【概要】フィアット・デュカトベースの2024年新作キャンピングカーをピックアップして紹介。ナッツRV「ゼニア」、ホワイトハウス「デュカト トリノ」、東和モータース販売「スペランツァ540M」。

2024年2月に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2024」では、多くのキャンピングカーメーカーが新モデルを発表。そのなかからフィアット・デュカトベースの新型をピックアップして紹介しよう。

ナッツRV ゼニア

2023年に発表した「フォルトナ」に続く、フィアット・デュカトベースの第2弾が登場。全長約6mのデュカトL3H2をベースに製作されており、内装はナッツRVのフラッグシップモデル「ボーダーバンクス」を継承。特徴の違う3タイプのインテリアを用意した。

また、ナッツRVならではの高効率な充電装置、大容量リチウムバッテリーを装備。家庭用エアコンや電子レンジなどが快適に使えるのも魅力だ。

タイプT

リアにツインベッドを採用。中央にマットを敷けばダブルベッドにアレンジできる。明るい木目調×白基調の家具がスタイリッシュ。

タイプL

リビングにL字型シート、リアにダブルベッドを配置。L字型シートは中央部を取り外せばウオークスルー仕様になり使いやすい。

タイプTL

リビングにL字型シート、リアはツインベッドを採用。タイプTとLを掛け合わせたインテリアで、ユーザーの要望にきめ細かく応える。

ホワイトハウス デュカト トリノ

デュカトベースの「ヴェローナ」に続く新作キャンピングカー「トリノ」がデビュー。まるで航空機のエグゼクティブシートのようなニューコンセプトのレイアウトに、ホワイトハウスの技術を集結して開発された電動ポップアップルーフ「スカイデッキ」を搭載。圧倒的なDUCATO TORINO 室内空間の広さ、使いやすさに注目だ。

スカイデッキはスマホで開閉操作が可能!

ポップアップルーフのパイオニアならではの、新次元モデルに注目だ。強度と美しさを兼ね備えたオールスチール製を採用したポップアップルーフ「スカイデッキ」は、スマートフォンで電動操作が可能。

目的地に到着したら、操作ひとつで簡単に車内空間を広げることができるのだ。大幅な軽量化も実現している。

東和モータース販売 スペランツァ540M

デュカトをベースに、日本で使いやすいように製作されたバンコンモデル。540Mはマルチルームが備わり、トイレやシャワーなど区切られた個室として利用したい人向け。

写真は540M。

マルチルームをなくし、ダイネットスペースがゆったりとした540Cもラインアップしているので好みで選べる。

文:横山穂波(カーネル編集部) 
初出:カーネル2024年5月号vol.65