【概要】キャンピングカーにおすすめの夏の暑さ対策アイテムやテクニックなどを紹介。

車中泊を楽しんでいるみなさん、暑い夏の車中泊をどう乗り切っていますか?

私たちはキャンピングカーに住んで5年になりますが、この5年で体感する2023年現在の「キャンピングカーの夏の車中泊のリアル」を紹介します。

著者プロフィール

ガタガタGOGO・むっちゃん

中古キャンピングカー・オルビスユーロ(キャンピングワークス社)に住んで5年目。リモートワークでフリーランスの仕事をしながら、日本一周の旅を続ける「がっちゃん」(夫)&「むっちゃん」(妻)夫妻。「ガタガタGOGO」名義で、キャンピングカーのある生活の魅力をブログやYouTubeなどで発信中。車中泊専門誌『カーネル』&SOTOBIRAアンバサダー。

https://www.youtube.com/c/gatagatagogo

キャンピングカーは、夏に強い車中泊アイテムか

私たちがキャンピングカーで日本一周をする前は、ホンダ・N-BOXで車中泊を楽しんでいました。6年前のことです。

終わりを決めない日本一周の旅を軽自動車でしていたのですが、限界を感じてキャンピングカーへの乗り換えを決めました。

そして家を断捨離してキャンピングカーに住み、現在は日本一周旅の5年目中。

毎日“外での生活”をストレス少なく長期に渡って旅を楽しむために、キャンピングカーという選択が正解だったとかみしめています。

そして家を断捨離してキャンピングカーに住んでる現在は、この選択が正解だったと噛み締めています。

が! キャンピングカーによって、夏の車中泊は楽しくも、苦しくもなります。

なぜなら、日本一周を始めた2018年と2023年現在では、日本の気候もだいぶ変わっているからです。

当時の夏は、本当に暑い日に2回しか使わなかったエアコン。いまでは毎日稼働しています!

夏に大活躍! エアコンはキャンピングカー“ならでは”の装備!?

ザ・キャンピングカーともいえる、夏の自慢アイテムがエアコンです。

わが家は、家庭用エアコンが搭載されているキャブコンタイプのキャンピングカーです。家にいたころと同様に、リモコンで稼働・温度設定が細かくできます。

家庭用エアコンの場合、メーカーや機体の製造年式などよって消費電力が異なります。

消費電力は大きいですが、大容量のサブバッテリーや外部電源のある施設を利用すれば一晩中使用でき、涼しい車内で過ごせるので毎日ノンストレスです。

現在乗っている車両に追加装備としてエアコンを搭載したい場合は、後付けのエアコンを搭載する選択肢もありますよ。

ちなみに最近大人気の車載クーラー「クールスター(COOL STAR)」は、インバーター(電気変換器)不要、小型で薄型な室内機( 幅65×奥行16×高さ28cm)が特徴。

ただし家庭用エアコンと異なり、後付けのエアコンは外気温に大きく左右されるというレビューもあるようです。

エアコンだけじゃない! +αで考えたいコト

車内のどこにエアコンが設置されているかによって、冷風の届き具合が変わってきます。

車内全体を効率的に冷やしてくれるのは、リアに設置してあり、運転席方向まで冷風が行き渡るパターン(運転席方向からリアもしかり)。

残念ながらわが家の場合は、ダイネット(居住空間の食事や仕事をする机のある部分)に風向口があるので、運転席上にあるバンクベッドで就寝するときは、冷風が効率的に流れません。

そのため小さなサーキュレーターを設置して、ベッドまで冷風が行き渡るようにしています。

また夏のバンライフで感じる、キャンピングカーと普通車の最大の違い。それが車両の断熱です。

わが家のキャブコンはFRPという、ロケットにも使われる素材で荷室部分が作られていて、非常に断熱性が高いと感じています。

試しにとある真夏日、普通車とわが家のキャブコンを隣同士に止め、車内の温度を計測してみました。すると5分後に10℃の室内温度差に。

暑さはもちろん、冬の寒い日も快適に過ごすためには、断熱処理をされている車両がおすすめです。

エアコンなしでも涼しさを確保する方法

車内でエアコンが使えれば涼しく快適に過ごせますが、設置していない/使えない場合の暑さ対策を紹介します。

ベンチレーターと小窓を活用する

車内に風の流れを作ることが重要です。窓から入り込む風をベンチレーターで排出する、この風の流れを作るだけで、格段に暑い時期の車中泊が快適になりますよ。

日本一周を開始した当時の夏、エアコンを使っていなかったのは、これで涼しさを確保できていたためです。

今でも外気温33℃くらいまでは、この方法で涼しく過ごせています。

日陰に駐車する

軽自動車とキャンピングカーの両方で夏の車中泊を経験したからこそ、日中の車内温度をいかに上げないか、クルマの鉄板ボディに太陽光を抱え込まないかが重要だと感じています。

写真、文:やまがた夫婦