【概要】アルパインスタイルの新ブランド・キャルズモーターの「ソノバ」を紹介。東京オートサロン2024レポート①。

1月12日~14日に開催された世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」。会場の幕張メッセ(千葉県)全ホールを使用して、展示された車両はなんと893台! 前年よりも約100台増加した。来場者数も約23万人と多く、クルマ好きと熱気に包まれた3日間だった。

オートサロンといえば、チューニングカーやドレスアップカーの印象が強いけれど、年々アウトドアレジャー向けの展示が増えてきているのもトピックのひとつ。車中泊雑誌『カーネル』やSOTOBIRAでもおなじみのダイレクトカーズやオートワン、スマイルファクトリーなども出展しており、キャンピングカーや車中泊カーにも注目が集まっていた。

そんな多種多様なクルマが展示された「東京オートサロン2024」を、SOTOBIRA編集部が車中泊目線でチェック。気になったモデルを紹介しよう。

やっぱり見た目も重要! カリフォルニアのビーチが似合う一台

アルパインスタイルの新ブランド・キャルズモーターのソノバ。

「アルパインスタイル」に展示されていたこのモデル。ベース車両はなんだろうと見たら……まさかの日産・NV200バネット!

クラシカルな角目4灯、各所にあしらわれたクロームメッキパーツ、そして鮮やかなボディカラーと、西海岸な雰囲気満点。NV200バネットの商用っぽさが払拭されて、レトロアメリカンなスタイルに大変身!

しかもコンセプトカーではなく、2024年1月12日から予約開始となった市販モデルなのだ。

このクルマは「sonova(ソノバ)」というモデルで、アルパインスタイルが新たに立ち上げた「Cal’s Motor(キャルズモーター)」というブランドの一台。1960~1970年代あたりにアメリカ西海岸で流行した「キャルルック」を彷彿とさせるスタイルが特徴だ。

ローフォルムでいかついフェイスのため、なんとなくノーマルのNV200バネットよりも大きい気がしたけれど、全長はノーマル車同等とのこと。ボンネットなど型から作っているという。

ボディカラーはモノトーン3色、ホワイト系、ブラック系のツートンカラーが各8色ずつあるという豊富さ。自分好みのカラーを探しやすいし、人と被ることも少なくなりそう。

ソノバのカタログより。

現状は車中泊仕様になっていないこのモデル。けれど、なぜ注目したのかというと……今後その可能性が高そうだったから。

というのも同社は昨年、ハイエースベースのカスタムカー「Carica(カリカ)」をリリースしているが、今回の東京オートサロンでカリカの特別仕様車2モデルを新たに発表。

ひとつは「Retreat(リトリート)」パッケージ」。ベッド兼用マルチシートを備え、ベッドモードにすれば大人2名が車中泊できる。シートアレンジと着脱式テーブルで対面リビングも可能だ。乗車定員は6名。

カリカ Mini-Van パッケージ

もうひとつは「Mini-Van(ミニバン)パッケージ」で、3列目シートを交換して8人乗りを実現したモデル。シートアレンジが多彩で、前向き、対面、フルフラット、広い荷室を確保するチルトアップも可能。

両モデルとも簡易キッチンを装備し、8ナンバー登録車となる。

これはもしや、日産・NV200バネットベースのソノバにも、車中泊仕様が登場する?……とスタッフに聞いてみたところ、「あるかもしれませんね」となんだかその可能性が高そうな雰囲気!?(個人の感想です)

オリジナルのシートカバーはオプション。生地3タイプ×ステッチ6カラーから選べる。

超個人的な好みだけれど、車中泊やキャンプなどのアウトドアも、運転も、NV200くらいのサイズが私にはちょうどいい。そしてクルマ選びの際は「見た目」重視派。ソノバの外観はかなり好み。

そんな、ちょうどいいサイズのクルマがこの見た目になって、さらに車中泊仕様として買えるなら……と、今後の可能性に期待を込めて選んだ次第。

ちなみにキャルズモーターブランドではこのソノバのほかに、スズキ・ジムニー/ジムニーシエラベースの「Beas(ベアス)」と「Beas+(ベアスプラス)」を新作として発表。

昨年リリースのカリカとトヨタ・ライズがベースの「Havana(ハバナ)」と合わせて全5車種のラインアップで展開していく。キャンパー仕様が追加されるのか、はたまた別展開があるのか、期待して待ちたい。