【概要】アウトドアブランド「SOTO」の2023年新製品展示会を取材。2023年4月に発売予定のSOTO初のテントや2023年発売予定の新製品の紹介。

SOTOがこの冬に放つワンポールテントがお目見え!

11月に入り、新富士バーナーのアウトドアブランド「SOTO(ソト)」より、2023年春からリリースされる新製品がそのベールを脱いだ。

会場でひときわ目を引いたのがSOTO初の幕、「HORUS SOLO T/C(ホルス ソロ T/C)」だ。

HORUS SOLO T/C

T/C製のワンポールテントでフロア形状は6角形。じつはこのテント、ギミック満載なのだ。

よくあるワンポールテントはメインポールが幕の中央に陣取るが、「HORUS SOLO T/C」はメインポールがぐっと前よりになっている。これによりコンパクトな面積であっても楽にコットを配置できるのだ。

幕の両側にはファスナーが伸びていて、幕を延ばすことができる。付属のサブポール2本で跳ね上げればフロアをグッと拡大できるというわけ。

模型を見ればわかるが、フロアレスのシェルターに見えて、じつは仕切り付き。跳ね上げても寝室が丸見えなんてことがない。

さらに「HORUS SOLO T/C」には陣幕が付属しており、跳ね上げ部分に取り付ければ目隠しできる。ファニチャー類を出しっぱなしにしても安心して眠れるのだ。

跳ね上げ部分は、スタンダードなワンポールテント状態では出入り口になる場所。つまりファスナーを広げると天井がぽっかりあく。

炎の総合メーカーである新富士バーナーは「バーナーやランタンなどSOTOの燃焼器具」に限りこのスペースで使用できるようにしたのだ(焚き火台は対象外)。

天井がないならテントの外でも変わらない…と思うかもしれないが、周囲が囲まれているのは安心感が違う。

少しくらいだらしない格好をしていてもよく、自然の中でリラックスできるし直接風を受けないのであたたかく過ごせる。天体観測やバードウォッチング的な遊びとも相性がよさそう。

陣幕は単体でも使えるので、あたたかい季節であれば少しテントから離せば風をとおしやすい。

はっ水加工を施した繊維を織り上げた生地を、さらにはっ水加工をかけているそうで雨の日も安心だ。もちろんT/Cらしい通気性、保温性は損なわれていない。

上部のベンチレーターは他社製品に比べてしっかり隙間を確保している。隙間を確保するパーツも折れ曲がる様子はない。

これは開発担当者が実験し、確実にベンチレーターが機能するようにと考えたため。内側にメッシュを装備していて、虫やゴミが入りにくいのもうれしい。

価格は9万9000円、重量は陣幕、張り綱、ペグ等も付属して約10kg。2023年春に通販限定で発売予定だ。

人気製品がリニューアル

SOTOのロングセラー「スライドガストーチ」に新しいモデルが誕生する。

上から現行モデル、マイクロトーチ、そして2023年春発売予定のスライドガストーチ。

「マイクロトーチ」によく似たデザインとなっている。デザイン以外のおもな変更点はキャップと空気取り入れ口の位置、フィルターの有無、伸びる火口の太さだ。

スライドガストーチのトラブルの大半が詰まりだそうで、現行モデルは異物混入を防ぐためにキャップを取り付けている。

このキャップのそばに空気取り入れ口が付いていて、キャップによって固形物は防げても、たとえばロウソクに着火すると気化したロウが筒内に入って固形となって詰まるなんてことがあるという。

それを防ぐために新型は火口の底部分など遠く離れた場所に移動している。遠くなっても筒の延長線上にあるので効果は変わらないとか。また火口が太くなってタフな作りになっている。

ガスの色が違うことがわかるだろう。これが活性炭フィルターの効果。新型(右)はタンクに活性炭のフィルターを搭載し、ガス内の不純物を取り除くのだ。

マイクロトーチ同様、火口の先端にカバーが装着される。マイクロトーチの先端で焚き火や炭火をいじる人もいて、これも不具合の原因になる。

完全に取り外せるキャップではなくカバーにすることで、心理的に焚き火や炭火をいじれなくなることを期待しているとか。価格は2750円。

左が新型、右が現行の「GRID」

スタイリッシュなツーバーナー「GRID(グリッド)」もマイナーチェンジがなされている。おもな変更点は五徳デザインと火口径だ。

取り外しのできない五徳は汚れを拭き残しやすいが、片側が開いているので清掃しやすくなっている。

また火口径が21mm拡張されており大きめの鍋を載せたときも、よりムラなく均等に加熱できるようになるのだ。価格2万9700円。

レギュレーターランタン。左が新モデル

「レギュレーターランタン」は待望のアシストレバー標準装備となって8月発売予定。また、スタビライザーもステンレスに変更している。価格7920円。

ミニマルワークトップ。

パッと見はなんの変化もない「ミニマルワークトップ」だが、ストッパーが標準装備となる。

不意に当たるなどしてミニマルワークトップが横にずれたときでも、ストッパーによってスタンドが抜け落ちるのを防いでくれるのだ。価格6490円。2023年3月発売予定。

広口フューエルボトル CRシリーズ。右は現行モデル。

「MUKAストーブ」や「ストームブレイカー」に不可欠な燃料ボトルがデザインを一新。CR(チャイルドレジスタンス)キャップとなってより安全面に配慮される。

SOTOらしいグレーのボトルはシックで格好いいが、飲料ボトルと間違えそうという危険が指摘されていた。

赤いボトルはMSRの印象が強いが、ジェリカンや灯油用ポリタンクは基本的に赤。燃料ボトルらしさを前面に出すための色変更だ。秋発売予定。

極薄のステンレスやチタンで勝負

2023年4月発売の新製品は、0.05mmのステンレス素材や板厚0.3mmのチタンを使った2シリーズ。

Hinotoオーナメントシリーズ。

「Hinotoオーナメント」シリーズは、模様を切り抜いた極薄ステンレスプレート。ガスランタン「Hinoto(ヒノト)」のホヤの中に入れることで炎が放つ光が華やかになるという。

これまで実用面を重視してきたSOTOだが、装飾のためのパーツを用意したのは驚きだ。

左から麻の葉、七宝、青海波の3種類で各770円。

きれいに丸くなってホヤの中に収めるためには“繰り返し模様”に限られるそうだが、オリジナルデザインもできるそう。そのうちコラボ柄が誕生するかも!?

実際に灯してもらったのがコレ。炎そのものを眺めるなら一番左だが、オーナメントを入れると和の趣が出る。

左はチタンポット750、右はチタンポット1100。

登山シーンで重宝されそうな新作が板厚0.3mmの軽量チタンポットシリーズだ。

「チタンポット750」は容量750mLでリッドとリフター込み95g、より大きな「チタンポット1100」でも容量1100mLで総重量120gという脅威の軽さとなっている。

750の中に「サーモスタック」が入り、1100は「ナビゲータークックシステム」のクッカー小と互換性があるとのこと。