ジェーピーエヌの新製品「エブリイ用 直流家クルージングキャビネット」とDC12Vにこだわった車中泊グッズ「直流家シリーズ」を紹介。軽バン・エブリイを手軽に車中泊仕様にできる棚のキットで同社の人気製品「タケルくん」「ワクヨさん」専用設計になっている。

車両+10万円台で実現できるミニマム車中泊ライフ

アウトドア炊飯器「タケルくん」。

車中泊好きならば「タケルくん」「ワクヨさん」の名前を聞いたことがあるだろう。実際に持っている人も多いと思う。特に「タケルくん」は2013年8月に発売した車内用炊飯器で、これまでに7年以上もトップセールスの人気商品である。

これらの車内用アイテムをリリースしているジェーピーエヌは、「直流家シリーズ」として、前述の2商品に加えてDC12V、つまり車内の電源にこだわった車中泊グッズの商品開発をしているメーカーだ。

キャンピングカーなどでは、車内に積載しているサブバッテリーのDC12Vをインバーターを介してAC100Vにして家電を使っているが、普通の車でも車中泊を楽しめるようにと、DC12Vにこだわっているのである。

そんなふうにして、これまで炊飯器や温水器を開発してきたジェーピーエヌが「エブリイ用 直流家クルージングキャビネット」を発売することになった。

エブリイ用 直流家クルージングキャビネット。リア左右の棚にはLED照明や純正バッテリーを活用したDC12Vシガーソケットが付く。

車中泊などで重宝するキャビネット(棚)のキットで、軽商用車のエブリイに取り付ければ、手軽に軽キャンピングカーに進化させることができる。また別売の「直流家シリーズ」を使うためには車内の電気を使うのが大前提なのだが、その電気の供給もできるようになっている。

そしてジェーピーエヌの増田信之さんが「10万円台でなければ……」と言うように、価格にこだわって19万8000円という価格を実現。

ジェーピーエヌの増田信之さん。中古のエブリイをベースに、「直流家シリーズ」との組み合わせで車中泊を楽しんでもらいたいという増田さん。根っからのアウトドア好きで、庭でバーベキューを楽しむことも多いそうだ。

例えば中古のエブリイを購入して「直流家クルージングキャビネット」と「直流家シリーズ」のアイテムを組み合わせても、100万円でお釣りがくる価格でミニマムな車中泊が楽しめるのだ。

車内の穴を利用+1カ所だけの穴開けで簡単取り付け

またできるだけ簡単に取り付けできることも目標にした。バッテリーの接続のために1カ所だけ穴開け加工が必要になるが、それもできるだけ簡単にできるようにとホールソー(ドリル刃)を商品のなかに同梱しているという念の入れようである。

キャビネットの固定には車両鉄板の穴を利用する。付属のボルトを取り付けてそこにキャビネットの穴を通し円形プレートとナットキャップで締めつけて固定するだけ。特に難しい加工が必要なわけではなく、簡単に取り付けができる。

できるだけ車に穴を開けたりせずに取り付けをしたかったそうだが、1カ所だけバッテリーボックスの上部パネルに穴開けが必要で、ホールソー(ドリル刃)が付属している。

キャビネットには換気扇、照明、シガーソケットなどを装備

右側の棚にはDC12Vシガーソケットのほか電装システムと車内空調用の換気扇が装備されている。

<主要装備>
DC12V換気扇
電圧計
USB電源(2.1A)
DC12Vシガーソケット(10A)×2
LED照明(運転席側・助手席側)
外部入力(ミツルくん用)
 

棚の上部にはタケルくんとワクヨさんがちょうど収納できる枠がある。

キットの機能で最低限必要なものとして考えられたのは、換気扇、照明、そしてシガーソケットをふたつ。特にシガーソケット容量(10A)にはこだわっている。これは「タケルくん」「ワクヨさん」をふたつ同時に使えるようにという設定である。

換気扇の電源スイッチ。ダイヤルを回すことで風量を無段階で調整できる。上の白いパネルはLED照明のタッチパネル式スイッチ。左右キャビネットの上部に付いている。

スリットの裏側にファンが付いていて、クルマのルーバーダクトから車外へ排気するようになっている。

ちなみにエブリイバン専用の商品となっていて、型式がDA64V型用(2005~2015年)、DA17V型用(2015年以降)に対応。

エブリイ専用ではあるが、同型式のマツダ・スクラム、日産・NV100クリッパー、三菱・ミニキャブにも装着可能だ。

キット内容に含まれるテーブル天板は左右のキャビネットの間にセットする。取り外しができるので荷物の積み込み時に困らない。また左のキャビネットの下段には引出式の収納庫が付いている。食材のストッカーとしても便利なサイズ。

新作キャビネットと直流家シリーズの車中泊グッズで、快適な車内環境ができあがる!

