【概要】車中泊女子・さおりんごによる車中泊×釣り連載。今回はスペシャル版としてアウトドアコーディネイター・森風美さんと一緒に富山県でホタルイカすくいに挑戦する前編。

車中泊女子がクルマ旅を楽しみながら、さまざまな旬の魚を釣って、おいしく食べるまでを紹介します!

今回は、なんとスペシャル企画を展開。富山でホタルイカすくいにチャレンジしてきましたよ。

チャレンジしたのは…さおりんご(左)&森 風美(右)

さおりんごは、軽キャンピングカーのステージ21・リゾートデュオバンビーノJr.に乗り、OLをしながら釣りやキャンプを趣味にYouTubeで発信している車中泊女子。

今回の相棒として同行したのが森風美。テレビや雑誌、イベントなどで活躍するキャンプ女子。アウトドアWEBメディア『なちゅガール』編集長であり、アウトドア・コーディネイターとしても活躍。

車中泊の相棒は…ダイレクトカーズ リトリート ナロー

ダイレクトカーズATSUGI BASE/神奈川県厚木市妻田東3丁目33-10 TEL.046-244-5517

ハイエースがベースのバンコンタイプのキャンピングカー。「アメリカンVAN LIFE」をヒントに、レトロおしゃれに仕上げられたインテリアが魅力!

富山県でホタルイカすくい!

こんにちは! さおりんごです。今回は特別編ということで、釣りではなく、ホタルイカすくいに富山県に行ってきました!

ホタルイカすくいとは、毎年2月下旬から5月ごろまで、ホタルイカが産卵のために富山湾の海岸付近にやってきて、そのまま海岸に打ち上げられてしまう現象(ホタルイカの身投げ)があり、そのホタルイカをすくって捕ることです。

近年、SNSなどでホタルイカすくいの投稿もよく見かけるようになり、ずっと行ってみたいと思っていました。

いつもの軽キャンと違って、大きいクルマの運転に少し緊張しましたが、快適にドライブも楽しめました。

しかし、埼玉県在住の私にはなかなか遠く、さらにホタルイカはいつ湧くかわからないハードルの高さ。あれ? でも、車中泊なら行けるのでは? と気がついた私。

さっそく下調べをして、新月、気温をチェック。あとは雰囲気(笑)で仲よしの森風美ちゃんをお誘い。移動基地には、ダイレクトカーズにハイエースベースのリトリート ナローをお借りしました! 

休憩に寄った高速道路のSAは楽しみのひとつ。そして、ついついやってしまうガチャガチャ(笑)

まずは富山湾にある釣り具屋さんに行って、情報収集をしよう! と、いくつかのサービスエリアで遊びながら約6時間。フィッシャーズ富山店さんへお邪魔しました!

かなりの大型店舗で、釣りやホタルイカの情報も掲示板に貼ってあるほど。さらに、店員さんが詳しく道具やポイント、情報収集のSNSまで教えてくれました。

買い物も終えて、せっかく富山県に来ているのだからと、おいしい海鮮が食べられるお店を検索。お昼ごはんは贅沢しちゃいました♡ しかし満足してはいけないのです! まだ本番はこれから!

地元の釣り具屋さんは心強い味方! フィッシャーズ富山店

フィッシャーズ富山店/富山県富山市掛尾町394番1 TEL.076-461-6901

お店の人から話を聞いていると、常連のお客さんも一緒になって「今日はどこに湧きそうか?」などといった、場所やアドバイスをたくさんくれました。皆さん親切で温かかったです。

購入したアイテムいろいろ!

一番買いたかったのは、写真左上の「イカの沖漬け醤油」。ニンニク味も売っていたので、ふたつも買っちゃいました!

右下はイルカ型のフィッシュグリップ! かわいいので、今回はお留守番となってしまった同連載のいつもの相方・えみちゃんにおそろいでお土産に♡

きときとの魚を食べて夜への英気を養う

どれもこれも本当においしかったです! 左から、ホタルイカの天ぷら、海鮮丼(がんどぶり、スズキの昆布締め、サワラ、真鯛、黒鯛、甘エビ)、海鮮パフェ、白エビの刺し身。あら汁は平日のサービスで付いてくるそうです。

海鮮パフェなんて、きれいだし、かわいいしで最高でした。次回来たら何食べようかなぁ、なんて考えちゃう。

水橋食堂 漁夫/富山県富山市水橋辻ケ堂40-22 TEL.076-460-3758

水橋食堂 漁夫

平日の少し遅めのお昼時に行きましたが、外まで多くのお客さんが並んでいました。大人気なので、時間に余裕をもって行くといいかも。

勝負は深夜2時以降! 車中泊だからこそラン&ガンで楽しめる

地元のスーパーで買い出し。

腹ごしらえが済んだ私たちは、夜の本番(すくうのは深夜)に向けて、仮眠をしておきたい! ということで、スーパーにて夜ごはんを買い出し。その後、キャンプ場へ。

簡単に作れるカツ丼用の材料を購入。お惣菜コーナーで売っていたとんかつを買って、パックのご飯を温めて作れば、時短でできて、材料と手間も少なくておいしい!

今回はまだオープン前でしたが、特別な許可をいただき、滑川海浜公園オートキャンプ場にお邪魔させていただきました!

Namerikawa Seaside Park 滑川海浜公園オートキャンプ場/富山県滑川市高塚 TEL.090-2608-4284

目の前の海ではホタルイカすくいもできて、ロケーションも最高! きれいでオシャレ。自信をもっておすすめできる、すてきなキャンプ場でした。

埼玉から深夜の移動だったので、キャンプ場に着いたころには眠気が襲ってきました。さっそくそのまま仮眠です。

いつものポップな車中泊ではなく、クルマもアイテムも違う憧れのオシャレな車中泊。たまには、こういうのもいいなぁ。

車中泊ができるって、すぐにどこでも寝られるってことなのですよね。時間が不規則な旅にこそ、本領発揮だなぁと、ありがたみを感じながら眠りについたのでした。

冷えたお惣菜もお鍋で煮込んだら、できたてほくほく! すっごくおいしかったです。

仮眠から目が覚めたら、もう日が暮れていました。ここで風美ちゃんがゲン担ぎに「簡単カツ丼」をサクッと時短で、おいしく作ってくれました。

リトリートのリアハッチ部を引き出すと、キッチンスペースとしても使うことができるのです。便利!

キャンプの達人・風美ちゃんは料理の腕前もさすが。今回の相棒にまちがいなし!

クルマのいろいろな機能を見るのは本当に楽しくて、「ホタルイカすくいはまだだけど、クルマも楽しめて、旅も楽しめて、すでにけっこうな満足感があるよねー」。

ホタルイカが捕れなかったときのために、言い訳のような会話をする私たち(笑)。

教えてもらったSNSサイトでは、タイムリーに情報が上がっていました。これらも参考にしながら、今日はどこの海岸から攻めるのかを決めました。

後片づけをして、釣り具屋さんで教えてもらった情報サイトをチェック。まずチャレンジする海岸を決め、途中仮眠をとれるようにスペースを考えて荷物を詰め込み、いざ出発!

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果たして、ホタルイカはすくえるのか? そもそもホタルイカが湧くのか……? 後編へ!

写真:逢坂 聡 
文:さおりんご 
撮影協力:ダイレクトカーズ、滑川海浜公園オートキャンプ場 
初出:カーネル2023年7月号vol.61