久しぶりの家族キャンプは、初心に戻れた大満足のひととき

徐々にキャンプに慣れていき、今ではメジャーブランドからガレージブランドまで、さまざまなギアをそろえている。テントは、ヒルバーグやノルディスクといった人気のブランドをひととおり使用。

多くのアイテムをアップデートしていくなかで、その極め付きはオリジナルブランドを立ち上げたことだろう。ほかのガレージブランドとコラボも実施。趣味が高じて、ビジネスへと進展していった。

「今のスタイルは、ホームセンターの手頃なギアからスタートして、多くのキャンプを経験し、道具を収集したからこそ行きつきました」と崇嗣さんは語る。

崇嗣さんが手掛ける自社のWEBサイトを見ると、キャンプとは無縁そうな「ゴザ」が登場予定だという。これは、ジージークルーというファニチャーブランドのもので、アウトドア向けの商品サンプル。

同ブランドの母体が畳屋とのことで、相談して製作したコラボ商品。裏面に防水シートを貼り付け、濡れた場所でも寝ころんだり、正座してお茶を飲んだりできる優れものだ。

「イベントに出展した際に、ジージークルーのオーナーと知り合いました。いろいろな話をしたなかで、私がお茶の話をすると、先方から畳屋の話が出たんです」

もし、お茶の話題がなければ出会えなかった。ありがたい縁と感じているという。ちなみに、このゴザはまだサンプル段階で、絶賛開発中。「雑誌が発売する頃には販売してますので(笑)、気になる人はSNSをチェックしてください」

そして、今回宿泊したキャンプラビットとも、お茶の縁があってつながったという。同キャンプ場のオーナーが、OUTDOOR MONSTERの、お茶を掛け合わせたキャラクターに惹かれてインスタで検索。

その後、崇嗣さんのお店へ行って話をして、同キャンプ場の管理棟の売店に、お茶やグッズを置くことが決まったそうだ。

「SNSなどで積極的に情報発信をしていたことで、つながった縁ですね。アウトドアでのつながりも、お茶を軸としたつながりが多いと、今思えば感じますね」

2日目、朝食を食べたら片付けの時間に。家族で協力してサッと撤収して、キャンプラビットのオーナーから紹介してもらった和菓子屋さんへ立ち寄り。お土産を購入して、笑顔で茨城への帰路についた。

FINISH!!

夕方にスコールに見舞われたが、無事に楽しくキャンプを満喫した大島さんファミリー。和菓子屋の隣にあるコンビニでお別れ。「今度は私たちが運営する茨城のお店にも来てくださいね~」と笑顔で後にした。

写真:中里慎一郎 
文:小川迪裕 
出典:GARVY2022年8月号