【概要】「フレンディ&フリーダオーナーズグループ15周年記念オフ会」のレポート。2023年11月11日、八ヶ岳文化村(山梨県北杜市)で開催。

1995年に初代のボンゴフレンディが登場してから、30年弱が過ぎようとしている。

ミニバンにテントが搭載された特殊なスタイリングはいまでも印象的。そんな、唯一無二の存在だからこそ、長年、乗り続けるオーナーも多い。そして、オーナー同士が集まり、オーナーズグループができたのも当然のことだった。

今回はそのオーナーズグループが結成されてから15周年を迎え、記念のオフ会が山梨県北杜市の八ヶ岳文化村で開催された。2023年11月11日、寒さ厳しい会場には10台を超える大切なクルマが集まってきた。

八ヶ岳文化村は八ヶ岳南山麓にある小学校の跡地を再利用。旧校舎がそのまま残され、文化的な活動や行事に利用できる。遠くに山々を望む、すばらしいロケーションが訪れた人を和ませる。

当初、オーナーズグループは情報交換の場としてスタートした小さなグループだった。いまでは、各自の工夫やクルマを楽しむ様子を共有し、クルマを長く大切に乗り続けるためには欠かせない存在となっている。

ボンゴフレンディは2回のマイナーチェンジを経て、前期、中期、後期モデルに分けられる。テント形状にも変遷があるので、今回のように全モデルが一堂に会して、その違いを見比べられることは貴重。

オフ会では持ち寄ったパーツやグッズの販売が行われ、夜はBBQ大会で親睦を深めた。いつもはネット上での付き合いになるが、実際にオーナー同士が集まると、ボンゴフレンディやフリーダ(兄弟モデル)についての話は尽きない。楽しそうな会話が八ヶ岳文化村に響いていた。

オーナー紹介

マサカズさん

以前は初代の4WDに乗ってオフロードを走っていたという。故障で手放してしまったが、電動カーテンなど、さらに使い勝手がよくなった後期モデルを購入することになった。

黒沢さん

仕事で朝が早いことから車中泊することが多く、パジェロから乗り換えたという。「ちゃんとクルマとして走ってくれる」という走行性能がお気に入り。バッテリーを追加してシステムも強化済み。

井上さん

「こういうクルマが欲しい」と思っていた時に発売を知った井上さん。電動でテントが開く、オートフリートップに憧れて購入を決めた。その後、新しいモデルへ乗り換え、車内をカスタム。

茂木さん

ディーゼルからガソリンへ乗り換えた茂木さん。車中泊専用車両として利用しているという。青森から九州まで、全国各地をめぐっている。オートカーテンなどの設備がお気に入り。

佐藤さん

フォードブランドのフリーダに乗る佐藤さんも、以前は違うボンゴフレンディに乗っていた。子どもたちと一緒に車中泊で寝られることから、このクルマをチョイス。京都や新潟などいろいろな場所を訪れた。

小谷さん

以前はハイエースに乗っていたが、キャンプ帰りにこのクルマと出合い、購入を決めた。当時は子どもも小さく、親戚が乗っていたのがきっかけ。クーラーやヒーターを搭載して快適仕様になっている。

鈴木さん

最近ボンゴフレンディが気になり、2カ月間も悩んだ末にディーゼルモデルの購入を決めた。その後、ガソリン車両も手に入れ、一時、2台持ちに。北海道から九州までめぐり、いまは断熱材を入れるカスタム中。

加藤さん

子どもと一緒にどこかへ行きたい、とカローラワゴンから乗り換えた加藤さん。車高を落として、18インチのMPV用ホイールを装着。スタイリングにもこだわっている。

北原さん

同会の立役者でもある北原さん。珍しい初期のキャンパーグレードに乗る。3列目シート部分にギャレーが取り付けられ、サブバッテリーを搭載する。エンジン、ミッションはリビルト済み。

写真・文:渡辺圭史 
初出:カーネル2024年3月号vol.65