【概要】三菱自動車の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を車中泊目線でインプレッション。車中泊キャンプや走破性などについても。アウトドア・コーディネーターの森風美さんがチェック。

車中泊専門誌『カーネル』読者であれば、「いま注目の車中泊女子キャンパーといえば?」という問いに「風美さん」と答える人も少なくないはず。

それほど多くの皆さんに、VAN CAMPERのシンボルとして、人気を博しているのが、車中泊キャンパーであり、アウトドア・コーディネーターとしても活躍する森風美さんだ。

東京都昭島市のモリパーク アウトドアヴィレッジにて行われたデリカミニの発表会。今回、コーディネイト&モデルとして活躍してくれた森風美さんもゲストとしてステージに登場していた。

そんな風美さんとともに、新登場した三菱・デリカミニの試乗会へ向かったのが6月。

5月末の販売開始時には、1月からの予約注文により、すでに1万6000台の予約が入っているという人気ぶり。果たして、車中泊キャンプに使えるのか?

デリカミニをインプレッションしたのは……

森 風美さん&どんちゃん

カーネルアンバサダーにしてWEBメディア「なちゅガール」編集長を務めるVAN CAMPER女子とその相棒・どんちゃん。

今回は、普段から使用しているアイテムを使用して、デリカミニでの車中泊キャンプを演出してもらった。

まずは走破性をチェック!

「高速走行が快適。マイパイロット機能が優秀なので、普段は『ちょっと遠いからな……』と悩んでしまうクルマ旅に、デリカミニでチャレンジしたいです。あと小回りが効くので、慣れない旅先でもストレスが少ないかも!」と風美さん。

デリカのDNAを受け継ぐさすがの走破性。デリカミニが採用したグリップコントロールにより、キャンプ場やアウトドア・フィールドへのアプローチで、悪路に躊躇することが減るはず。

デリカミニを車中泊キャンプ仕様にコーディネイト!

風美さんコーデのキャンプアイテム。OUTDOORMANのカーサイドタープ・カラップ。「ワンタッチで設営と撤収ができる優れもの」と風美さん。

車内は室内長2200×室内幅1335×室内高1390~1340mmという広さで、ソロならゆったりくつろげるが、いくらスーパーハイトワゴンといっても軽には変わりない。

やはりカーサイドタープなどがあると、リビングが車外にセットできて、車内に快適な寝床をつくれる。

ほかにも軽くてコンパクトになるヘリノックス・コンフォートチェア、コンテナ&テーブルとして使用可能なネイチャートーンズ・サイドアップボックス&テーブル、アレジア・クーラーボックス10ℓなどをチョイス。

車中泊アイテムのポイントは……

今回の車中泊アイテムのポイントはポータブル電源。「大容量でいざというときも安心」というAnker 555 Portable Power Station( PowerHouse1024Wh)。

夏なので寝袋ではなくブランケットを使用。

散らかりがちなウエアは、ペンドルトンのユーティリティバッグに入れて、かわいく座席下に収納するのが風美流。

汎用品のランチョンマットでダッシュボードを彩る。

車中泊用シートアレンジをチェック!

いろいろとシートアレンジを試したが、ベストチョイスはシート就寝。

1列目の背もたれと2列目の座面をつないだアレンジで、身長165cmの風美さんにジャストフィット。

ただし、風美さんがジャストサイズなので、それより背が高い人はベッドキットの発売に期待したい。

ラゲッジ就寝は風美さんでも厳しかったので、子ども向けと考えたほうがいい。

スペック[T Premium]

全長×全幅×全高:3395×1475×1830mm
車両重量:1060kg
エンジン:直3DOHC ICターボ
総排気量:659cc
エンジン最高出力:47kW[64PS]5600rpm
エンジン最大トルク:100N・m[10.2kgf・m]2400-4000rpm
WLTCモード燃費:17.5km/L
モーター:交流同期電動機
モーター最高出力:2.0kW[2.7PS]1200rpm
モーター最大トルク:40N・m[4.1kgf・m]100rpm
動力用主電池:リチウムイオン電池
駆動:4WD
最低地上高:160mm
最小回転半径:4.9m
価格:223万8500円

写真:落合明人 
文:大橋保之(カーネル編集部) 
コーディネイト&モデル:森 風美 
初出:カーネル2023年9月号vol.62