【概要】車中泊キャンパー・ちょもかさんの愛車をDIYでリニューアルする連載企画。DIYアドバイザーは鈴木大地さん。②-2では天井板張りの作業手順を紹介。

STEP2 新しい工法に挑戦! 秘密兵器登場!?

この大きなハンドルの工具がナッター。薄い鉄板などにネジ穴を作るときに重宝する。

内装を留めているプラスチックのクリップ部分をナッターを使ってネジ式に交換すれば、気分に合わせて、簡単に壁を交換することもできる。

ナッターの先端にエビナットを固定して、あけておいた穴へ差し込む。そして、ハンドルを締め上げると、鉄板にネジ山が固定される。

ネジはエビナットの規格に合わせて準備しておく。直接鉄板に固定するより、ひと手間加えたほうが、あとあとの作業工程も簡単になる。

鉄板にエビナット規定サイズの穴をあけて、その中へナッターを使ってエビナットを固定する。

薄手の鉄板に奥行きのあるネジ山が取り付けられているのがわかる。エビナットの穴の回りが潰れて鉄板に固定されている。

天井を固定しているのは4本のネジのみ。梁に4カ所穴をあけるだけなので加工作業は非常に簡単。野縁がないので天井高も広がった。

ネジで締め上げると、梁のカーブに合わせて、少し斜めに固定される。この角度のおかげで板がアーチ型になり、より安定性が生まれる。

天井の下地のみ完成した室内。積んであったギアをもとの位置へ戻してみると、インテリアの雰囲気が大きく変わっていた。

吊り下げたLEDランタンの光が木目に反射して、室内全体を優しい光で照らしている。ライトをどこに設置するかは、次の課題となる。

DIYは序盤だが、ちょもかさんは大満足。下地ができたことで、仕上がりの完成図もイメージしやすくなった。

とりあえずはこの状態でクルマに乗って、いろいろと想像を膨らませることになるだろう。

つづく

写真:中里慎一郎 
文:渡辺圭史 
初出:カーネル2024年1月号vol.64