プロフィール ちょもかさん
どんな場面でも笑みがあふれるちょもかさんは、各種メディアで活躍中の女子ソロキャンパー。幼少期からキャンプは身近だったという。YouTubeチャンネル「chomocamp」でキャンプ動画などを配信するほか、SNSを日々更新中。
撤収の手間が少ないから、キャンプ場から直接仕事に行くことも
車中泊だけでなくキャンプも本格的に楽しむちょもかさん。子どもの頃から家族とキャンプを楽しんでいたので、アウトドアは身近な存在だ。その後、成長とともに友人とのグルキャン、思い立った時にはひとりでソロキャンへ。
「キャンプの魅力は不便を楽しむこと。キャンプや車中泊の“ちょっとした不便”を解決するための工夫も楽しい」ということで、DIYも大好き。
もともとバックパックで旅をしていた経験もあり、車中泊キャンプも、回数を重ねるごとに楽しさが増大! トラブルや不便さえも楽しめるようになったという。
これらの経験から、キャンプギアの小物類はパックひとつに収納し、本当に使える厳選アイテムのみを詰み込んでいる。だから車内の限られた空間に小物がバラつくことなく、しっかりと整理されているのが特徴。
もちろん、「いざ」というときに備えるアイテムも忘れずに。“無理なく楽しむ”のが、ちょもか流。車内外のどちらでも快適かつ安全に遊べること。これが重要なのだ。
仕事へはキャンプ場から直接出かけることもあるという。そんな朝は、大好きなコーヒーをお気に入りの陶器のカップで飲んで、気分を上げる。
車中泊キャンプでは、スッキリ目覚めてキラキラと過ごせる日もあれば、車内が快適すぎてギリギリまで寝てしまい、慌てて起きる日もあるのだとか……。
キャンプアイテムは、幼少期から持ち慣れたもの。車中泊アイテムは、車内にお気に入りをコンパクトにまとめている。両方を楽しむソロキャンパーならではの装備だろう。
CHOMO’S CHECK! キャンプアイテム!
①調味料袋。②小型コンロ、風防セット。③ホットサンドメーカー。④バーナー。食事の仕上がりに少し炙ることも。⑤固形燃料も常備。⑥カトラリーや食器類。コンパクトにスタッキングできるものも。⑦&⑧シースナイフなどのクッキングツール、コーヒーツール。コーヒー豆を小型ミルで挽いて香りを楽しむ。⑨アウトドア好きなお父さんから受け継いだ多機能ナイフ・ビクトリノックス。⑩ヘッドライト。両手がフリーになるから便利。⑪衛生用品は最低限のものをコンパクトに収納。
①キャンプだからこそランタンにもこだわる。デイツ社のオイルランタンを常備。②焚き火台はBrindleCamp の組み立て式を愛用。細かくパーツが分かれるのでコンパクトになる。③メスティンはスリーサイズを常備。飯ごうとしてはもちろん、冬は鍋代わりに活用。得意料理は「炊き込み風タコ飯」「パエリア」。④使い込んだスキレットで作る得意料理は「エビのアヒージョ」「チーズタッカルビ」。女子キャンメニューはオシャレ!
⑤チェアとテーブルはコンパクトに収納できるものを。⑥スタイリッシュで小さな棚は、なんと100円ショップで購入したもの。キャンプ場では、調理道具置き場として使用。
調味料袋の中身は女子らしくオシャレなセレクト。調理器具は折りたたみ式でコンパクトに。お気に入りは上段左から2~3番目の「motteco」の鉄板スパイス。日本人になじみのある味噌がベースになっている。さらに携帯用お味噌汁も多めに常備! 味噌が多めなのは、ちょもかさんの好み⁉
次ページでは、自宅よりも快適? ちょもか流車内インテリアを紹介!
欲しいものに手が届く車内は、自宅の部屋よりも快適♪
愛車はダイハツのハイゼットカーゴ。2020年2月に中古を購入し、車中泊デビューを果たす。車中泊をすることを前提に、座席がフラットになる車両を予算内で探していたという。そんな条件を満たす緑と白のツートンカラーの車両に出合い、ひと目惚れ!
軽自動車なので維持費も安く小回りもきく。キャンプ場に行くときの狭い道や未舗装の道路も運転しやすい。まさに頼もしい相棒だ。車内のサイズ感もひとり旅にはちょうどいい。「欲しいものに手が届く車内は、家の自分の部屋よりも快適♪」と語ってくれた。
車中泊もキャンプも、ソロスタイルで楽しむことが多いちょもかさん。彼女が快適に過ごせるように工夫された車内は、さまざまな「お気に入り」が散りばめられている。
例えばクッション性が高い「座イス兼ベッド」。日中は座イスとして雑誌を読みながらティータイムを満喫。ベッド展開すれば、あつらえたように車両にピッタリ合うサイズとなる。夜の就寝時にも、日中のリラックスタイムにも最適な、まさに車内の相棒といえる。
そして、車内の様々な装飾をサポートしているのが、強力な磁石各種。以前の安価なものから、現在ではより強力なタイプに変更。日々、磁石の使い方を研究し、車内快適化を進めているというから、さすがだ。
キャンプ場から出社する際にテントの撤収をしなくていいからと始めたのが車中泊だった彼女。「時間にとらわれない最高のスタイル」と笑顔で締めてくれた。
CHOMO’S CHECK! 車中泊グッズ
ジャクリのポータブル電源で空気清浄機やスマホ、USB充電タイプの照明の充電を行う。天気がいい日はソーラーパネルで充電。
お気に入りのアジアン雑貨店で購入したファブリックは、カーテン代わりに目隠しとして活用。車外で使う際は風の影響やファブリック自体の重みを加味しつつ、ペグダウンすることも。
車内にもカーテン代わりにシンプルなファブリックを取りつけ。強力磁石を使い、重めの布もガッチリ装着。最初、磁石は安価なものを使っていたが、磁力が弱かったため、強い磁力のものを購入。シンプルなクリップも利用している。
車内にぴったり収まっている収納棚は本棚! 家族の部屋から持ってきて(!?)車内に設置。スタイリッシュで使い勝手もいい。
①天井部には取り出しやすい収納棚もあり。②運転席の後ろには撮影用三脚を収納。少しの空間も無駄にしない。③イスなどのアウトドアギアはカゴに立てて収納。
車内外問わず使えるライトが便利。ひとつは、いま流行のゴールゼロにフードを装着して使用(上)。もうひとつは、持ち手部分がカラビナフック付きで、磁石内蔵式のライト。ともにUSB充電式。
ネパール&インド好きゆえ「ナマステ」プレートも。
CHOMO’S CHECK! DIY
窓にあわせてプラダンをはめ込み、PC用のファンのサイズにカット。カット部にはメッシュも装着しているので網戸として通常は使用する。
さらにPC用ファンに磁石をつけて、裏表どちらでもプラダンに装着できるようにDIY。吸排気のどちらにも簡単に対応できる優れものだ!
写真:落合明人
文:やまがた夫妻
掲載:カーネルvol.51 2021年春秋号