アウトドア・イベント「SOTOWAKU PARK 2023」の取材レポート。テントや寝袋など注目のキャンプ用品や車中泊アイテムなどの紹介。

2月18日(土)~19日(日)、東京ビッグサイトでアウトドア・イベント「SOTOWAKU PARK 2023」が開催された。

ソニー・ミュージックソリューションズ、ソニー・ミュージックエンタテインメントによるイベントで、ソニーグループの最新テクノロジーを使った遊び体験や、出展メーカーの新作お披露目が行われた。

注目の個性派テント!

韓国ブランド「トロイ」のテント。

においのもとや菌、ウイルスを吸着するというソニーが開発した籾殻生まれの新素材「トリポーラス」を応用した生地を使った参考展示品だ。

ファニチャーや焚き火台などスマッシュヒット続出の新潟発ブランド「ラルファ」から、ついに幕が登場。

今期はシェルターとタープ3アイテムがデビューで、会場にはシェルターが展示されていた。写真は「ジオ エア TC BK」。

いわゆるカマボコ型だが、内側に入ってみると、なんとエアフレームだとわかる。オプションでインナーテントが用意されているので家族4人でのキャンプにちょうどいい。名前の通り、TC製というのもおもしろい。

もうひとつのシェルターはファスナーの開閉でアレンジしやすいタープ型「オデッサ TC BK」。こちらもTC素材なので、結露を低減するとともに遮光性も良好で1年を通して使いやすくなっている。

布団ライクな快眠ギア

フォールディングカヤックの「FOLBOT」が作った「タクティカル スリーピング バッグ」は、ダウン400gの掛け布団と中布団(ダウン600g)、マットのセットで、150×205cmというビッグサイズ。車中泊にもぴったりだ。掛け布団を二つ折りにして封筒型寝袋のようにも使える。

「FOLBOT」には鎌倉天幕とのコラボ焚き火台「ボンファイヤースタンド」があるが、専用鉄板も販売している。

焚き火台付属の五徳に鉄板や網を載せるのは正直少々不安なのだが、これは安定感高そう。「FOLBOT」だけの製品だ。

今年こそ取り入れたいハンモック

こちらはハンモックの本場、ベトナムの職人がていねいに編んだ「ロブラビット」のハンモック。

耐久性の高い国産ロープを使っているため、庭やベランダに吊るしていても風化しにくいのが特徴だ。使っているうちにだんだん身体になじんでいくので、時間をかけて優雅なひとときを楽しみたい。

クルマのヒッチメンバーを使う「サニーハンモック」のハンモックアーム。ハンモック用の木が見つからない場所でももう安心だ。

おまけにオプションを使って柱に取り付けたり、地面に挿したりもOKとのこと。日本企画、国内生産のきめ細やかなサービスがうれしい。

車中泊に便利!

「埼玉トヨペット」はキャンピングカーやカスタムしたプロボックスを展示。

こちらは年末に発表されたプロボックスベースのカスタムカー「ワッピー」。外装はベージュ、カーキ、グリーンというアウトドアスポーツに馴染む3色で、内装もデニム調、ベージュのファブリック、レザー調アイボリー×キルティングの3種類から選べる。

タフで燃費がよく、メンテナンス性良好。荷物を載せるために生まれた設計なのでフルフラットにしやすく、車内泊のベースに使うのにもちょうどいい。

「埼玉トヨペット」と「トイファクトリー」がコラボした「ハイエース グリーン バディ」。オプションの2段ベッドを使うと家族4人で就寝できる。運転しやすいサイズ、安定感のある走りで家族の思い出を作れそう。

サイドドアのそばにあるコンパクトなシンクには、延ばして使えるシャワーヘッドを備えており、海遊びのあとに足を洗う、なんてことにも使えるのがいい。

バンライファーが取り入れているマグネット付きフックのカスタム例も展示。

「アンバイ」はマグネットで挟んでテント、タープにフックを取り付けられる人気ギア「アソマタス ハングバーガー」を販売。

強力磁石で挟むので少しくらい斜めに張られたタープだってずり落ちることはない。2つあればロープを張ってタオルやランタンをかけるなんてことも可能だ。

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「SOTOWAKU PARK」もそうだが、いよいよ各地のアウトドア・イベントで新製品が並びはじめた。

店舗とは違い、テントのように大きなプロダクトも自分の目で確かめられるのがうれしい。

今後、3月4日(土)〜5日(日)は「アウトドアフェス」(万博記念公園・大阪)、3月25日(土)~26日(日)には「TOKYO outside Festival」(新宿中央公園・東京)、4月1日(土)〜2日(日)の東京・代々木公園での開催を皮切りに、全国5都市で開催予定の「アウトドアデイジャパン」など、週末ごとに全国どこかでイベントがある。

キャンプに行くか、イベントでギアをチェックするか、楽しくも悩ましい週末が続くのでしっかり予定をたてておこう。

写真、文:大森弘恵 

執筆:大森弘恵

キャンプを中心としたアウトドアや旅の雑誌、ウェブメディアなどで活動するフリー編集者&ライター。キャンプの仕事に携わること約30年、ソロキャンプ歴は36年のおひつじ座 。