【概要】編集スタッフが自身のソロキャンプの模様をレポート。川原湯温泉駅キャンプ場の「手ぶらでキャンププラン」を体験。

キャンプ雑誌『GARVY』編集スタッフが、カメラマンなしで本当にひとりで行ってきたソロキャンプの模様をレポート。今回は『GARVY』第9代目編集長の大橋が担当。

大橋保之(おおはし やすゆき)

キャンプ雑誌『GARVY』第9代本誌編集長。青春時代に、90年代のオートキャンプブームやスキーブームを過ごした50歳。愛知県から上京後、RV+アウトドア誌、ホビー誌、ハイキング誌を経て、現在は車中泊誌も製作。ソロ車中泊経験は数多いが、ソロテント泊は、南アルプスの鳳凰三山での山キャンプぐらいで、ほぼ経験がない。

先輩編集長を訪ねて群馬県川原湯温泉へ

「次のソロキャンプ連載、オオハシさんどうですか?」。GARVY編集スタッフ・ヨコヤマにそう言われて、軽々しく引き受けてしまった今回。

改めてプランを考えてみると、自分がいかにソロキャンプをしたことがなかったか、実感してしまった。

出張での車中泊やリモートワークで活躍しているナッツRVの車中泊カー・キャネル。

ということで、少しだけ自分のアウトドアスタイルを改めて考えてみる。いつもは車中泊をすることが多い。テント泊となると、いったいいつぶりだろう……。本誌の取材で行った伊豆大島以来かな。

以前にハイキング誌の製作を行っていた影響で、持っているキャンプアイテムは、基本的に山道具がメイン。

テントは、山岳テントの銘品・アライテントのエアライズ1。寝袋は、安心感抜群のモンベルのマミー型で、#0(ダウン)、#3(化繊)、#7(ダウン)だが、どれも10年以上は使用している。

さて、そんな私がソロキャンプに行くなら……と考えたとき、頭に浮かんだテーマがいくつかある。自分ひとりだから、好きなことをやろうと決めた。

※画像はイメージです

①お酒が苦手なため「食」にこだわる。肉塊か、鮮魚か、フルーツか。

②テントサウナ体験。そもそも某サウナのゴールド会員。まだ未体験のテントサウナを体験してみたい。

③紅葉の山テント泊。持っている山道具を久しぶりに活用できる。が、体力が心配。テントを背負って歩けるかなぁ。

④手ぶらキャンプ。仕事の合間にぷらっと行って、ひとりでのんびりしたい。

ちょうど大阪、福岡のイベント出張が入っていたので、その流れでキャンプをしてもいい。どうしようかな、と迷っていた数日間。別件の連絡で、以前お世話になっていた龍野先輩に連絡することに。 

龍野先輩は、古くからのガルヴィ読者ならなじみが深いと思うけど、ガルヴィの前々編集長。現在、群馬県は八ッ場ダムの近く、川原湯温泉駅キャンプ場で、統括マネージャーとしてキャンプ場運営に敏腕を振るっている。だから「先輩」なんですよ。

「それならウチ来なよ。③以外は全部大丈夫だから。あ、でも紅葉は見られるよ」「えーー! 本当ですか!?」。ということで、オオハシのソロキャンプ旅は、急きょ群馬県に向かうことに。

今回持参したソロアイテム

「手ぶら」でもウエアは必要。「夜は冷えるから」というアドバイスをもらったので保温着多め。

上左から、防風アウターとしてホグロフスのレインウエア、マムートのフリース、モンベルのウイックロンTシャツ(ガルヴィ仕様、サウナ用)。

下左からモンベルのタイツ、マウンテンイクイップメントの厚手パンツ、ピークパフォーマンスの保温ウエア、パタゴニアのトレランパンツ(サウナ用)。

自然のなかで空を眺めるだけの時間。心が軽くなるよね

もろもろの出張などの合間を縫って、都心から群馬県へクルマを走らせたのは、10月半ばの平日。一路、龍野先輩の待つ川原湯温泉駅キャンプ場へ。

ようやく八ッ場ダムが見えてきた!

