軽トラキャンピングカーで「四国八十八カ所のお遍路」の巡礼地を車中泊でめぐった旅の記録。四国に点在する八十八カ所の霊場巡拝のほか、道の駅スタンプラリー制覇も目指して挑戦。彼の地を車中泊でめぐろうと思っている人へ、少しでも参考になれば幸いだ。旅人/新井芳夫

第3回 渋滞に大わらわ!? 和歌山~大阪~兵庫編

2017年3月20日から5月8日までの50日間、全行程6817㎞。四国八十八カ所お遍路ひとり車中泊旅! 連載3回目は、家を出てから10~12日目までのルートをたどる。和歌山から大阪、そして兵庫へ。そして……待ちに待った四国への上陸もいよいよと迫ってきた!

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【10日目】「とっとパーク」は釣りの聖地!

9日目(昨晩)は寝る前に、この2日間、道の駅スタンプを集めることが目的になってしまったことを考えつつ、寝床へ。そこで、翌々日からの大阪は、市内を歩いて散策することを思いつき、楽しみに眠りにつきました。

そして10日目。国道168号を少し戻り、県道53号で天狗木峠、櫻木峠を通り、高野町に出ます。帰りに立ち寄る予定の、高野山奥の院のある町です。今日は昨日に引き続き、山岳ラリーのようなコースをしばらく走り、白崎海洋公園へ。そこから阪和自動車道に乗り、和歌山まで移動。

車中泊の旅の友『まっとうな温泉』の、無料入浴券の使える花山温泉薬師の湯で入浴。それから道の駅とっとパーク小島に向かいましたが、あたりは暗くなり、ナビを頼りに海辺をさまようことに。ようやく19時過ぎに到着。

道の駅とっとパーク小島は、海に向かって長い桟橋が延びる海釣り公園。いままでの道の駅の施設とは様子が違うことに気づき、道の駅のバリエーションの多さに感心するきっかけとなりました。

<10日目の記録>
走行距離 239km
道の駅スタンプ 5駅
仮眠場所:道の駅吉野路大塔(奈良①)  
・トイレは清掃されているが、施設が古く、一部破損個所あり。
・駐車場は傾斜があり仮眠もしづらい。
・峠道のような道路沿いの施設で少し寂しい感じ。
・評価 ×
※文中の丸囲みの数字はスタンプラリーの番号です。

【11日目】針テラスの様相に驚いた

今日は朝早くから海釣りの人たちが駐車場に入り、ドアの開閉音のうるさい音で目覚めました。7時には道の駅を出て、阪和自動車道泉南ICを目指します。

道路は、市街地に近くなったので走りやすく感じます。昨日に続き、和歌山の山道を走るのですが、整備された市街地ルートを走るので、移動はスムーズ。

大阪に入り、道の駅ちはやあかさかに立ち寄り。近くには標高1125mの金剛山があり、山頂からは大阪市街地が一望できます。今日は、大阪の道の駅をいくつかまわったのですが、いずれもコンパクトな施設で、街中のドライブイン的な雰囲気でした。

その後、西名阪自動車道と名阪国道を使い、奈良県の北端にある道の駅針テラスにも立ち寄りました。この施設は高速PAのような道の駅で、いままで訪れた道の駅とは一変、大型トラックや乗用車がひしめき合っている感じ。当然落ち着かず、スタンプを押してすぐ移動しました。

それからほどなく今日の目的地、道の駅大和路へぐりに到着。しかし到着が18時を過ぎたため、閉店しているお店もあったので非常に残念。近くのお店を散策し、回転寿司の店舗を見つけて久々の寿司を味わうことに。

今日は、スタンプを10駅も集められ、今回の旅の最多記録を更新。明日は大阪市内を散策して、淡路島へ移動の予定です。

<11日日目の記録>
本日の走行距離 215km
道の駅スタンプ 10駅
仮眠場所:道の駅大和路へぐり(奈良⑩)
・トイレは朝早くから清掃され、きれいでとてもよい。夜も静かでぐっすり眠れた。
・道の駅の施設は少し古いが、よく整備されている。
・評価 〇
※文中の丸囲みの数字はスタンプラリーの番号です。

【12日目】あちこち渋滞でヘトヘト

雨音で目覚めて窓からのぞくと、雨霧で煙っている。今日は天気が回復するかなと思っていたが、ネットで確認すると雨は一日降り続く予報。予定の大阪市内散策を頭に浮かべつつ、道の駅のショップの開店を待つ。

