【概要】夢創エージェンシーの軽トラキャンピングカー「ヤドキャリー」の紹介。外観、内装の特徴や機能など。車中泊女子・まるななの推しのキャンピングカー③。

こんにちは。軽キャン女子・まるななです。

先日、「ヤドキャリー(yado carry)」で車中泊をしてきました。

夢創エージェンシー・ヤドキャリー(yado carry)

「ヤドキャリー」とは、北海道札幌市にある夢創エージェンシーが製作、販売する“トラキャン”と呼ばれるキャンピングカーです。

トラキャンとは、トラックの荷台に居住部分(シェル)を載せたキャンピングカーのこと。まさしく、ヤドキャリーとは「宿を運ぶ」という意味。

荷台に載せている居住部分は積載物となるため、使わないときは下ろせばトラックとしても使えます。

ヤドキャリーのベース車は、軽トラック。

車検時には居住部分を降ろす必要がありますが、降ろしてしまえば普通の軽トラの車検と同じ扱いで、2年ごとに車検です。

また、トラック部分が故障しても、載せ替えるだけで車両の交換が行えるのもメリット。

一般的なキャンピングカーと違い、運転席からシェルの行き来ができないデメリットがありますが、運転席とつながっていないということは、運転席の窓から冷気が入らず断熱性にも優れているというメリットにもなります。

というわけで今回は、軽キャン女子・まるななが、軽トラキャンピングカー「ヤドキャリー」を紹介します!

かわいい見た目だけじゃない! 断熱性、遮音性も◎

まず目を惹くのが、このかわいらしいカラーリング。

こちらのデモカーは、ベース車のカラーに合わせて仕上げられていますが、カラーやラッピングはお好みで選択可能。

というのも夢創エージェンシーさんの本業は、看板屋さん。看板製作のノウハウがキャンピングカーに活かされています。

出典:夢創エージェンシー

また外装はFRP製のため、頑丈で軽量。FRPはキャンピングカーの外装に使われているだけでなく、小型船舶の船体等でも使われおり、断熱性や遮音性にも優れている素材。

シェル内にいると、ここが屋外であることを忘れてしまうほど、外の音は気になりません。

ヤドキャリーの全高は2.5m。全高1.98mのテントむしと比べてもかなり高いですね。

全高2.5mとなると、だいたいの立体駐車場には入りませんが、長さと横幅は軽トラックと同サイズなので、屋外駐車場ならば駐車に困ることはなさそうです。

立って歩ける&機能的な車内空間

次は車内を見ていきましょう。室内はダイネットと収納家具が標準装備。

ダイネットのテーブルは、2人で食事ができる広さ。1人ならPC作業も可能です。

実はこのダイネット。テーブルを下げて背もたれを載せると、1人分のベッドになり、ソファーの下は収納庫になっています。

収納庫内。左側にFFヒーターが格納されています。

座席下の収納庫には、着替えや寝袋を収納するのに便利。FFヒーターはここに設置されます。

ベット板を設置。

実はこの収納家具は、バンクをベッド展開するときのベッドの一部に。ここに板を敷きます。ベット板も軽く、女性でも簡単に展開できるのはうれしいですね。

右側の収納庫の扉を開けると作業台に。

棚には小物を収納できる引き出しが設置。棚の扉部分を開くと、テーブルとは別の作業台としても使えます。

棚のほかにもベッド、作業台にもなるマルチな収納家具が魅力的。

車中泊旅では意外と重要なハンガーラックも装備。

シェル内の高さは175cmなので、166cmの私でも余裕で立ち上がることができ、荷物の移動や着替えにも便利。

長時間車内で過ごすと、無性に立ち上がりたくなるもの。家では気がつかないのですが「立てない」というのは、意外とストレスになってしまうのです。

「立って歩きたい」という理由から、キャンピングカーを乗り換えの理由にする人もいるくらいなので、意外と重要なんです。

出典:夢創エージェンシー

また、シェルの内寸は183cmあるので、バンクに1人、下に1人と、大人2人が余裕で就寝が可能。

バンクベッドの広さは幅が約133cm×長さ180cm。166cmの私なら十分ですが、身長の高い人の場合は少し短いかもしれません。けれどこちらはデモ車なので、ベッドの長さはお好みで設定可能です。

この差し込み口からポータブル電源に接続。

シェル内の電気はポータブル電源を接続すると、室内灯、室内のコンセント、換気扇、FFヒーターに電気が一括で供給されます。

シェル内の電灯とファンのスイッチ。

また、外部電源装備も設置されていますので、オートキャンプ場の電源サイトならポータブル電源の残量を気にせず、電気を使うことができます。

FFヒーターはオプション品ですが、北海道の冬の寒さもFFヒーターがあれば快適!

実際に2泊3日、−20℃の極寒のなか、ヤドキャリーで雪中キャンプしましたが快適でした!

ベース車両はハイゼットジャンボ

今回お借りしたヤドキャリーのベース車は、ダイハツ・ハイゼットジャンボ。

ベース車の軽トラックの後ろに大きなシェルを積載しているので「重くて運転が心配」と思われるかもしれませんが、運転してみてびっくり。

シェルがFRP製で軽量のため、高速道路や坂道で重いと感じることはありませんでした。

そして、最新の軽トラは驚きの進化を遂げていました!

私のテントむしのベース車は、2009年式のマツダ・スクラムトラックですが、14年前の軽トラと最新のハイゼットジャンボでは大違い!

キーレスエントリー、プッシュスタートと普通の軽自動車と同じ装備で、なおかつ走行性能も大幅にアップしていました。

「もう軽トラでいいじゃん!」と思えるほどの快適な乗り心地です。最新の軽トラって、すごいですね。

ヤドキャリーは自分好みにカスタム可能!

ベース車も新車か中古車を選べ、内装のカラー、窓の位置や個数、レイアウト、外装のカラーリングは、すべて受注生産のカスタムオーダーのため、自分だけのこだわりの1台に仕上げることができます。

またオプションのキットを使えば、シェルを荷台から降ろして庭に直置きができるので、個室として利用OK。

軽トラ部分は普段使いに、旅のときだけシェルを載せるというマルチな使い方も可能です。

まさに“走る秘密基地”ですね!

「ヤドキャリー」を製作している夢創エージェンシーでは、社長自らYouTubeチャンネル「yadocarry_official」でヤドキャリーの最新情報や旅の様子を配信中。

ぜひチェックしてみてください!

【問】夢創エージェンシー
〒003-0849 北海道札幌市白石区北郷2389-135
011-598-1042

文、写真:まるなな 
協力:メイプルキャンプ場(北海道恵庭市)
https://maplecamp.net/

執筆者:まるなな

2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしでキャンプ、登山、車中泊を楽しんでいる「軽キャン女子」。 北海道札幌育ちの道産子が各地を旅し、キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」にて配信中。