【概要】キャンピングカーメーカーのMDN マドンナを紹介。「ジャパンキャンピングカーショー2022(JCCS)」特集。

〈POINT〉
スタイリッシュな内外装のバンコンモデルはもちろんだが、エブリイ+ジムニーの軽キャンは、他にはない同社ならではのモデル。

船舶のプロペラをルーツにもつカスタム系ビルダー

「キャンピングカーらしからぬ」と書くと語弊があるかもしれない。しかし、それほど既存のキャンピングカーとは一線を画すデザインのモデルを製造・販売しているのが、MDN マドンナだ。

創業は1964年。当時は「ナニワ工業所」として舶用部品を販売していた。そのため、特に船舶用プロペラの設計において、長年の経験を有しているという同社。

コンピューターでの設計方法と、この経験値との融合で、翼型・傾斜度・肉厚などの重要事項を考慮した船舶用プロペラの迅速な設計を可能とした。

そこで、これらの船舶関連の事業技術を活かして、2006年に設立されたのがRV事業部であり、現在のMDN マドンナだ。

事業としては、スタイリッシュにカスタムされたキャンピングカーの企画、製造、販売を行っている。さらに、車両関連パーツも販売している。

主に、日産・NV350キャラバンやトヨタ・ハイエースをベースとしたバンコンや、スズキ・エブリイなどをベースとした軽キャンパーをラインアップ。

個性的なモデルが多く、同社ならではのこだわりを、モデルから垣間見ることができる。

魅力はデザイン性と機能性をあわせもつインテリア

フルフラット展開したベッドルーム。2160×1300㎜の広々とした寝室が出現するエルブリス。天井と床には断熱材も採用されている。

MDN マドンナの特徴のひとつが、統一されたデザイン性だろう。特にエルブリスは、同社のコンセプトを表しており、鮮やかなレッドとブラックが施されたシートやベッドは、ハイクラスな室内空間を演出している。

規定試験をクリアした難燃性PVCレザーをセカンドシートに採用。フロントシートには、同質のシートカバーを装着するなど、統一されたデザインコンセプトが大きなポイントだ。

さらに、広々としたベッドルーム、足元がゆったりと座れるセカンドシートなどもエルブリスの特徴。シートアレンジによって、大容量のラゲッジや対面ラウンジ仕様にもなる。そういった機能の高さにも注目してほしい。

注目のMDN マドンナ製キャンピングカー

ジブリイ

スズキ・エブリイのユーティリティに、ジムニーの走破性をあわせもつ軽キャンパー。ベッドキットやテーブル、床下収納、レザーシートなど、魅力的な装備が満載。

エルブリス

日産・NV350をベースに、快適なシート&ベッドを採用し、エアロパーツで外観を架装。同社を代表するオリジナリティあふれる上質なバンコンモデル。

〈ジャパンキャンピングカーショー2022 ブースナンバー・S-34〉
MDN マドンナ
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