【概要】2023年4月13日にアルペンアウトドアーズから発表された新型ミドルサイズ2ルームテント「AOD-4」をレポート。

AODシリーズの第4弾テントとは……?

4月13日に発表され、14日から先行予約受付を開始したアルペンアウトドアーズの新型テント「AOD-4」。

圧倒的な開放感と機能性の高さで好評を博している2ルームテント「AOD-3」をひとまわり小さくしたモデルで、AODシリーズ初のミドルサイズ2ルームテントです。

「AOD-3」の機能性をそのまま受け継ぎ、さらに改良を加えることで、より使いやすく快適になったというこのテント。

一体どのような機能を備えているのか、詳細を紹介していくことにしましょう!

暑さ寒さを防いでくれるオールシーズンモデル

「AOD-4」は、使用サイズ約560×270×190mm、定員1~3人のミドルサイズ2ルームテント。

フライシートに75Dポリエステルリップストップを採用することで、生地の強度を保ちながら軽量化が計られています。ちなみにテントの総重量は約20kg。

フレームは、トンネル状にセットした3本のポールを2本のリッジポールでつないだ構造。これにより強度を高めています。

リッジポールへ取り付けるフライシートのフックには、ツイストフックを採用。ひねるだけで取り付け・取り外しができるので、設営や撤収も楽々。

天井部に取り付けるルーフフライを標準装備。生地には、遮光性や耐候性に優れたTC素材を採用。耐水圧3000mmの防水加工が施されているので、夏の暑い日差しだけでなく、強い雨もしっかりと防いでくれます。

また、全周にはマッドスカートを装備。冷気の侵入を防ぐので秋冬でも快適です。ペグダウンができるので、風によるバタ付きを防ぎます。

さらにスカートは巻き上げが可能となっているため、パネルを閉じても通気性を確保。暑い夏でも涼しく過ごせます。

テントの両サイドにあるスペースが秀逸

テント左右を引っ張り、ポールで立ち上げることによって、スペースを作り出しているのもこのテントの特徴。

壁面が立ち上がっているので圧迫感がなく、デッドスペースも最小限に抑えられています。また大きなメッシュパネルが装備されているので、通気性は抜群です。

テント左右にはキャノピーも備えられているので、メッシュパネルから雨が吹き込む心配もありません。

通気性と開放感が抜群のリビング

リビングの天井に目をやると、大きなメッシュパネルがあることに気づきます。前後左右のメッシュパネルと合わせてすべてを開放すれば、暑い夏でも快適に過ごせます。

4面のメッシュパネルは開閉が可能で、気温や天候に応じて調整が可能です。

また天井には、デイジーチェーンを標準装備。LEDランタンや小物などをかけておくことができます。

キャノピーを付属のポールで跳ね上げることで、リビングをさらに広くすることができます。

ただし、付属のポールは2本なので、2面を立ち上げる場合は、別売りのポールを準備する必要があります。

キャノピーのファスー部分は、外側に折り曲げて縫製されています。これは雨の日にキャノピーを閉めた際、ファスナーから雨水が入ってこないための工夫です。

人数に合わせてふたつのインナーテントを活用

張り出した左右の空間にインナーテントを装着します。付属するインナーテントは2人用と1人用の2種類。

2人用インナーテントは、封筒型シュラフが2枚敷ける広さです。メッシュパネルの出入り口は、前面すべてが開口するほど広く出入りが楽チン。

またリビングからインナーテント内がよく見えるので、リビングにいながら子どもが寝ている様子を見守ることもできます。

2人用インナーテントは、両サイドに開閉可能なメッシュ窓を装備。暑くて寝苦しい夜は、開放して通気性を上げることもできます。

1人用インナーテントは、封筒型シュラフ1枚を余裕で敷ける広さ。2人用と同様、前面はメッシュパネルで通気性が高く、背面のメッシュ窓を開放すれば、高い通気性が確保できます。

フロア面積は2人用が約240×155mm、1人用が約240×110mm。どちらも小さい子ども1人を加えられるスペースはあるので、1人用を外して2人用だけで親子3人が就寝するということも可能です。

また2人用を外し、1人用だけでソロキャンプを楽しむといった使い方もできます。リビングが広くなるので、雨の日に全閉にしてもゆったりとくつろげます。

このほかにも、市販のハンディ扇風機が入れられるファンポケットを装備していたり、インナーテントのメッシュ生地には虫を通さない目の細かいものを採用していたり、ここでは紹介しきれない工夫がたくさん!

それでいて、価格は10万9989円というリーズナブルさ。気になる人は、早めにチェックしてみてください!

牛島義之 プロフィール

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーエディター&ライターとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行、ペットなど、レジャー関連を中心に、さまざまなジャンルで執筆活動している。

写真、文:牛島義之