【概要】遮熱加工が施されたタープと遮熱加工なしのタープで、幕の温度やタープ下の温度がどう変わるのか比較実験レポート。

キャンプシーンで注目の遮熱性に優れたタープ、その実力は?

近年はタープ選びの条件に「遮熱性」を加えるユーザーが増えている。

確かに日差しがやわらぎ、炎天下でも涼しく過ごせるという遮熱加工のタープだが、本当に効果はあるのだろうか? 遮熱加工なしのタープとどう違うのだろう?

今回使ったのはロゴスの「Tradcanvas ブリッジソーラーヘキサタープセット-BB」(遮熱加工あり)と、「LOGOS ナバホ Tepee ブリッジヘキサタープ-BB」。

高さはナバホのほうが低いものの、幕のサイズは同じ。これを同時に設営して地表温度と幕の温度を調べてみた。

比較したのはこの2タープ!

ロゴス Tradcanvas ブリッジソーラーヘキサタープセット-BB

ロゴス独自の「ソーラーブロック加工」を搭載!

はっ水、防水、難燃、UVカットという定番機能に加え、ロゴス独自のソーラーブロック加工を施した高機能ヘキサ。6節スチールフレーム、ペグ、張り綱、ハンマー付き。

難燃性バルキーポリの内側に、熱と光を吸収するソーラーブロックコーティングを施しており、熱を帯びた日差しを遮断。幕自体は熱いものの、タープの下には涼やかな空気が流れている。同サイズのナバホとほぼ同じ重量なのもうれしい。

ロゴス LOGOS ナバホ Tepee ブリッジヘキサタープ-BB

有害紫外線を90%ほど遮断するUV-CUT加工済み!

定番ヘキサに見えるが、両側に大型グロメットを備えることで、同シリーズのワンポールテントと連結できるモデル。4節のスチールポール、ペグ、ハンマー、張り綱付き。

日光のなかでも肌や目に刺激のある紫外線に着目。UVカット加工を施すことで有害紫外線を90%ほど遮断する。遮熱加工ほどではないが、断熱効果ももたせている。カラーリングはロゴスならではのスタイリッシュなデザイン。

タープ下の気温を測ってみた!

計測日は、日なたの地面40.2℃、風速は最大6m/s

この日の気温は、最高気温21.9℃とされていたが、日なたの地面温度は40.2℃。風速は2m/sで、最大風速は6m/s。真夏というよりは、心地よい初夏のキャンプといった気候だった。

おおよそ50cm離れた場所から計測

タープの下に立ち、50cmほど離れたところから、放射温度計でタープの内側と地面を計測。3〜5カ所、場所を変えて測ってみた。