【概要】個性的な焚き火まわりのアイテム5点を紹介。薪割グッズ、火起こしアイテム、薪アイテムなど。

空気がひんやり冷たくて、火にあたるのが心地いい季節になってきた。本格的な焚き火シーズンを迎え、各メーカーからもエッジの効いた焚き火グッズが続々。いつもの焚き火もいいけれど、この冬は個性的、新発想、技ありギアを投入し、いつもと違う焚き火を楽しんでみよう。

「岩山両斬波!」と叫び薪を割る快感! 『北斗の拳』世代に刺さるギアが登場

199X年、核の炎に包まれ荒野と化した世界で、『北斗の拳』のケンシロウたちは焚き火で暖をとっていた。

マンガやアニメのそのシーンが目に焼き付いている中年世代は多いはず。そして、そんな世代の夢をかなえる薪割りグッズが登場。

サイズは約18×4.5㎝、厚み0.45㎝の薪割り用のタガネ。「岩山両斬波!」と叫びながら、ハンマーを使って薪に打ち込むべし!

ぜひ「岩山両斬波!」と叫んで、薪をたたき割ってほしい。高強度で高硬度なカーボンスチール製なので、ハンマーを使っても大丈夫。

ファイアースターターは全長約13.5㎝で使用しやすいサイズ感。ストライカーは付属していないので、アウトドアナイフなど別途用意が必要。

一方、ラオウ率いる拳王軍派なら、焚き火の着火には武器のこん棒をモチーフにしたファイアースターターを使うべし。拳王のマークも刻印されている。

AOZORAGEAR
北斗の拳 タガネ岩山両斬波 8910円
北斗の拳 拳王軍棍棒ファイヤースターター 4950円
【問】スロウカーブ
©武論尊・原哲夫/コアミックス1983, 版権許諾証GX-702

自然の力だけで火を起こす。これぞブッシュクラフター!?

子どものころ、虫眼鏡で太陽の光を集め、黒い紙を焦がした経験はないだろうか。このレンズはその強力版。

着火用レンズは直径が小さく、倍率が高いものが望ましい。このレンズは直径約4cm、中央部の厚みは約1.2㎝で約7倍の高倍率だ。

中央部が厚い着火用の凸レンズで、透明度が高く、高品質なK9クリスタルガラスを使用した7倍率レンズだ。

火起こしにマッチやライターはいらず、ファイアースターターで火花を散らすまでもない。使うのは太陽の光のみ。太陽光を一点に収束し、火口に当てることで高熱により発火させるのだ。

この原始的ともいえる方法は、ブッシュクラフト好きの心を大いにくすぐってくれる。レンズにはベロア製の収納袋も付属するので、フィールドで常に持ち歩きたい。

PATHFINDER ガラス マグニファイング レンズ
2420円
【問】アンプラージュインターナショナル

焚き火スト垂涎の美しい炎薪立てギアで手軽に実現!

焚き火の薪の組み方は、井桁型や並列型などいくつかあるけれど、こちらは「薪をティピ―型に組むことだけに特化」したギア。

セットも簡単で、ステンレス棒に付属する四角いパーツをねじって広げるだけ。ここに薪を立て掛ければ簡単に、ティピ―型の美しい炎が手に入る。なんとシンプルで斬新な焚き火ギアなのだろうか。

ステンレス棒は独立して動くので、手持ちの焚き火台にもしっかりフィット。実は3月にひと回り小さいサイズを出していて、今回のLサイズは太い薪を安定して置けるようにした改良版。

一見地味だけど、頼れる焚き火の相棒なのだ。

サスラヲは自動車部品の金属加工会社・大伸によるアウトドアブランド。makitate Lは熟練の職人がていねいに作り上げている。使用時サイズは約18×18× H24cm。

サスラヲ makitate L
4850円
【問】大伸 

焚き火気分をアゲてくれる薪の風防ストッカー

ペグのように地面に打ち込み、二股に分かれたアイアン部分に薪を積み上げられる、小技の効いたアイテム。この薪の置き方は風防のように使えるだけでなく、見栄えよしでちょっとおしゃれ。

標準装備で2分割するウィンドスクリーンが付属するのもポイントで、薪ストッカーに連結すれば、さらに大きな焚き火の風防&リフレクターに変身。

熱で湿った薪の乾燥を促すことができるし、寒さが身に染みる秋冬キャンプで体の保温にも貢献してくれる。

打ち込み後、地面からの高さはともに約61cm。スクリーンは2枚に分割できる。収納サイズは約17×5×H75cm、総重量は約5.1kg。

ONOE ファイアウッドストッカー
4980円
【問】尾上製作所 

https://www.onoess.co.jp/

文:横山穂波(カーネル) 
出典:GARVY2022年12月号