【概要】「ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー2021」(静岡県)のイベントレポート第二弾。今回はコンパクトボディで扱いやすく、広々過ごせるキャンピングカーと、コールマン&ロゴスのキャンプギアを展示したキャンプラウンジを紹介。

「より小さく、より広く」を目指すキャンピングカーに注目

7月17−18日、静岡県・ツインメッセ静岡で行なわれた「ふじのくにキャンピングカー&アウトドアショー2021」のイベントレポート第二弾。

キャンピングカー、車中泊カーがほしいけれど、日本の都市部は駐車場が狭くて価格が高い。おまけにキャンプ場に向かう山道は狭い。

第二弾のレポートでは、できるだけコンパクトなボディで扱いやすく、けれども広々過ごせる。そんな理想のキャンピングカーを紹介しよう。

▶東海のご当地車中泊カー3モデルに注目!静岡キャンピングカーショーレポ①

①横開きポップアップルーフ搭載

スマイルファクトリー「オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ」(366万5827円〜/展示車413万23円)

スマイルファクトリー「オフタイムトラベラー2 ポップアップルーフ」

横開きポップアップルーフを搭載することで、よくある片側のみ持ち上げるルーフトップテントと異なり上部テント内は広々。ポップアップルーフ内でゆっくり過ごせるようになった。

さらに、ルーフトップテントとは違ってポップアップルーフは天井高を稼げる。車内の圧迫感がなくなり、居住空間が大幅に拡大されている。

リチウムイオンバッテリー、インバーター、走行充電、外部電源に加え、オプションのソーラーパネルセットを採用した実力派の軽キャンピングカーが、ポップアップルーフを搭載することで4名乗車/4名就寝を実現したのだ。

②駐車場に収まるコンパクトなトレーラー

タコス「MiMie310トレーラー」(215万6000円〜/展示車228万3600円)

タコス「MiMie310トレーラー」

車両重量720kg、けん引免許不要のかわいいトレーラーが、マイナーチェンジ。シャーシのグレードアップ、タイヤは14インチとなった。

4770×1940×H2490mmというコンパクトサイズだが、就寝定員は大人4名と十分。収納庫としても、カセットトイレを設置してトイレとしても使えるフリールームなど充実設備が自慢。

100Aサブバッテリー、外部電源、家庭用エアコン、カセットコンロ、給排水タンクを標準装備。オプションの電子レンジを装備できるのも心強い。

また、蛇口を窓から伸ばして車外で水を使えるのもなにげに便利だ。

家庭用エアコンの室外機はこちら。日本製エアコンを搭載しており、夏も冬も快適に過ごせそう。

③ポップアップルーフの素材を見直し軽量化

M・Y・Sミスティック「ミニポップビー(ハイゼットベース)」(373万2800円〜/展示車430万7550円)

M・Y・Sミスティック「ミニポップビー(ハイゼットベース)」

人気の軽キャンパーの2021年モデルがこちら。見た感じは分かりづらいが、運転席/助手席が大きくリクライニングできるようになり、ポップアップルーフのダンパーにカバーがついて油汚れの不満を解消するなど細部まで改良を加えている。

ルーフ全体が持ち上がるので驚くほど広く感じる。テント生地部分は前後に補助の板で支えられているので、風に強いというのも特徴だ。

ポップアップルーフは室内からロックを外して持ち上げられるようになっており、また、素材を見直しており非常に操作は軽い。

後部ドアは中央寄りに配置。バックアイカメラがあったとしても、後部ドアの窓から後ろの様子を確認できるのはやはり安心だ。

やっぱり便利なキャンプ用品

キャンピングカーや車中泊カーのユーザーであっても、車内だけで過ごすのではもったいない。就寝時以外は外で食事をしたり焚き火をしたりする“車中泊キャンプ”がトレンドだ。

最新キャンプ道具に触れられる休憩スペース「キャンパーズラウンジ」 by カーネル

ステージ脇にあるのはコールマンの休憩スペースだ。出入り口のパネルがのびてタープとなる「タフオープン2ルームハウス」(4万9800円)、「クーラースタンド」(5980円)に載せた「54QT ステンレススチールベルトクーラー」(2万8800円)、シンプルな二つ折り「フォールディングリビングテーブル120」(1万5800円)を囲む「レイチェア」(9980円)、「ツーウェイキャプテンチェア」(7980円)など、楽しいキャンプイメージを演出。

さながら野外フェスのようにステージを見ながらのんびり過ごせると好評だった。

テーブルの上には「エナメルディッシュウェアセット」(6980円)と「カトラリーセットⅣ」(5980円)、「バッテリーガードLEDランタン/600」(3980円)を用意したところ、“ままごとあそび”をする家族が多数。

脚を広げるだけで準備ができる焚き火台「ファイアーディスク」(6980円)を中心としたソロ焚き火スペース。

安定感のある「コンパクト フォールディングチェア」(5980円)と「ステンレスファイアーサイドテーブル」(7980円)、置いておくだけでサマになる「ファイアープレイスケトル」(5980円)、「ソリッドレザーグリルグローブⅡ」(6980円)などをセットしたところ、ひとり旅LOVERが入れ代わり立ち代わり休憩していた。

こちらはロゴスの休憩スペース。ビッグサイズのリビングをもつ2ルームテント「neos PANELスクリーンドゥーブルXL-BJ」(6万4900円)は、周囲にあるキャンピングカーをも圧倒する存在感だ。

リビングはシンプルに「LOGOS Life キャリーオンテーブルセット4(ヴィンテージ)」(2万7390円)と「Bambooゆらめき・コテージランタン」(1万3970円)をセット。

落ち着いた雰囲気と、メッシュパネルとはいえ四方を囲まれているためちょっぴりプライベート感覚を味わえると長居する人が続出した。

注目度が高いのが、やはり「アイアン囲炉裏テーブル」(1万8700円)と「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L」(1万670円)をベースとした囲炉裏システムだ。

「LOGOS 薪ラックテーブル」(6820円)とシーズニング不要の「SLダッチオーブン9inch・ディープ(バッグ付き)」(8470円)でラグジュアリー感を演出したところ、吸い寄せられるように近づき、眺める通行人の多いこと! 

周囲を彩るのはX字型構造のフレームで安定感がある「LOGOS エアライト バケットチェア-BJ」(1万890円)。一度座るとすぐには立ち上がれないほどの心地よさだ。

写真・文:大森弘惠