東京のオフィスから離れ、キャンプ場で仕事します!
「車中泊時、ベッドルームとは別にもうひと部屋あったらなぁ」
そうつぶやいたのは、車中泊専門誌『カーネル』編集長のオオハシだ。ふだん、社有車として「ナッツRV・キャネル」を使用。車内にテーブルが設置できるので、「移動編集部」として、日々活用しているのは、これまでの『カーネル』誌面でも紹介してきた。
しかし、である。オフィスモードからテーブルを外してベッドモードに変更する時間と手間が、疲れているときは意外に面倒に思えてしまう……(逆もしかり!)。
「NV200ベースであるキャネルの機動力はそのままに、車内をベッドモードに固定して、仕事などに使える部屋があったらなぁ」。またもやつぶやくオオハシ。
なんと今回、そんな「ないものねだり」のようなオオハシの要求に応えてくれたのが、「カンパ・モーションエアXL」だ。
オールシーズンに対応するエアオーニングで、マルチポイントインフレーション・エアフレームにより、軽量かつコンパクトに収納可能。しかし、一度展開すれば295×310cmのマルチスペースが出現。オフィスにリビングに、そしてベッドルームとしても使用できる。
今回、そんなモーションエアを『カーネル』でお借りし、さっそくキャンプ場へ行ってきたのが、今回の企画。いやー気持ちのいい仕事場だったなぁ。営業担当も、バリバリと仕事ができただろう!
「いやー気持ちよくて……!」。次は連れていかないようにしよう。
エアオーニング「カンパ・モーションエアXL」の実力チェック!
Kampa(カンパ)は英国のオーニングテントの実力ブランドで、ポータブル冷蔵庫などでおなじみのドメティック社のグループ企業。
今回使用した「カンパ・モーションエアXL(Kampa MOTION AIR XL)」は参考商品で、この他に日本の市場にあったいくつかのオーニングテントが展開される予定だ。
【スペック】
・オーニング内部スペース:295×310㎝
・オーニングテント内部高さ:290㎝
・接続部内部サイズ:90×290㎝
・重量:21㎏
・収納サイズ:長さ78×幅42×高さ40㎝
今回は295×310cm(+接続部290×90cm)のスペースを、移動オフィスとして活用。グランドシートを装着しており、コットや寝袋を持ち込めばベッドルームにもなる。軽量ながら広い室内スペースを実現!
ポイント① プラスワンルームで使い方自由自在!
一般車の場合、ベッドルームの車内とは別に、もうひと部屋あると便利。サイドパネルをメッシュにもできるので、換気も簡単。今回はワーケーションのオフィスとして活用。
アウトドアでのマッサージは最高! フットマッサージャーを使用して日ごろの疲れを癒すこともできる。これも「プラスワンルーム」の使い方のひとつ。野外だと効力アップかも。
ポータブル電源を使用して、冷蔵庫に飲み物を保冷。仕事の効率がアップするだけでなく、仕事の終わりの乾杯も楽しみ。今夜はここで車中泊するので飲酒もOKなのだ!
ポイント② 慣れれば簡単! 設営手順をチェック
1)バッグから各パーツを取り出しオーニングを広げる。おおよそ形がわかるようにきれいに広げると、次の作業が行いやすい。
2)エアフレームのバルブの位置をすべて確認。バルブのキャップは全部外れているので、いったんキャップを締める。
3)空気を入れるバルブのみ、キャップの上部を開けてポンプを装着。エアフレームに空気を入れていく。
4)エアフレームに空気を入れながら、徐々にオーニングを立ち上げていき、形を整える。
5)装着する車の横に置き、装着位置を確認。
6)フレームをケダー(テントバー)に挿入。
7)ケダーのマグネットをボディに装着して、ガイライン2本を車体の反対側でペグダウンする。その後、オーニングのガイラインをすべてペグダウンして、テントを固定すればOK。
ポイント③ ココがすごい! +αのチェックポイント
12V電源があれば、簡単にエアフレームに空気を送り込める電動ポンプ。空気圧の設定をしておくと自動的に止まる! 便利なオプションで、作業時間が大幅に短縮できる。
より強固に、そして簡単にオーニングをボディに装着できるオプション。オーニングの生地に穴をあけて吸盤を装着。愛車に合わせて位置が決められるのがポイント。
マテリアルにもこだわったカンパならではの素材を採用。オーニングの生地は悪天候にも強く、耐久性も非常に高い「ウェザーシールド」を採用。ポリエステル150デニールとなっている。
最大の特徴であるエアフレームは、インフレータブルのクッション性と強さを併せもつ。万一突風などで飛ばされた場合、固いポールが接触してしまうという事故からはまぬがれる。
ポイント④ 知っておくと便利な片付け方法
片づけるときは、ペグを抜いてエアフレームのキャップを開放。注意点は、次に立てる際に探す作業を省くため、バルブの位置をわかりやすくたたむこと。空気を抜く際は、エアフレームに沿って空気を押し出しておくとたたみやすい。収納袋のサイズも確認しておくこと。
仕事も休憩も、エアオーニングで快適になる!
仕事ばかりじゃ疲れちゃう……ということで、休憩時には車でゴロリ! と休めるのも、この「車中泊+エアオーニング」の活用術のひとつ。キャンプ場でワーケーションをする際は、ぜひお手に入れておきたいアイテムだ!
取り扱い販売店:株式会社LAC RVセンター
写真:鈴木信行
撮影協力:ドメティック、PICAさがみ湖
出典:カーネルvol.48 2021年冬号