【概要】井上自工の「70系ノア・ヴォクシー仕様ハイエース用シートキット」の紹介。特徴や注目のポイント、スペックなど。

ハイエースやNV350などのセカンドシートを、快適にするキットを製造・販売している井上自工。このシートはハイエース用のセカンドシートで、70系のノアやヴォクシーを加工し、製造している。

一番のポイントは、大人が4人で快適に寝られるスペースを確保できること。運転席や助手席から2列目へ、ほぼフラットな連結になっているため、ここだけで大人2人の就寝が可能。

ラゲッジにベッドキットを装備すれば、そこにも2人が就寝でき、大人4人で車中泊ができる空間に。ミニバンのシートだけあって、ハイエース純正のセカンドシートよりも、車中泊向きの素材といえる。

また、セカンドシートを前方に跳ね上げれば、ラゲッジに大型のバイクを2台まで積むことができるくらいの、広いスペースが出現。セカンドシートを倒したり跳ね上げたりでき、自由度は高い。

さらに、大きな荷物を積載・固定したいというニーズに応えるため、タイダウンベルト用の穴あけ加工もしてくれる。

乗車人数や積載量に合わせて、さまざまなシートアレンジができるこのシートキットなら、もっとクルマ旅が楽しくなるだろう。

「70系ノア・ヴォクシー仕様ハイエース用シートキット」注目のポイント

70系ノア・ヴォクシーのシートを加工して、ハイエースのセカンドシートに。ミニバンのシートは座り心地が良く、長時間座っていても疲れにくい。ハイエースの純正シートと比べると、その違いは明らかだ。

セカンドシートを倒して前席とつなげることで、大人2人分の就寝スペースを確保。車中泊グッズなどで隙間を工夫すれば、より快適に就寝できる。

リアスペースにベッドキットを付ければ、大人2人が就寝できるスペースになる。フロントスペースと合わせれば、ハイエース1台で4人の就寝が可能になる!

中央にあるテーブルを動かせば、ウォークスルーで3列目への移動が容易。車中泊の際は、特に重宝する機能だ。

車中泊に便利なハイエースは、トランポとして使用しているケースも多い。このシートキットを跳ね上げれば、トランポとしても十分に活用できる。タイダウンベルト用の穴あけ加工はオプション(写真:渡辺圭史)。

スペック

70系ノア・ヴォクシー仕様ハイエース用シートキット

価格:8万5800円
標準機能:跳ね上げ、ウォークスルー、リクライニング、シートスライド、センターテーブル、ISOFIX対応
可能オプション:22mm幅バックル対応左右席シートベルトキャッチ、センター席シートベルト追加、台座塗装、後方設置(大型台座)、クリーニング
【問】井上自工 ☎042-516-9842 ☎090-3475-8730

写真、文:中尾昭彦(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年7月号vol.67