【概要】2024年新作キャンピングカー2台を紹介。タウンエースベースの「ボーテ5」、エブリイベースの「オフタイムBase」の特徴など。

タウンエースをハイルーフ化!

RVグランモービル ボーテ5

ミドルサイズのトヨタ・タウンエースをベースに、車内空間は「スペースがなければ作ればいい」という発想でハイルーフ化したのが、この「ボーテ5」だ。

ボーテ(beaute)とはフランス語で「美しさ」の意。その名のとおり、エクステリアもインテリアも洗練された作りになっている。

注目はやはり開放感あふれる室内空間。取りまわしの良さで人気のタウンエースだが、居住空間のコンパクトさが気になる人もいるかもしれない。

その点、ボーテ5はハイルーフ化したことで天井が高くなり、さらにサンルーフの装備で、広くて明るいリビングとなっている。

リビングのシートは横座りタイプで、車内で移動もしやすい。引き出し式冷蔵庫は足元の収納スペースに、電子レンジはテーブルの下に配置するなど、限られた車内空間を犠牲にしないレイアウトが好印象だ。

標準装備品が充実しているのもポイントのひとつ。前述の引き出し式冷蔵庫、電子レンジに加え、コンパクトクーラー、リチウムイオンバッテリー、サイドオーニング、アルミホイールなど、クルマ旅に必要なアイテムがそろい、後付け装備に悩まなくていいのがうれしい。

乗車定員は前席と合わせて6名。シートを展開すればベッドモードになり、2名就寝が可能。夫婦やデュオでゆったりクルマ旅ができる一台だ。

軽キャンパーで4人就寝OK

スマイルファクトリー オフタイムBase

昨年、横開き式のポップアップルーフテントを国内初採用し、大きな話題となったスマイルファクトリー。2024年新型モデルも横開き式を採用している。ベース車両はスズキ・エブリイ。

カスタムされた外観が目を引くが、最大の特徴は足回り。フロントにTEINと共同開発したストラット、リアには独自開発したエアサスを搭載。

エアサスにより車中泊時の振動を抑えることができ、快適性を向上させているのだ。

そしてやはり注目なのが、横開き式を採用したポップアップルーフテント。テント内の空間は広く確保されており、大人2名の就寝が可能。

大きな窓も備わっており、ここから景色を眺めるのもおすすめとのこと。秘密基地感満載だ。

車内はロフトベッド仕様にもなり、2名が就寝できる。ポップアップルーフテントと合わせれば、軽モデルながら4名の就寝が可能。それでいて下段にたっぷり荷物を積めるのがうれしい。

標準装備品は、小物収納ポケット付きの断熱シェードやリアハッチの窓のほか、リチウムイオンバッテリー、走行充電器、インバーターなど電装系も含めて充実しているのも頼もしい。

写真:中里慎一郎ほか 
文:横山穂波(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年3月号vol.65 ※加筆修正しました