上の写真を見てわかるとおり、エブリイバンの車内は軽キャンパーのようだ。これが「直流家クルージングキャビネット」+車中泊グッズの組み合わせによって低価格で実現できてしまうのである。

これまで単独で使われていた車中泊グッズを「直流家クルージングキャビネット」をベースにして使うことでさらにグレードアップ。自分好みの車中泊ライフを送るためのベース基地にできるのだ。

それにしてもタケルくん、ワクヨさんをはじめとして直流家シリーズの豊富なラインアップを前にすると、これだけで車中泊が快適になること間違いなしと感じられる。

ベッドマット「タイラくん」で快眠。

車中泊で大事なことのひとつが水平に寝ることだが、それは「タイラくん」を使うことで実現できる。バンの荷室に敷けるエアーベッドで快適な就寝スペースを実現。空気を入れる電動ポンプもセットだ。

また「エブリイ用ブラックシェードクルージングキャビネット仕様ハイルーフ車(6面セット)」(1万9800円)を使えば、車外からの視線も簡単に遮ることができる。

さらに使い方に合わせて電気毛布の「ダンくん」や、扇風機の「スズカさん」などを加えることで、自分らしい車中泊仕様に変えていくことが可能だ。

DC12Vという車内電源にこだわり、車中泊を手軽に楽しんでもらいたいという思いが込められた直流家クルージングキャビネットと車中泊グッズの組み合わせ。ベースができたことで、さらに直流家シリーズが魅力あふれるものになったといえるだろう。

「直流家シリーズ」の車中泊グッズを一挙紹介!

ジェーピーエヌでは、DC12Vの車内電源にこだわった車中泊グッズを豊富にラインアップ! 人気の「タケルくん」「ワクヨさん」以外にも、ユニークなネーミングの実力派が揃っているのだ!

▲アウトドア炊飯器 タケルくん
シガーソケットから電源を取ってお米が炊ける炊飯器。車両などの電気回路に合わせて設計されている。1.5合炊きで設計されているが2合まで炊ける。炊飯ボタンを押しておよそ30分で保温になり、さらに10分ほど蒸らしてできあがり。5,980円。

▲アウトドア湯沸かし器 ワクヨさん
最大400㎖の水を約30分で沸騰することができる湯沸かし器。コーヒー1杯分ならば15分程度で沸かせる。ポットは二重構造になっていて、内側にガラスを採用しお湯をおいしく沸かすことができる。

透明ボトルのためお湯の状態や残量がよくわかる。デジタル表示で温度設定可。6,980円。

▲直流家仕様ポータブル電源 ミツルくん
DC12V出力のほかに、USB、TYPE-C、クイックチャージ18Wにも対応。AC100Vコンセントもあり定格200W(瞬間最大400W)まで利用可。付属の充電器で家庭用コンセント、車のシガーソケットから充電でき、約7時間で満充電になる。本体にはLED照明も装備。34,800円。

▲直流家ソーラーチャージャー ソラさん
パネル9面で最大60Wの出力ができるソーラーパネル。最大効率で受光すると7時間で「ミツルくん」を満充電にすることができる。防滴仕様で突然の雨などにも対応する。23,800円。

▲アウトドアブランケット ダンさん
自動調整回路付きで40℃以上に温度が上がらないようにコントロールされている電気毛布。シガーソケットに差し込んだだけでスイッチが入る。製品サイズは1450×1100×20㎜。4,600円。

▲充電式水冷扇風機 スズカさん
USBから充電するポータブルタイプの扇風機。本体内に水や小さな氷を入れることで冷えた風を送り出すことができる。マイナスイオン発生回路を内蔵。LEDライト付きで照明としても使える。4,320円。

▲ミツルくん専用ドライヤー カンタくん
ポータブル電源の「ミツルくん」に接続して使う専用ドライヤー。200W出力のドライヤーが車内で使えるようになる。※車のシガーソケットに差し込むと車両側の回路が破損する恐れあり。3,560円。

▲充電式ストレートアイロン ナオミさん
スイッチを押すごとに120℃、150℃、180℃と3段階で温度設定ができるコードレスヘアアイロン。約3分で180℃まで温まる。USBから充電するほか、USB出力も備えている。3,990円。

写真:中里慎一郎
文:浅井佑一
出典:カーネルvol.48 2021年冬号