昨日の計画では、奈良公園内を自転車で散策してから大阪市内へ移動。コインパーキングに駐車して、大阪市内散策をしようと考えていました。

しかし、奈良公園内に向かうも駐車場付近はすでに渋滞! さすが日本が誇る観光地です。その後、法隆寺から大阪市内を目指して移動。雨もだんだん強くなり、市内観光もできないほど。残念ながら次の機会とし、阪神高速15号で淡路島へ向かいました。

しかし、道路は雨のためか大渋滞。途中、神戸市内で高速を降りて、近くのホームセンターでトイレ休憩と昼食タイム。ということで一般道に降りてみたら、こちらもすごい渋滞! さすが近畿の大都市商業圏ですね。さらに、今日は3月の年度末決算で、街はテンヤワンヤの状態だったようです。

やっと渋滞を抜け、明石海峡大橋を走行。大橋のたもとの道の駅あわじは、2017年5月に、山口県・下関への旅の帰り道に立ち寄った、思い出の場所。休憩を兼ねて、コーヒータイムを楽しみました。ここは海鮮料理のほか、おいしいグルメがたくさんあり、ついつい長居をしてしまいます。

17時過ぎ、やっと本日の目的地、道の駅東浦ターミナルパークに到着しました。ずっと天気が悪く、大渋滞の大阪市内を抜けるのに大変な一日でした。

施設でスタンプを押し、近くの東浦花の湯温泉へ。地域の公民館のような施設に併設されており、地元の人たちと話しながらのんびり1時間ほど温泉につかりました。毎日こうして温泉を利用できて、本当に助かります。

<12日目の記録>
本日の走行距離 153km
道の駅スタンプ 2駅
仮眠場所:道の駅東浦ターミナルパーク(兵庫㉒)
・トイレは24時間オープンだが少し汚れていた。
・水は施設の飲料水を利用できる。
・海辺の施設で解放的。
・評価 △
※文中の丸囲みの数字はスタンプラリーの番号です。

そして次回は、いよいよ四国に上陸! その前に……参拝の準備と基本をおさらい!

参拝の準備と基本

参拝の服装

今回のお遍路旅は、季節の変わり目だったため、雨の日も多く、傘や防水性の強いスニーカー、撥水性の強いズボンや上着など、軽くてすぐ着替えができる服装を準備しました。

旅を始めた3月下旬は、雨が上がると北風が強く吹き、急に冷え込みます。しかし4月中旬ともなれば、晴れると気温もグンと上がります。

さらにお遍路旅は、山間の急な石段が続く山寺が多いため、気温や天候に対応できる服装が必要になります。

また、お遍路参拝の服装には特に決まりはなく、自由で動きやすい服装がいいと思います。参拝する服装としては、菅笠に白衣、金剛杖、輪袈裟のお遍路支度が一般的。さらに、長い石段を下る際に、膝を守るための金剛杖が必要です。

そして、巡礼バッグか、小さなリュックサックは必須です。お線香やロウソク、手ぬぐい、ペットボトル、お賽銭専用財布などの小物を整理するのに便利かつ、両手を空けて歩かないと長い石段や足場の悪い山道ではケガにつながるため、背負えるバッグが使いやすいのです。

私の参拝のスタイルは、上下セットのジャージにチョッキ、帽子、スニーカー。首には輪袈裟にカメラをぶら下げた普段着スタイル。かろうじて首から下げた輪袈裟でお遍路旅人かなとわかる程度の軽装スタイルです。と足を滑らせ、思わぬケガにつながります。十分に注意しましょう。

札所めぐりするお寺は山の上にあることが多く、細い山道や長い石段を上っての参拝となります。特にクルマでお遍路旅をめぐる人や足腰の弱い人は、長い石段の下り坂に注意して歩かないと足を滑らせ、思わぬケガにつながります。十分に注意しましょう。

旅人プロフィール 新井芳夫

●埼玉県在住
●車中泊歴40年以上
●主な車中泊スポット:全国各地(道の駅が中心)

愛車のスバル・サンバートラックに乗ってひとり旅を楽しんでいる新井さん。車中泊歴も長く、40年以上も前から国産ワンボックスカーにDIYを施して、全国を旅してきたベテランでもある。

※記載されている情報は2017年3月20日から5月8日までのものになります

写真・文/新井芳夫
構成/野里卓也
出典/カーネルvol.41