【概要】ジャパンキャンピングカーショー2023の「第11回キャンピングカーアワード」受賞者、NEWS 小山慶一郎さんのインタビュー記事。

今年も⽇本各地でキャンピングカーの⾒本市が開催されるが、その幕開けを告げるのが千葉・幕張メッセで開催される「ジャパンキャンピングカーショー」(2023年2⽉3⽇〜6⽇)だ。

「ジャパンキャンピングカーショー」は展⽰⾞数が桁違いで初お⽬⾒えの⾞両が盛りだくさん。来場者数も他会場を圧倒する⼈気イベントで国内最⼤なのはもちろん、アジア最⼤級となるキャンピングカー祭典でもあるのだ。

じつはキャンピングカーファンが「ジャパンキャンピングカーショー」を⼼待ちにするのは新型⾞両だけじゃない。キャンピングカーアワード受賞者がだれなのかも気になるところだったりする。

来年、絶対アワードを取ると宣⾔

キャンピングカーアワードはキャンピングカーで楽しむくるま旅の啓蒙と普及を⽬的とした賞で、2021年は⼭崎育三郎さん、2022年は速⽔もこみちさんら毎年、キャンピングカーやアウトドアを愛する著名⼈を表彰している。

近年のキャンプ⼈気により、キャンプやキャンピングカーを楽しむ著名⼈が爆増しているが、数多の候補者を退けてアワードを受賞したのはNEWSの小山慶一郎さん!

コロナ禍をきっかけにキャンプにはまったそうで、キャンプ歴こそ浅いものの昨年開催の「ジャパンキャンピングカーショー2022」にこっそり訪れてはしゃいでいたというほどキャンプとキャンピングカーへの熱が⼤きい。これが関係者の⽬にとまり、表彰するにいたったのだ。

「キャンプ歴は1年半ほどですが、がっつりハマっています。僕はガレージブランドが好きで⾒え⽅にこだわるため、とにかく道具が多いんです。冬キャンプを楽しんでいるうちに“クルマがあったら快適だよなぁ”と考えるようになり、昨年よりキャンピングカーに注⽬しています。

昨年はキャンピングカーについて調べているうちに、たまたま開催3⽇前にこのイベントを知って、『呼ばれた、⾏かなきゃ!』って思いました。

僕たちもコンサートでは幕張メッセを利⽤するけれど、キャンピングカーショーはそれよりも断然広くてキャンピングカーの数も多い。ここまでキャンピングカーの世界は広がっていたんだと感動しました。

会場をすみずみまで⾒て回っていたところ、速⽔もこみちくんのアワード受賞を知って。いっしょに⾏っていた友だちに『来年は絶対僕がとるよ』って宣⾔したのを覚えています」(⼩⼭さん)

宣⾔どおりキャンピングカーアワード2023を受賞することになったわけだが「ジャニーズ事務所にはキャンプ好きの⼈が多いんですが、(ジャニーズ事務所)初のアワード受賞っていうのがいいですね! 僕はデビューして22年なんですが、まだやっていない仕事があったんだという思いもあります」と感慨深げ。

キャンピングカーは動く寝室

キャンピングカーとひとくちに⾔っても、限られた空間にすべてを詰め込んだ軽キャンパーから趣味部屋のようなバンコン、ラグジュアリーなキャブコンなどいろいろなスタイルがある。

⼩⼭さんの場合、ベース⾞両を⼿に⼊れたらバンライフのように内装をすべて⾃分好みのものにしたいと考えているそうだ。キャンプギアをカスタムすることにハマっている⼩⼭さんらしい。

「キャンピングカーはテントの代わりという位置づけかな。友だちとのキャンプではみんなが集まるテントをたてています。僕はヒルバーグのアトラスを持っていて、それをみんなの場所にすることがあるんですが、キャンピングカーがあればテント設営は1張りですみます。

それに初めてキャンプをする⼈を連れて⾏くときは僕がテントで眠って、その⼈にはキャンピングカーの鍵を渡せば快適に眠ってもらえます。そんなおもてなしができるのが楽しみ。

だからキャンピングカーのベッドにこだわります。常設がベストで、2mはほしいかな。縦⽅向に設置するのがいいか横⽅向がいいかも悩むところだし、窓に近いと外気が入りやすいからちょっと離したいしね。

キャンプ場を利⽤するのでトイレは不要、シンクもこだわりません。⽔くみが⾯倒なので。ただ、サーフィンにも使えるようシャワーはほしいかな。あとは冬キャンプ⽤にFFヒーターはマストで、エアコンも付ければ夏キャンプにも使えますよね」と夢が広がる。

⼩⼭さんの場合、キャンプでは⼤好きな焚き⽕台に薪をくべながら⾃然の⾳に触れ、無になるひとときを過ごすのがルーティーン。

友だち家族とのキャンプでも、2時間ほどはひとりにしてもらっているという。このひとときがあるからこそ、多忙な⽇々で蓄積した疲労を⼼⾝ともにリセットできる。そう考えれば、キャンピングカー=寝室という⼩⼭さんの向き合い⽅はこれがベストなのだろう。

⼩⼭号の完成は会場で!

「海外ロケではよくメルセデス・ベンツのスプリンターがロケ⾞として⽤意されています。でっかくて中はガラガラなやつ。最初はそれをベースにしようと考えていました。メルセデス・ベンツが好きだし。

でも、昨年のショーではスプリンターベースのキャンピングカーって2台しかありませんでした。後⽇スプリンターを輸⼊している店にも⾏ったけど L1やL2などいろいろあって……なんだこれ、って思いながら全部試乗してきました。

パワーがあっていいな、雪道を⾛るなら四駆だなぁ……なんて真剣に考えていましたが、⼀番⼩さいL1H1でもハイエースを超えるサイズ。駐⾞場のことを考えるとちょっと厳しく、候補にはしていますがベース⾞両については考え直しているところ」(⼩⼭さん)

例年、会場ではアワード受賞者のスタイルを反映したキャンピングカーが展⽰される。“⼩⼭モデル”が何をベースに、どう仕上がったのかは会場で披露されるとのこと。会場ではとっておきの撮影スポットになりそうだ。

\追記 最新情報!/

※貸し出しモデルのイメージ

ジャパンキャンピングカーショー実行委員会が、「第11回 キャンピングカーアワード」の副賞として、受賞者の小山さんに1年間貸与されるキャンピングカーを発表! トイファクトリーの「BALEIA(バレイア)」に決定した。

また、NEWSの新曲「メモリーズ」が、ジャパンキャンピングカーショー2023の公式タイアップソングに決定! 当楽曲が使用されたテレビCMが1月10日より各テレビ局で放送、公式YouTubeなどで配信開始予定だ。(追記:SOTOBIRA編集部)

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車中泊専門誌『カーネル』2023年3月号vol.59(2023年2⽉9⽇発売)では、キャンピングカーでやってみたいことなどより詳細な小山慶一郎さんインタビューを掲載する予定。こちらもお楽しみに!

文:大森弘恵 
写真:逢坂 聡