【概要】車中泊愛好家の間で流行しているステッカー交換や御車印、トレーディングカードについて。

車中泊愛好家たちのステッカー。

こんにちは、まるななです!

以前より車中泊専門誌『カーネル』でひっそりと続いているコラム「車中泊CROSS POINT」は、車中泊やカーネルに関する、あれこれをお伝えするコーナー、らしい。

というのも、今号の締め切り間際に、編集長・オオハシから「まるななちゃん、書いてみる?」と無茶ぶり。

今回のテーマであるステッカーを提供しましたが、まさか、自分で書くことになるとは……。

というわけで気を取り直して、私のすてきなコレクションを紹介します。

さて、車中泊愛好者の間で、ステッカーを交換する文化があるのは、ご存じでしょうか?

これは「キャンステ(キャンプステッカーの略)」とも呼ばれていて、自分のオリジナルデザインのシールを、名刺代わりに渡したり、交換したりするもの。

もともとはキャンパーの間で流行していたものですが、車中泊愛好者の間でもかなり浸透しています。

有名インフルエンサーなら「サイン」のような役割を果たすキャンステ。特に有名人ではなくても、SNSで使っているアイコンをステッカーにして、名刺代わりにやりとりします。

主なシチュエーションとしては、これまでSNSだけの交流で、顔も知らなない仲よしでしたが、やっとオフラインで会えた記念にステッカーを交換。

それをお気に入りのギアやクルマに貼ってコレクションするという楽しみ方です。

趣向を凝らしたステッカーは、プロのデザイナーに依頼したり、絵が得意なら自分で描いたりする人も。

おしゃれなものから、笑える個性的なデザインまで、おもしろくて話のネタにもなります。

“ハム文字”が雰囲気たっぷりの“御車印”。

また、「御朱印」ならぬ「御車印(ごしゃいん)」というのも登場。

そもそも御朱印とは、神社やお寺でもらえる訪問証明。最近では「御朱印集め」がブームになっていますが、これをキャンステ文化に応用したものです。

車中泊系YouTube動画を配信しているハムちゃんねるさんが制作して話題に。

独特の書体「ハム文字」で、丁寧に手書きされた御車印は、おしゃれでかわいらしく、一部の車中泊愛好者の間で人気を博しています。

VANCAMP JAPANのトレーディングカード。

さらにVANCAMP JAPANで作成された「トレーディングカード」(略してトレカ)にも注目。

トレカを模したカードに、名前、バンライフレベル(車中泊歴)、SNSアカウント、簡単なプロフィールに、自分の愛車の写真などを印刷してカード化したもの。

おしゃれで「映える」クルマが掲載されており、ステッカー同様に名刺代わりに使えそう。

昨今のキャンプブームにけん引された車中泊ブームで、さまざまなサブカルチャーが生まれています。

多様化する車中泊シーンのなかで、次はどのようなものが生まれるのか? 楽しみですね。

まるなな
……2017年に中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」で北海道をキャンプ、登山、車中泊で楽しむ「軽キャン女子」。その様子をYouTube「まるななちゃんネル」にて配信中。

写真:rui 
写真協力:りょうすけ 
文:まるなな 
初出:カーネル2023年5月号vol.60