走行時間は休憩を入れて4時間前後。最近は日暮れも早いので、13時ごろには到着しておきたいところ。だったのだが、予定していた出発時間から大幅に遅れて、さらに渋滞にもつかまり、結局、現地に着いたのは15時ごろ。

都内から休憩を入れて約4時間。ようやく到着したのは、スタイリッシュな建物! ここがキャンプ場に併設されている「川原湯温泉あそびの基地NOA」。

「川原湯温泉あそびの基地NOA」にはカフェもあり、マニアックなアウトドア用品が販売されている。

「遅くなってすいません!」「大丈夫。まずは撮影を優先したら⁉」。さすが元編集者。手早く施設やキャンプ場の撮影を済ませたころ、もうひとりの統轄マネージャーである根本さんから、うれしいお言葉。

今回のお楽しみのひとつがこのテントサウナ。

「サウナ、もう準備できてますよ」。これこれ! すぐに短パンTシャツに着替えて、コーラを片手にテントサウナへ。中はもう熱気でムンムン。ミントのさわやかな香りもいい。

「ととのっちゃってください♪」。お言葉に甘えて、テントでじっとり、野外でさっぱり。水風呂がなくても十分気持ちがいい。これがアウトドアで楽しむサウナの醍醐味なのか。

ひとりだから、自分のペースで薪を入れて温度を上げられるのもいい。何度も出入りを繰り返しサウナを堪能していたら、龍野先輩が様子を見にきてくれた。

「川原湯温泉あそびの基地NOA」の中にある笹湯。屋内と露天がある。清潔感あふれる施設で女性に人気が高いのもうなずける。

「そのまま温泉入ったら?」。そうなんです。ここには天然温泉もあるんです。ということで、汗をかいて体がポカポカしている間に、今度は隣接している「川原湯温泉あそびの基地NOA」へ向かう。

源頼朝が発見してから800年以上の歴史をもつ川原湯温泉。笹湯は、立ち寄り湯としても利用できるのがうれしい。

この施設内にあるのが名湯・川原湯温泉のひとつ「笹湯」。清潔感あふれる設備が魅力的。このキャンプ場が、キャンプビギナーから人気を集めている理由のひとつだろうね、きっと。露天風呂からキャンプ場も見えて、なかなかの眺望だ。

「手ぶらキャンプ」ということで、今回は食材も龍野先輩に準備していただき、調理までしてもらった。ありがとうございました! ※実際の手ぶらプランの場合、調理は各個人となる。

風呂あがりのオオハシを待っていたのは、龍野先輩のBBQコース。本来は自分で調理するのが同キャンプ場のプランなのだが、何年振りかの再会に免じて、ここはご勘弁を。

いただいたキャンプ飯の数々。今回は、龍野先輩のスペシャルメニューだったが、ほぼ同じメニューがBBQプランで食べられる。

いやー、それにしても龍野先輩のBBQ、うまかったです。嬉嬉豚(うれうれぶた)など、肉もガッツリ食べられて、目標も達成。その後、近況報告と思い出話で大盛り上がり! 

夕日がキャンプ場を照らしながら、少しずつキャンプサイトが暗闇に包まれていく。

そして夜は更けていき、適当な時間でお開きに。翌朝は早い出発のため、龍野先輩とはここでお別れ。ここから先は、本来のテーマである「ソロ」をゆったり満喫。

「手ぶら」というだけあって、キャンプアイテムは何もいらない。今回お借りしたのは、就寝用のテント、冬用寝袋、寝袋用シーツ、LEDランタン(たくさん)、リビング用にティピーテント、薪ストーブなど。

想像以上に夜は冷えてきて、準備してきた防寒着を着込む。このままゆっくり夜を過ごし、朝も寝袋の中で寝坊したいところ。

しかし明日は10時から横浜で打ち合わせが。渋滞を考慮して、早朝出発なのが本当に残念。

出発のテント前で、頭上に光り輝くオリオン座を見たのが、今回のキャンプのクライマックスだったと思う。

仕事の合間にひとりでのんびり。準備も後片付けもせず、リフレッシュして、また日常に戻っていく。こんなソロキャンプもたまにはいいかも。