多いので、この「Charger 2」は本当に役立っています」。

大井競馬場で開催されたイベントにて。『ワッペンカスタムショップ』なるワークショップの様子。クルマ旅ではVANCAMPで使用するポータブル電源をブースで使用。

今後、小濱さんが
使ってみたい機能とは!?

充電スピードの速さなどは、小濱さんが「Charger 2」を実際に使用したからこそ実感した、お勧めポイントですが、今後、使用してみたい機能も聞いてみました。
「実際に使わないほうがいい機能だと思いますが、『リバース充電モード』ですね。車載されているメインバッテリーの電力低下により、エンジン始動ができない時に役立ちます。ポータブル電源の電力でジャンプアップに対応できる機能ですね。万が一の備えという意味でも心強くありがたい機能」。
ほかにも、安全性や使いやすさの向上を考えられた機能やアイテムも多数。この総合力の高さも、小濱さんのお勧めポイントだという。

ブレーカーやヒューズもあり。安全性の高さもうれしい。

ポータブル電源を使用せず、「Charger 2」から直接、電化製品を使用できる「Hub D1」。12V/24Vデバイスに最大700WのDC電力を供給できる。

走行充電だけでなく、ソーラーパネルとの併用も可能。「走行だけ」「日光だけ」ではない充電機能が心強い。撮影時は残念ながら雨天だったが、走行充電だけでも必要十分な電力が蓄えられた。

「Charger 2」の
特長まとめ

ここまでは、小濱さんの実体験の基に「Charger 2」 のおもな特長を紹介してきましたが、まだまだ書ききれない! ということでBLUETTI協力のもと、「Charger 2」 のお勧めポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてくださいね。

1、超高速充電能力

● 車載オルタネーターからの充電とソーラー充電を組み合わせて、最大出力1200Wで急速充電が可能。
● 従来のシガーソケット充電と比べると最大13倍も高速。

2、自動車用バッテリーへのリバース充電モードを搭載

● ポータブル電源から車載メインバッテリーへ電力を供給可能。以下の機能を実現!
①緊急時のジャンプスタート
②自動車用バッテリーの電圧維持
③自動車用バッテリーのメンテナンス
※対応機種:B230、B300、B300K、B500K、AC200MAX、AC200L、Apex 300

3、業界初の集中管理機能(「バッテリーリンク」モード)

● 1台の Charger 2 で複数の BLUETTI ポータブル電源を同時に管理可能。

4、ハードウェアの安全性、利便性向上

● 車載メインバッテリー、ポータブル電源、Charger 2 の接続を安全かつ便利にアップグレード。
● スマートオルタネーター(充電電圧制御) 搭載車両にも対応。

5、専用ソフトウェアによる操作性の向上

● 専用スマホアプリのユーザーインターフェイスをアップグレード。
● 接続されたポータブル電源を自動検出し、充電出力を自動調整。

6、簡単な設置とセッティング

● 配線接続が簡単。
● 車載されているメインバッテリーと配線し、プラグアンドプレイでポータブル電源に接続するだけ。
● 初代モデル「Charger 1」 からのシームレスなアップグレードが可能。

7、BLUETTI Charger 2DC Hub/多機能DCパワーハブ

「Charger 2」は、DC Hub(直流電力ハブ)を接続することで、単一の直流電源を複数の機器に効率的に分配し、一括管理する機能を実現。

小濱さんの結論
「皆さん付けたほうがいいですよ!」

最後に、小濱さんからBLUETTI 「Charger 2」について、読者の皆さんにひと言。
「走行充電のスピードはもちろんですが、それ以外にもさまざまなメリットがあると感じています。車中泊やクルマ旅など、ポータブル電源を活用している人には、すごくいいんじゃないですかね。
皆さん付けたほうがいいですよ」。

小濱さん、本当にありがとうございました!