女性でも扱いラクラク。普段使いもできるキャンピングカー
タウンエース/ライトエースベースで、大人気を博している「シュピーレン」。多様な室内レイアウトと日本にジャストなサイズが人気となり、ロングセラーなキャンピングカーになっていた。
ただし昨今の市場には、NV200バネットというライバルが出現。同車は1600㏄のエンジンを搭載し、タウンエース/ライトエースとはまた違う外観やドライブフィールで人気が急上昇。特に4WDが追加されてからは、キャンピングカーベースとしてさらに需要が増加していた。
そんなNV200バネットをベースにしたシュピーレンがついに登場。今回は車検サイクルの要望も考えてワゴンベースを採用している。これに合わせて、シートはふたり掛けバタフライシート(4人乗り)仕様。
ワゴンということもあり、インテリアをシックな雰囲気にしているが、居住性はこれまでのシュピーレンDNAを踏襲しているのだ。
「女性も運転しやすい、普段使いもできるキャンピングカー」というのがコンセプト。駐車場に困らないサイズかつ、ムダを省いた装備で軽快に走行できる。
また大きい荷物も素早く積め、ベッド状態でも使える脚無テーブルなど、平日も週末も楽しめる実用設計なのが大きなポイント。
キャビネットを囲むように並べられるコの字形ダイネットシートに、ベッド状態でも使用できる脚無しテーブル、そして最大長1930×最大幅1320㎜という広いスペースを実現したベッド。
大人のふたり旅なら、十分な広さのベッド。ベッド展開はマットを並べていくだけなので、誰でも簡単に展開できるだろう。トリムは希望色に変えることも可能だ。
またベッドは簡単にたためる仕様になっていて、慣れれば1分もかからない。ご覧の広いラゲッジスペースは、普段使いで大きな荷物を載せる際にも使い勝手がよく、自転車やバイクのトランポとしても使用できる。
ちなみに、同社では今後バンや4WD仕様の導入も検討中ということなので、そちらも期待したい。
こんな人にオススメ!
スタイリッシュなNV200バネットは、現在キャンピングカー業界で注目株。また1.6ℓというパワフルなエンジンを積んでいることも、魅力のひとつになっている。シュピーレンは、ユーザーの要望で装備を変えられるのが◎。
シュピーレン for NV200 3,040,000円~(税別)
■ベース車両/NV200バネット・ワゴン 16X-2R ■全長 4,400×全幅 1,695×全高 1,850㎜ ■主要装備/ふたり掛けバタフライシート、後部折りたたみベッド、左後部カウンター、サブバッテリー105Ah、走行充電システム、100V充電器&外部入力コネクター、スポットライトなど
【問】フロット・モビール ☎026-214-6670
写真・文/山崎友貴
出典/カーネルvol.44 2020 冬号