DIYや快適アイデアで、クルマ旅を楽しむ「車中泊の達人」。年間300日、女子ソロでキャンピングカー生活をしているという旅YouTuber「日本を旅するうめの」さんの愛車を紹介。冬車中泊旅の防寒対策や快眠術をチェック!

プロフィール:日本を旅するうめの さん

車、バイク、徒歩などさまざまな手段で日本全国を旅して、現地レポートをする旅YouTuber。「うめのが楽しいのが目的で、あとは全部手段」が座右の銘の、まさに“住所移動無飾”。

たくさんの思い出を残せる車中泊旅の相棒

愛車は中古で手に入れたキャンピングカー、愛称「ぽっぽ」。この車で水平線に沈む夕陽や打ち上げロケットなどたくさんの景色を眺めたそう。

「『小柄な女の子なんだから、軽キャンパーやハイエースのほうがいいんじゃない?』と、いまでもいろいろな人にいわれます。でも、旅行や車中泊ではなく“家”として暮らすことを考えたら、やっぱりキャブコンです。私にとってはクルマというより、ひとり暮らしの女性が暮らすロフト付きワンルームなんです」(うめの)

バンクベッドをCheck! 天使の羽と羽毛布団で心も体も軽く温かく!

羽が生えているように見える、自撮り映えスポットを確保。暖色系のLEDテープと羽のウォールステッカーは、フリマアプリで入手。合わせて2,500円ほど。

冬に使う羽毛布団。バンクベッドがあるキャブコンなら、寝具を敷いたまま生活できるのが利点。

インテリアに合わせて縫った手作りのカーテン。バンクベッドの左右、カーテンの上部にはよく使うハンドクリームやボックスティッシュが収納できる小物入れをプラス。

インテリアのDIYをCheck! パステルカラーに統一。工夫も盛りだくさん!

パステルカラーに統一した室内は居心地のいい空間。

棚の扉を額縁に見立ててDIY。「好きなものが常に視界に入るように」とクリエイティブな発想で仕上げている。

洗面台を外してウォールポケットを設置。使わないトイレには衣装ケースをビス留めし、鏡付きのウォークインクローゼットに。

据え置きのガスレンジは板でふさぎ、カセットガスコンロを使用。冷蔵庫の扉もかわいくリメイク。

その季節を最高に楽しめる場所へ。それが私のキャンピングカー暮らしのコツ。

文:日本を旅するうめの

車に暮らすことを決めたのは2015年の秋でした。全都道府県のローカルに滞在してみたいけれど、交通の便や宿泊地を考えると難しい。じゃあいっそのこと、「車に住めばいいじゃん!」って。

そこから休みをほとんどとらずに働いて、中古のキャンピングカーを購入しました。

当時はペーパードライバーでしたし、単身女性がキャンピングカーを所有するのはめずらしくて、周囲からなかなか理解を得られず……。でもちょうど「ノマドワーカー」という言葉も流行っていて、「数年後には自分のような若者がほかにも現れて、私の考えが理解されやすい時代がくる」と確信していました。

枕元のラック には、就寝前に読みたい本を。お気に入りはレトロ自販機に関するもの。レトロ自販機はローカルを旅するうえでの魅力的なスポットのひとつ。

そんな思いからキャンピングカー暮らしを始めて、気が付けば4年目。飽き性の私がここまで続けていられるのは、暮らしの環境を容易に変えられるキャンピングカー生活だからこそ。

夏は地元・北海道。冬は雪の積もらない地域へ。その季節を最高に楽しめる場所に行くことが、私のキャンピングカー暮らしの最大のコツ。

訪れた先々で、「次はいつ来るの?」と聞かれることも多くあります。そんなとき南では「故郷で雪が降るとき」、北では「ここに桜が咲くころ」と答えています。この台詞って旅人冥利に尽きますよね。

DIY材料は、ほとんどがフリマアプリと100円ショップのもの。

今年は車内をDIYして、さらに自分好みの空間に仕上げました。愛車は20年前のキャンピングカーで、内装が暗いうえに子どもが数人いるファミリー向け。長年所有することを想定していない個所もありました。

不要な物を片っ端から外して、壁を塗るところからDIYするのは骨が折れましたが、収納も増え、仕事も生活もしやすい空間になりました。

出典:カーネル vol.48 2021冬号