ふじのくにキャンピングカーショーが進化！ クルマとアウトドアの最新情報が集結した
7月17−18日、静岡県・ツインメッセ静岡で「ふじのくにキャンピングカー＆アウトドアショー2021」が開催された。
前回の富士市の会場から、今回は静岡駅にほど近い会場となり、アウトドアウエア＆用品の即売も行われてパワーアップ。
展示車両もたっぷり並び、キャンピングカーとアウトドア用品の最新情報が手に入るショーとなっていた。
東海エリアのご当地車中泊カー3選
「ふじのくにキャンピングカー＆アウトドアショー」に展示されているのは、全国展開している大手ビルダーのキャンピングカーばかりではない。
ほかのエリアでの展示会ではなかなかお目にかかれない、地元企業による車中泊カーが見どころだ。
①富士ひのきを用いたかわいい部屋
三島ダイハツ「クオッカ」（247万900円〜/展示車323万8400円）
三島ダイハツ「クオッカ」
ハイゼットトラックに富士ひのきを張って、2名就寝ができるように仕立てたのが「クオッカ」。無垢ならではのぬくもりを感じる車中泊カーだ。
トラックらしいスクエアな内装で、思いの外広く感じる。
ちなみにクオッカとはオーストラリア・ロットネスト島に生息する「世界一幸せな動物」のこと。いつでも一緒にいてほしいと名付けたそう。
| ダイハツ車なら静岡県東部の株式
収納スペースを兼ねたベンチ脇の箱をスライドさせると冷蔵庫が現れる。まるでパズルみたいだ。
ちなみに数個の箱を並べ、テーブルの脚を短くすればフラットなベッドとなる。テーブルとボックスを外に出して、青空の下で過ごすことも可能。
走行充電装置と100Aサブバッテリーを標準装備。さらにオプションとなるが、外部電源、1500Wインバーター、リチウムバッテリーなどを装備できる。
②被災時にも役立つ本格キャンピングカー
ダイレクトカーズ「伊勢志摩」（575万円〜）
ダイレクトカーズ「伊勢志摩」
大手ビルダーであるダイレクトカーズだが、今年は地元である三重県の伝統工芸を積極的に取り入れたキャブコンを発表。それが「伊勢志摩」だ。
休日のレジャーはもちろん、被災時に避難所がわりに使えるようにと設計されており、リチウムイオンバッテリーや外部電源、85L冷蔵庫などを装備している。
ゆったりすごせるL型ラウンジで、背もたれ部分をソファに渡してベッドにする。
オプションとなるが、撚りをかけずに織られた伊勢木綿を採用しており、肌触り良好だ。テーブルの高さは無段階で調整できるのも快適。
バンクベッドは跳ね上げ式で、オプションのプロジェクタを用いて家族みんなで動画を見るのも楽しそう。
シンクとカセットコンロ、冷蔵庫を装備。ゆとりあるレイアウトが使いやすい。
また、すべての窓に、素早く網戸／遮光シェード／開放を選べるマルチシェードを採用しているのも気が利いている。
後部の二段ベッドは外からアクセス可能。車外にいてもコンセントを使えるのが便利だ。ベッドを取り外してラゲッジスペースとしてもいい。
③ほかにはないカスタム車中泊カーを作れる！
OG Base by CDPシズオカ「ドロワーシステム、ダーチのオーニング」ほか
ランクルやジムニーなど本格四駆をアウトドアギアにカスタムする「OG Base by CDPシズオカ」は、ランドクルーザー70を展示。
ひときわひと目を引くのがオーストラリア生まれの「ダーチ」製オーニング「エクリプス270」だ。
車体の脇はもちろん、後方までカバーし、その角度は名前の通り270度におよぶという。別売の「ウォール」やテント「エクステンダー2.5」を取り付ければプライベート空間を確保できるのがいい。
「エクリプス270」はバックドアの上もしっかりカバーしていることがわかる。雨に濡れることなく行き来できるのがうれしい。
車内はランドクルーザー70専用のベッドキット「ドロワーシステム」を搭載。車中泊ができるのはもちろん、引き出しの下にスノーピーク製IGTシリーズを内蔵すれば自分だけのキッチンを構成できる。スノーピークファンにはたまらない仕様だ。
ほかにも観音開きのドアを利用したテーブルなど、カスタムのヒントは盛りだくさん。
写真・文：大森弘惠